いとしいたべもの (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
4.09
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本棚登録 : 1018
レビュー : 94
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167901080

作品紹介・あらすじ

21品のおいしい記憶をお届けしますひと口食べた瞬間、心の片隅に眠っていた記憶が目を覚ます――そんないとしい食べ物をほのぼのイラストと共に心ゆくまで召し上がれ。

感想・レビュー・書評

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  • 食べ物がたくさん出てくる小説を探していて、見つけたエッセイ。
    とても美味しそうに書かれていて、よくわかる思い出話が多く、すごく楽しい!

    表紙の絵のメロンパンはそうそう、無性に食べたくなるんだけど、期待させる割に実は中身は普通のパンで、ちょっとつまらないのよね。
    (最近のはクリーム入りになったのも納得)
    オムライス、昔ながらのを食べたくなることもありますね。
    ケチャップはやはりカゴメが一番美味しいような気もするし。そのとき安いのを色々買うけど、結局戻ったり。
    ブルドッグソースも家にあります。
    バーモントカレーは懐かしい味。今も半分はこれを使ってますよ。
    サッポロ一番みそラーメンも何度食べたことか‥久しぶりに食べたくなります。

    母が作ってくれた料理は丁寧で、愛情がこもっていましたね。
    松茸をもらって大騒ぎになったこと、うちもあります!
    今やほとんど昭和史(後半だけど)みたいな。
    気軽に読めるけど、日本の食べ物50年史ぐらいの充実したラインナップ。

    崎陽軒のシウマイ弁当はそうそう、いぜんはすごく良いバランスだなぁと思ってました。もう色々なお弁当が溢れているので、最近は特に目立たないけど、ハマっ子の著者には思い入れがあるんですね。
    鯛焼きは好きだけど、名店で買ったことはないかも‥行ってみたい!

    どういう作者かと思ったら、典奴さんだったんですね。
    イラストも上手いし、雰囲気ピッタリ。
    「いとしい」というのが本当にあふれ出ている描写に、感心しました。
    家族との食事の情景がとてもあったかくて、素敵です。
    切れているものはすぐ買いに走りたくなるので、メーカーの宣伝になりそうなぐらいですよ。

  • 「あぁ〜っ!」
    幸せである。深夜、仕事机ですする〈どん兵衛〉は、なんておいしいのだろう!


    森下さんによる美味しそうなイラストに美味しそうな表現。正統派のオムライス、たい焼きの「みみ」、どん兵衛のおあげの最後の一口、カステラと牛乳…どれも身近な食べ物ばかりだから余計に想像できるし、お腹が空いてくる。

  • たべものに関するエッセイ。

    たべものの味には、思い出という薬味がたっぷりついています。という言葉は読んで納得。

    確かに食べるたびに思い出す記憶があるたべものがたくさんあるなぁ…。

    特に胸がキュンとなったのは「七歳の得意料理」。親の視点も子供の視点も今だから理解できる。

    たべものの描写がみずみずしくて、湯気や食感まで迫ってきます。うっかりサッポロ味噌ラーメンを買ってしまいました。

    食欲はとどまることなく、今年の夏はエロスを感じるたねやの本生水羊羹をいただいてみたいと思っているところです。

  • 食べ物に対するエッセイ。
    特別なモノではなく、皆が普通に食べているものも多々取り上げられている。

    例えば、「サッポロ一番みそラーメン」この本読まなかったら、私にとっては体の敵のようで、好んで食べようとは思わないものだけれど、このエッセイを読むと「なんておいしそうなんだ。今度買ってみようかな」とすら思ってしまう。

    特徴的なのは食べ物にまつわる過去の記憶。
    筆者の想い出の語りの秀逸さ。

    子どもの頃の話が多く、ノスタルジックな雰囲気も醸し出される。筆者が子供のころの小さな社会、その中での人と人との感情の交差、細やかなやりとりの中心に、食べ物がある。食べ物がタイムカプセルの役割をしているよう。

