カンタ (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2014年5月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784167900885

作品紹介・あらすじ

新しいマネー感覚をもった世代の、熱く切ない青春小説!



幼少から固い絆で結ばれた、発達障害のカンタと人気者の耀司。耀司がマネーゲームに翻弄される中、カンタは命がけで親友を守る!

感想・レビュー・書評

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  • 石田衣良さんの作品は本当に好き。
    ストーリーとしては先が読める展開ではあるけれど「空気」というモノが人を変え、「格差」が感覚を鈍らせる。
    カンタと耀司の友情もお互いに無いモノを補いながら寄り添っているふたりぼっち感が良かったです。

  • 発達障害をもつカンタは世間の人の冷たい目を恐れており、親友の耀司はカンタを幼少期からずっと守ってきた。
    この物語に登場する大人は幼少期のカンタや耀司に対して、冷たく理不尽な人が多かったように感じる。心の拠り所になるような、二人を守ってくれる優しい大人が一人いてくれても良かったのではないかと思った。

  • カンタは発達障害をもつ耀司の幼馴染で兄弟のような存在だ。
    水商売をし家を空けがちな母に代わりカンタの母、恵美が耀司の面倒を見ることもよくあった。
    2人の少年たちは高校受験まではずっと学校でも一緒だった。耀司がしばしばカンタを守っていた。
    これは小学生の頃に恵美が耀司と約束した為だ。「カンタをこの世界の厳しさから守ってください」
    発達障害の息子を遺す親の遺言だ。 すぐ後に母はカンタにも遺言をのこすが耀司は知らない。

    カンタは耀司と同じ受験にはクリアできなかった。これでは耀司はカンタに付きっきりでいる事はできなかったけれど、高校のレベルを落とすことや目立たないようにすることで何とかなる。
    高校在学中にある事件が起きて耀司が変わってしまう。カンタと一緒にいるのは相変わらずだけど。
    大学に進学してから2人で企業する。大成功する、地に堕ちる。までがこの作品のあらすじ。

    少年時代はピュアな気持ちと優しさに溢れていて良かったです。企業してからのサクセスストーリーも良かったです。 後輩のカンタの母の遺言が効きました。カンタの決意にはボロクソに泣きました。怖かったですが、最後まで読めました。
    いい作品です。

  • 終始感動しながら
    読み終わった一冊
    耀司とカンタの関係が
    過ごすぎ…
    通勤の電車の中で読んでて
    何度涙した事が…
    マスクしてて良かったと
    思うほどに…

    今後のふたり…いや
    姫菜と望も入れて
    4人の今後を読みたい

  • 美形で賢く、何をやっても優秀な耀司と、発達障害があり、普通の実社会では生きることが難しいカンタとの友情、そして二人が成長していく物語。

    展開が読みやすい内容ではあったが、何だか二人の成長を間近で見ているような感覚で面白かった。

    終わり方も綺麗だったと思う。
    姫菜と耀司とカンタの将来が気になるところ。

    個人的には麗子がどうなったかが気になる。
    耀司に内緒でカンタからお金を借りていたところは、何かの伏線かと思っていたが、回収がないまま終了した。
    麗子の事についてあんまり深く進めると、軸がぶれそうなのでやる必要はないのかもしれない。けれど、もしするのであれば、会社の経営と家庭の金銭的な問題も絡まってくるともっと引き込まれたかもしれない。



    自分の中で響いた言葉が二つある。

    一つ目は「人は自分のもっている一番の長所で苦しむようになる」(p.245)
    就活などをしていれば気づくと思うが、人の長所は言い回しを変えれば短所になる。
    そのことが分かるまでには随分と時間を要する。
    まだ気づいてない人もいると思うし、これからずっと気づかない人、自分だってまた気づいていない短所=長所があるかもしれない。
    そこに気づけたとき、一歩だけ成長できたと思えるだろう。

