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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167901332
作品紹介・あらすじ
警察小説の巨匠の放つ新シリーズ、開幕!
時効撤廃を受けて設立された「特命捜査対策室」。たった一人の捜査員・水戸部は退職刑事を相棒に未解決事件の深層へ切り込んでゆく。
みんなの感想まとめ
過去の未解決事件を追うコールドケースものの物語は、やり手の刑事と退職した元刑事がバディを組み、深い人間ドラマを描き出します。特に、かつて栄えた夜の街の描写は鮮やかで、そこに生きてきた人々の歴史を思い起...
感想・レビュー・書評
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コールドケース物の小説。やり手の刑事と退職した元刑事がバディを組んで過去の未解決事件を追う。かつて栄えた夜の街の描写が鮮やかで、そこに生きて来た人々の歴史を思い浮かべる。地味なのに堂場人物全てが主役の様な味わいをもつ。読んで良かった。
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なるほど。
綺麗に収まると言うか、回収されるというか綺麗な形に収束したのが圧巻。 -
佐々木譲さん、刑事ものの新シリーズ。所謂、コールドケースもの。時効がなくなった日本でかつて発生した老女殺人事件の真相を追う、というそれだけの話ながら流石に読ませる。東京の荒木町の風土や事件が起こった時の時代背景や登場人物の掘り下げ方などベテランでなければ書けないように丹念に描いていく。佐々木さんは事件と発生した土地との関連性を結びつけるのが上手いように思う。あっさりとした中にも深い余韻が感じられバーで飲んでいるような読書体験が楽しめる。
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新宿荒木町の変遷と戦後花街の盛衰など、勉強になった(笑)。
最後、主人公の選んだ選択はどちらだったのか?シリーズものらしいので、続巻でそれとなく示してくれると嬉しいかな。
★3つ、7ポイント半。
2017.10.01.古。
主人公の過去・・・・人間の屑のようなキャリア警官との経緯が気になるため、続巻も追うことになる予感。
道警シリーズの新刊も、早く読みたいな。 -
奇しくも、過去の事件を捜査する小説が続いてしまった。
新宿荒木町で、15年前に起きた殺人事件。
この迷宮入り事件を、時効が廃止されたことにより担当することになった若き刑事。
退職刑事と相棒を組み、事件現場周辺を渉猟する。
荒木町の詳細な叙述は、まるでガイドブックのようで、思わず区分地図の該当ページを取り出し見比べながら、読み進んだ。事件そのものよりも、かつての荒木町の雰囲気が印象に残る読後。 -
街の歴史、時代の空気を味わいながら楽しめる警察小説。女性は大抵水商売、ヤクザがらみ、パソコン弱い感がわかる描写が、佐々木譲氏の小説に出てくると自分はいつもながらグッとくる。
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謹慎中だった刑事の水戸部に、殺人事件の時効廃止に伴い15年前の事件の再捜査が振り分けられた。
相棒は当時の捜査本部にも参加していた退職刑事の加納が相談員として当てられた。
当時は花街として芸者たちもいて賑やかだったというが、その中に埋もれていた事件と秘密。
突き止めた真実は、長い年月の経過と共に意味を変えていた。
2017.11.5 -
法改正によって、これまでの事件に対する時効はすべてなくなった。
上司の命令により15年前の未解決事件(荒木町老女殺人事件)の再捜査をすることになった水戸部。
事件当時とは街の様相も変わり、関係者もみな一様に年を重ね、中にはすでに死亡している者もいる。
タイトルの「地層捜査」とは、地層に埋もれた遺物を発掘して歴史を探っていくように、時間の経過とともに埋もれてしまった事件を掘り起こしひとつずつ洗い直していく・・・といった意味だろう。
すでに引退し捜査協力員として再捜査に加わった加納がいい。
