無双の花 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 235
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167901363

作品紹介・あらすじ

その忠義、剛勇、鎮西一の武将なり!筑後柳川の立花宗茂は、秀吉の九州攻めで、勇名を馳せ、関が原で西軍に属して改易となり、のち旧領に戻れたただ一人の武将である。

感想・レビュー・書評

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  • 関ヶ原の戦いで改易されながら、のちに旧領に戻ることができた唯一の武将、立花宗茂をえがく。
    おもしろかった。

    決して裏切らない〈立花の義〉。
    その思いを胸に生きる、宗茂がさわやか。

    凛々しく、よきパートナーの正室・誾千代。
    宗茂を慕う家臣たちや、宗茂の良さを認める武将たち。

    苦しい時期も変わらない彼らが魅力的で、引きこまれる。

    真田信繁の〈真田の義〉。
    徳川家康の〈徳川の義〉。
    移り変わる時代と、それぞれの義の違いも、おもしろかった。

    後半は、ぐっとくる場面が多く、何度も泣けた。

  • 立花宗茂の人生を描く
    名前だけ知っている人物でどんなひとなのか全然知らない状態でこの葉室麟さんが優しい表現で書いているので好きな武将の1人となった。



    2016.10.02読了

  • あーーーー葉室さんの歴史小説本当にすてき。
    間違いない、というか絶対裏切らない。この主人公の立花宗茂のように。(笑)

    誾千代のかっこよさたるや言い尽くせない。そして宗茂の男気あふれる、でもスマートな生き方にどんどん引き込まれる。そして辛苦を共にしながら決して主君から離れようとしない、家来達の忠義っぷりに涙涙。

    九州の武将ということでなくても、そもそも日本史知識不足の私ですが毎回知らなくてもぐいぐい読まされてしまってます。文章の丁寧さ、一貫した何か太い観念で貫かれた日本人的スピリットが今回もひしひし感じられて、またまたほぼ一気読みしてしまいました。

  • 人を裏切らない武将の物語。現代でも見習いたいものです。でも、御方様にも幸せになってもらいたいよね

  • 太閤のもとでは「西国無双」と呼ばれたバリバリの戦士。一方、徳川のもとでは泰平のための「画竜点睛」として平和に徹した一人の人間。義を守り、ひとに仕えるという武士の生き様とはこういうことなのか。尾崎行雄の言葉を借りるなら、まさしく「人生の本舞台は常に将来に在り」。

  • 関ヶ原以降どうやって復活したか詳しく描写されているのが良かった。ただ、真田幸村や伊達政宗の登場のさせ方がやや強引。

  • 立花宗茂という人物。
    名前を聞くけれど、どんなことをしたのかよく知らない。
    そんな人物に脚光をあてていた小説だったので読んでみようと思った。

    内容としては、立花宗茂を題材にしたNHKの大河ドラマみたいで、立花が行けば全て上手くいく。
    そんな雰囲気を漂わせる内容で個人的な感覚だった。

    評価を星2つにしたのは、立花宗茂の伝記を読みたかったのに立花宗茂がかっこよすぎて伝記じゃない程に現実離れしているような気がしたから。

    ただ立花宗茂の歴史が知れたという点でよんで良かったと思える本だった。

  • 立花宗茂のまっすぐな生き方を、葉室さんの丁寧な優しい視点で書いてます。

  • 図書館で借りた本だか、想像以上に面白かった。
    立花宗茂の浮き沈みの激しい人生は興味深い。

  •  立花宗茂を主人公とする歴史小説である。宗茂は大友家家臣としての戦場での活躍を豊臣秀吉に見出され、大名に取り立てられた。文禄の役では日本の撤退戦において味方の窮地を救う大活躍をするなど戦功には華々しいものがあり、何よりも忠義を重んじる武将としての名声が高かったのである。
     ところが秀吉が死ぬとその地位は揺らぎ、関ヶ原でも西軍についたため、命運は尽きようとしていた。小説では正妻〓(門構えに言)千代の献身的な愛情も描かれる、子をなさぬ仲ながら常に宗茂の心に寄り添う存在として支えたのである。また、立花が信義に生きる家であることを確認しあう仲であった。
     牢人となった宗茂は家康に認めてもらうために江戸に向かう。そして微禄に与るのだが、その際にも通したのは武士として誇りと信義とであったというのだ。そしてついには旧領に復することになる。
     戦国時代から江戸時代への生き残りは容易ではなかったことは様々な例から察せられるが、立花宗茂のような忠義一徹の武士がいかにして身を処したのかを物語にした作品であるといえる。もちろん史実ではない部分も多いと考えられる。激動の時代を生き残るためにどのような方法があるのか、その一つを示すものと考えればいいのだろう。

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著者プロフィール

葉室 麟(はむろ りん)
1951年1月25日 – 2017年12月23日
福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て小説家に。2005年に短編「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞(のち単行本化)、2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞受賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞受賞。
上記以外の代表作に、2018年9月に岡田准一主演で映画化される『散り椿』、第22回山本周五郎賞候補及び第141回直木賞候補だった『秋月記』がある。

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