    二つ目は「悪の恐ろしさは誰にでも想像はつくけれど、正義の厳格さはそれに打ちのめされた者にしかわからないのである」(p.340)
    昨今ではSNSの普及で誰でも匿名で発言ができるようになった。それを良い事に、自分の気に入らない者に向けて誹謗中傷をする輩がいる。それが正義の鉄槌だと信じて。
    タレントやYouTuberの不祥事はニュースやSNSで拡散され、全国に晒しあげられる。その不祥事によって被害を被った人が、加害者を罵ることは分かる。
    だが、その不祥事とは何ら関係のない人々が自分なりの正義をふりかざして誹謗中傷をすること、それは正義ではない。
    世間が、マジョリティが正しいと思うことであれば、自分も好き勝手やっていいのか。こういうところが同調圧力がはびこる悪い意味で日本らしいところである。
    日本にはもともとそういった風潮があったのかもしれないが、SNSや動画配信サービスなどの普及によって、余計に自ら考える力が損なわれたと考える。
    時代が進むにつれてIT技術は進化し、その利便性に甘んじて人間は退化していく。皮肉なものだ。
    正義とは何か、いつでも世論からは一歩引いて物事を考えたいと思う。

  • カンタと燿司の絆に何度も感動しました。
    まさに魂の双子。
    2人が一緒に居るから何でも乗り越えられる。
    最後の最後までハラハラしましたが、ラストに2人の絆がさらに感じられました。
    でも後半の会社や株の話より、前半の2人の学生時代の話の方が私は好みでした。

  • 耀司のためを思ってカンタがとろうとした行動を、もしあのまま遂行してしまったら耀司はこの先立ち上がることができなかったはず。
    カンタがいるから、耀司がいるからお互いまた歩き出せるし、何度だってやり直せる。
    カンタを見つけてくれてありがとう、耀司。

  • 少年から青年への成長記
    成功と挫折を味わった二人なら、またきっとやり直せる。そんな風に思える最後で良かった

  • 2021.8.23

  • 登場人物も魅力的で、展開にも期待したのですが、説明補助的に進行するさまざまな挿話に飽きてしまい、作品を楽しむことができませんでした。また、結末も特段痛快でないのも残念。多くの伏線が花開き、実を結ぶことを期待して頑張って読み続けたのに、盛り上がりの少ない、幕切れも残念。

  • 携帯ゲーム会社「ロケットパーク」を設立し一躍時代の寵児となった耀司。
    さらなる事業の拡大を目指して企業買収にのりだしたが、マネーゲームに翻弄され命を狙われることになる。
    いまこそ亡き母との約束を守るときだ。
    親友・耀司を守るため、カンタはある決意のもと沖縄へ旅立つ。

  • 前半はワクワクしたり、泣けるシーンがあった。
    カンタらしい闘いか方だけど、これか〜ってなった。

  • 発達障害のことをよく理解して書いてるなあと思いました。仕事でこういう子と接する機会があるので、どんなことを考えてるか参考になりました。幼少期の話は楽しかった!大人になるにつれ辛い場面が多かったです。でも良かったねと言える結末でした。

  • 耀司とカンタが秋葉原の路地裏で不良グループに襲われたとき、自分が耀司の立場だったらどう行動するかというのを読みながら考えてたが、結局はあんな風に突進して逃げるか助けを求めて叫ぶしかできないだろうなあと思った 笑

    解説がホリエモンだったけど、同じIT界の時代の寵児として活躍して、旧態依然とした世の中に挑んでいく耀司と重なる部分が多くあったので、その人選はすごく納得しました。

  • 途中まではすごく面白かったし、泣いたところもあった。
    ラストにかけてがあまり楽しめなかったです…

  • ストーリーはわかりやすいが、「小説」って感じ。でも、読んでてワクワクするのが石田衣良さんの作品。続編とかもしあればぜひ読みたい。解説が堀江さんっていうのも納得。

  • 久しぶりに石田衣良さん。幼なじみの2人(3人ともいう)の物語。子供時代は面白く読んだのだけれど、起業して買収→TOBのあたりから、ああまたこの展開なんて思えて飛ばし飛ばしで読んだ。石田衣良さんならもっと面白く作れるはずなのに。

  • キャラ設定は面白かったけど、ライブドアvsニッポン放送の元ネタを知ってると、筋的には「想定外」ではなかった。あと、18章で、株価が6720円→11200円になってというくだりでのカンタの台詞 「167パーセント上昇」、これはやっちゃダメなやつでしょ。細かいとはいえ、カンタのキャラからして有り得ない気がするので、全体の印象を下げてしまったと思う。

  • 友人に借りてなんとなく読んでて途中から面白くなった。途中までまたイケメンな秀才が主人公でなんかこうゆう小説多くね?って気分だったんだけど。
    途中からってのが堀江さんみたいな話で、日本の空気の話とか世代間格差についてで、そこら辺で気持ちを代弁してもらうとこがあった。

  • 20140803まあまあ

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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