    普段なんとも思っていないようなもの(たとえばメロンパン)も、この筆者の想い出と共に見直してみると、中々趣深く見えてくる。
    また「たねや 本生水羊羹」のように、まあまあ高級品で、食べてみたいなーというものもあり。

    筆者の身近なものを分け隔てなく、フラットに、そしてさりげなく、おいしそうに紹介している。

    筆者の絵がまた、素晴らしく味があり、そして上手い。
    本文との相乗効果で、より、おいしそうに見える。

  • とにかくイラストが美味しそう。
    食べ物とそれに関連する筆者の思い出などをエッセイにしたもの。
    食べ物の描写もわかりやすく、ちょっと食べてみたいなと思わせてくれる。

    食べ物に思い出があるだけで、こんなにも特別官が生まれるんだなと思った。
    思い出が温かければ温かいほど、よりキラキラ輝いて見えるのが不思議。

  • 本生水羊羹と栗まろ食べたい~!!
    絶対食べよう。
    ネットでも買えちゃうんだろうけど、その場に行ってやっと手に入れたってのがまた美味しさになるんだろうな。
    メロンパンは昔から大好き!
    あの外側が全部だったらな~って思ったのは自分だけじゃなかった。笑

    毎日3食美味しい美味しいってごはん食べられるのって幸せだなって最近よく思う。お母さん、お金も時間も大変なのにいつも美味しいもの食べさせてくれてありがとう!
    私もこの味は受け継ぎたいな!

  • 何度も読みたいなあ〜と思った。森下さんととても食べ物に馳せる生きものとしての自分がガチャっと合ってるんだなあ、、こんな表現の才能は皆無だけど。
    ひとつひとつの素敵で愛おしい食べ物が、ひとつひとつの大切な出来事思い出とともに綴られている。幸せになるほんのり喉の奥があま〜くなるような幸せ。
    あたしも子供には、ごはんですよ
    とか日本の古き良きを必ず食べさせて
    でもいいものもオシャレなものも
    食べさせて育てたい。

  • 森下さんの豊かな人生が垣間見れます。

    わたしにとってのいとしいたべものってなんだろうと考えたとき思い浮かんだのは(あまり料理の得意でない)母が作ってくれていた炊き込みご飯でした。

    ということは、子ども時代の食べ物が、そのひとにとってのいとしいたべものということなのだな。わたしが作るごはんのなにかが、わたしの子どもたちにとってもいとしいたべものになってくれるといいなぁ。

  • この本を知ったのは、前回読んだ日日是好日の本を読んでとても良かったので、この本を手にして読みました。
    普段、感心しない食べ物や食べたことない食べ物が出てきたりして、森下典子さんの例え方がとても面白く1日読んでしまいました。この食べ物は、かなり昔からあるんだとか、パン(メロンパン)の話では、共感したりして、楽しく読めました。一話一話に絵が書いてあり、私も食べてみたいと思うところがたくさんあり、これは、お腹が空いている時は、あかんなぁと思いながらスラスラ読めました。
    普段は、スラスラって言うか、私はかなり飽き性なのでバラバラと読みますが、この話は、ドンドン次が気になり、止まらなくなりました。
    森下典子さんの作品は、小説って言うか、エッセイみたいで良かったです。
    新しい小説が出たら買いたいですねー

  • くさやの干物とアントニオ・バンデラスを結びつける感性好きです。

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著者プロフィール

森下典子(もりした のりこ)
1956年生まれのエッセイスト。『週刊朝日』のコラム執筆を経て、1987年その体験を記した『典奴(のりやっこ)どすえ』を出版。代表作『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』は、大森立嗣監督・脚本、黒木華主演により2018年10月13日映画化され、樹木希林の遺作ともなり、大きな話題となった。他に、『いとしいたべもの (文春文庫)』『猫といっしょにいるだけで』などの作品がある。

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