古き時代の刑事像そのままのスタイルで捜査していく姿と、水戸部のいまふうの捜査の違いが面白かった。
もしも本当に法改正が実施され、すべての時効がなくなったとしたら・・・。
諸手を挙げて賛成する人たちと、反対する人たちに分かれることは目に見えている。
加納が言うように、被害者側のひとつの区切りとして時効が果たしている役割はあるようにも思う。
時間とともに薄れていく記憶、風化していく事件。
変わらないのは関わった人たちの中に眠る様々な感情だけなのかもしれない。
張り巡らされた伏線がひとつになり、思いがけない真実にたどり着いく。
まったく違った視点からの捜査も、ときには必要なときもある。 -
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15年前の殺人事件の再捜査から、その原因となったさらに30年前の殺人事件に辿り着いた。
そして15年前に疑われていた理由とは異なる事件の本質が見えてきた。
四谷荒木町界隈の谷底に深く潜っていったような読後感。 -
「代官山コールドケース」の前作。四谷荒木町そのものが主人公ともいえる作品。
無能なキャリアに歯向かって謹慎となった若き刑事・水戸部は迷宮入り事件を担当する「特命捜査対策室」に配属された。15年前の四谷荒木町の殺しを再捜査せよ。専従捜査員は水戸部ただ一人。退職刑事を相棒に、水戸部は町の底に埋もれた秘密と嘘に肉薄してゆく。静かな余韻を響かせる警察小説シリーズ第一作。
相棒の加納元刑事が魅力的。 -
⚫︎サクッと読める警察小説の金字塔
⚫︎どう読んでも文章に素人感がない。本当かは別にして、非常に現実感がある。上手い。
⚫︎サラッと聞くとなんでもない話が、目線を変えると浮かび上がってくる面白い仕掛け。
⚫︎癖のある町内の真相に迫っていく過程が非常に興味深い。
⚫︎あまりにも町内の描写が細かくて驚いた。実際の街に一部フェイクでも入れているのか…
⚫︎狭いが故にみんな知り合いだし、何かを、誰かは見ている、知っているというのが鍵になる。 -
久しぶりに佐々木譲氏の警察小説を読了。佐々木氏の作品らしく、淡々と流れる時間、雰囲気を感じました
時代背景も伺えて渋い内容でした! -
謹慎処分を受けていた刑事水戸部は、退職刑事の加納と組んで、15年前の未解決事件の再捜査を始める。
年月を経ての聞き込みでその当時には聞こえてこなかった事も耳に入る。
30年前の事件が絡んでいたと分かる。
犯人のめぼしも付いたのだが、最後に結果は書かれていないので想像するしかない。 -
事件の真相は、半分くらい読んだとろろでもうヨメてしまった。でも、何回かしか行ったことはないけれど四谷荒木町はとても雰囲気のある印象的な町だったので、その町の歴史や住人たちの記憶・人生が絡まりあって展開するストーリーを、最後まで興味を失わずに読めた。花街があったというのはなんとなく知っていたけれど、花街があった時代を自分だけで想像することは難しいので、こんな時代があの町に…と思うと、とても面白かった。
解説者が「都市小説」という言葉を後書きで使っていて、警察小説というより、その方がしっくりくるなと思った。その町に降り積もった時間の地層を少し掘り起こして見せてもらったよう。また四谷荒木町を訪ねてみたくなった。 -
事件の本当の姿が明るみになっていく物語は引き込まれながら読んだが、この事件を再捜査しようという動機部分はなんだか弱い感じがした。そこだけはどうしても共感できない部分。
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2016/5/14半分くらいで挫折返却。嫌いではないのだが。隠蔽捜査(今野敏)へ走ってしまう。
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無能なキャリアに歯向かって謹慎となった若き刑事・水戸部は迷宮入り事件を担当する「特命捜査対策室」に配属された。15年前の四谷荒木町の殺しを再捜査せよ。専従捜査員は水戸部ただ一人。退職刑事を相棒に、水戸部は町の底に埋もれた秘密と嘘に肉薄してゆく。
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