ハイスピード! (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2014年5月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784167901110

作品紹介・あらすじ

第1ページで襲う危機! 究極の高速サスペンス



彼は血染めのベッドで死体とともに目覚めた。殺したのは自分か? 元兵士や凄腕の殺し屋が関わる陰謀を暴く全力疾走が開始される。

感想・レビュー・書評

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  • 助走なし、物語の冒頭1行目から全力で突っ走るアクション小説。
    前に読んだ「ノンストップ」より、さらにスピード感はアップしている。
    この本、じっくり読んだらアカン奴。なんだか粗っぽさが目につきそうなんで、ページを戻ったりは禁物。バックギア封印が大前提である。

    後半、主人公が留置所に入ったあたりから、若干スピードダウンするが(マラソンでいう30キロの壁?)そこまできたら、後はゴールまで走り…もとい読み切るのみ。ドンデン返しもないわけではないが、それよりもラスト数行の主人公が味わい深いぞ。

  • (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)まずまず

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]ちょっと前作と同じ感じ

  • 疾走感!

  • 何年も前に、最近読んだ面白い本は?で、ノンストップ!と応えた方と、感想が同じで大笑いしたものです。今作もスピード感あり楽しめました。

  • 頑張って読んだが、
    やっぱり主人公がクソで…
    たまたま生き延びる感が凄いし、
    周りのみんなに散々態度悪いって言われてるのに
    自分が一番正しいって態度、
    まるでイギリス人みたい\( ˆoˆ )/

  • 開始5ページで作中の文章そのままで「ここは見覚えのない部屋で、隣にはまだ愛している女の首なし死体があり、DVDプレーヤーの上には、おれに再生ボタンを押せと告げるメッセージボードがある」という状況から始まる巻き込まれ型クライム・サスペンス。立て続けに発生するピンチを元・兵士という経歴を活かしてクリアしていく様は息をつく暇もない。タイトルに違わぬハイスピードで展開してくストーリィだが、最も気になる何故俺が、という点と冒頭の面倒くさい状況はやや強引な感はある。ミステリとして見た時の動機の点では本人が気付かないだけで相手はこう思ってるんだぞ、という意味での面白さはあった。娯楽アクション映画を観るような感覚で楽しむが吉。

  • まさにハイスピード!!
    いきをつく暇がないほど目まぐるしく展開する物語

  • 確かに『ハイスピード!』。全力疾走の面白さ。息つく暇なく訪れる危機。次から次へと謎が沸き起こる。ミステリー作品で首切り死体が出てくるときは、どういう理由が考えられるのか、ミステリー好きなら知っているよね。

  • 【第1ページで襲う危機! 究極の高速サスペンス】彼は血染めのベッドで死体とともに目覚めた。殺したのは自分か? 元兵士や凄腕の殺し屋が関わる陰謀を暴く全力疾走が開始される。

  • 前作「ノンストップ!」同様、テンポの良さで深く考えずに読ませる一冊。上下巻ならず、このぐらいの長さが読みやすい。

  • 『24』+『ボーン・アイデンティティー』みたいな感じで、短時間にいろんなアクションがてんこ盛り。展開は早いけど堂々巡りの感があるので、全体のストーリーとして見ると体感速度はそれほどでもない。でも何となく面白くさくさく読めてしまう。イギリスの作家さんでも、こんなこてこてのエンタメ+アクションを書くんだなと、偏見丸出しで感心してみたり。

    アクションに重きを置いてあるので、謎解きの部分は弱い。ホワイダニットの真相もかなりしょぼいけど、徹底して王道の展開を見せてくれるので、その勢いに呑みこまれたかな。ラストのプチサプライズはサプライズになってないけど(笑

    映像化向き。もうちょっと深みが欲しいけど、それだとこの疾走感は出ないだろうからこのままでいいんだろーなー。時間があったら過去作読んでみよ。

  • さすがの疾走感。

  • サイモン・カーニックの六作目で、翻訳作品としては四作目に当たる。

    主人公のタイラーが女性の惨殺死体の脇で目覚めた所から物語は始まり、まさにハイスピードでストーリーは展開する。謎が謎を呼び、タイラーに関わる人物が敵か味方か解らず、最後の最後まで気の抜けない面白い作品である。

    新潮文庫の『殺す警官』、『覗く銃口』、文春文庫の『ノンストップ!』も面白かったが、この『ハイスピード!』も本当に面白い。

  • サイモン・カーニック
    ハイスピード!

    最初のページから極上の3時間をお約束しよう、みたいな帯にわくわくして手に取る。

    確かにすごい疾走感。前提をある程度省いてストーリーを泳がせ、ぶつかるとそこだけ説明を入れるやり方なので、こちらも身軽に読めるって感じだ。

    そして、驚異の無い無い尽くしの物語が展開する。殺されていた恋人は会って数週間なので実はなにもしらないです、運ばされたブリーフケースをもっていったら軍隊時代の知り合いにばったりあうが、なんでこうなっているのかはお互い知らない、言えない。久しぶりに連絡をとったやはり軍隊時代の知り合いは探偵になっているが、信頼してよいものかわからない。間一髪命を救われた同じ人間に次は会ったら誘惑されたうえに裏切られて、どこまで信じていいのかその意図もわからない。出てくる人間がおよそ、主人公も信じきれない人ばかりなので、いつまでも読者は安心できずに休まらない。たしかにノンストップのハイスピード!だ。

    これをいってもネタバレにならないとおもってある程度言うと、その、無い無い尽くしの部分に実は、この物語の主人公を渦中の人とした理由が隠れている。逃亡がテーマの作品は多々あるが、通常は主人公が触れ合ったりする人間関係を描き出すことでストーリーに深みが生まれ、主人公に同調できるものだとおもう。伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』しかり、荻原浩の『誘拐ラプソディー』しかり、高野和明の『グレイブディッガー』しかり。
    だがこの主人公、あまりにそれがない。誰にあってもなにをしても、信じられない、なぜ僕が、とつぶやくだけ。原因となる部分はもちろん小説内に描かれているが、それだ!といわれても、あまりに主人公の葛藤もなく、どうもわからなかった、というのがあたしの感想。

    しかも主人公がひたすらに疑問符だらけで走りまくり犯人探しをし、なんとか辿り着くのはまあ、無い無い尽くしではなくてよかったのだが、最後の最後犯人がそれってのは、ノックスの十戒じゃないけど、えええっ、って感じだ。いやあ、まあそうね、100%ノックス違反ではないのでしょうねえ。けどさ。

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