海遊記 義浄西征伝 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2014年3月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784167900502

作品紹介・あらすじ

天竺取経の三大スター、法顕・玄奘・義浄。そのうち、陸路を辿ったふたりと違い、義浄は南洋航路を用いて天竺に渡った、シブイ存在です。俗姓は張、字は文明。斉州に生まれ、貧困のなか仏道の師となる慧智と出会い、さらなる修行を求めて長安へ。そこで宗派による差別にあい、36才で天竺行を思い立つことになります。稀にみる頑固者で異相の義浄は慕われ、裏切られ、ひょんな人物に見込まれて海路をゆくことになります。幻術あり、海賊ありの波乱万丈の旅が魅力的であるのはもちろんのこと、何が起こっても全く動じず、自己を失わない義浄の姿は、単なる冒険譚を超えた感銘を与えてくれます。史実とファンタジーを巧みに織り交ぜた快著です。

みんなの感想まとめ

主人公は、海路を用いて天竺を目指す僧侶、義浄です。彼の物語は、仏道を追い求める一本気な青年の成長を描きつつ、波乱万丈の冒険が繰り広げられます。仲間の裏切りや海賊との遭遇、さらには幻術や妖怪との対決など...

感想・レビュー・書評

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  • 西遊記の海バージョンだぁ!
    お坊さんになるために生まれてきたような、男の子 玄奘三蔵に会いたかったが かなわず 海路で 天竺を目指すお話でした。
    いろんな 困難を乗り越え旅をするのですが
    最後はかなり グロテスクな話になっていました。
    西遊記もこんな感じだったのかしら?

  • 海路でインドに渡った唐代の僧侶、義浄を主人公と知って、読んでみたいなあ、と思っていた。

    きかん気の子ども、文明が、仏門に入り、一本気な性格ゆえに、苛烈なほど仏道を追い求める青年僧侶、義浄となっていく。
    そして、格式を重んじて、玄奘の教えを秘密にし、貧しい人を救うこともない大慈恩寺に反発する。
    法と論だけがもたらされ、戎と律がないと、天竺行きを発願する。
    仲間の僧侶に裏切られたり、妨害されたり、すったもんだの末、波斯のアドラー号に乗り、出帆。
    と思ったら、海賊船に追い回されたり、仏陀の生まれ変わりを自称する妖怪と対決したり。
    海の声を聴くことのできる少女が出てきたりと、ファンタジーの要素もあり、血沸き肉躍る乱闘あり。
    このあたりは、やはり仁木さん。

    が!
    なんと義浄はまだ天竺に至らないのに、物語は終わってしまう。
    帰ってくるまでのことを描くのかと思っていたから、ちょっと肩透かしを食らった感がある。
    続編はあるのかなあ?
    まあ、楽しく読めたので良しとしようか。

  • 今年は申年、猿と言えば西遊記、西遊記は三蔵法師・・・と考えながらふと目に留まり、興味を持って読み始めました。陸路で天竺まで行った三蔵法師ですが、これは海路で天竺を目指した義浄のお話です。異相で変人、しかも堅物者、戒律を重んじる人なのですっごいマイナーなのですが、これはこれで面白かったです。自分を神仏と称するビダーリと言う人が登場します。なかなか怖い人でした。

  • 【幻術あり、海賊ありの破天荒な天竺行】三蔵法師より危険な海路で天竺をめざした変わり者の僧・義浄。波乱万丈の取経の旅を史実とファンタジーを巧みに織りまぜた冒険譚。

  • 天竺取経で名を知っていたのは、法顕・玄奘のお二人だけでした。海路を行かれた方もいらっしゃったんですね。だから西遊記じゃなくて海遊記!こんな坊さんが居るのか??と思いながらも楽しく読めました。海の男達もカッコよかった♪

  • 今後の展開次第だな

  • 一番有名じゃないほうの三蔵の物語。これはおもしろい。早く続きを。

  • 義浄が、法顕・玄奘につづき、仏典を求め天竺(インド)に向かう海路での出来事を通して、当時の中国の仏教界の状況や東南アジアの状況と義浄のひととなりが描かれている。

    海賊船との海戦や深い森林を背に海に浮かぶ巨大な要塞など、映像が見たくなる場面が多くある。そして、この義浄、かなり怪異な容貌の持ち主と描かれていて、西遊記とは違う映像になりそう。映画化して欲しい一作。

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著者プロフィール

1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨─五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズは読者の圧倒的支持を集め、ベストセラーとなる。著書に「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「黄泉坂案内人」シリーズ、「立川忍びより」シリーズ、『撲撲少年』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』『三舟、奔る!』など多数。

「2022年 『モノノ怪 執』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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