時の罠 (文春文庫 み 44-30)

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  • / ISBN・EAN: 9784167901462

感想・レビュー・書評

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  • 読み友さんの高評価につられて、時の罠。そうそうたる大御所の時を超えたミステリー。辻村さんのお話しはダメ親父が仕事が忙しいながら息子を陰で見守るお話し。最後は父親が本気を出したところは良かった。万城目さんのトシ&シュン。2人の夢をかなえるべく神様が本気になるお話し。米澤さんは上津山と下津山の不思議なお話し。2800年頃の人間、山との関わりが秀逸。最後の湊さんのお話しが一番。3秒遅れて聴くことができる主人公。様々な不運もあり人生がうまくかみ合わない。しかし最後は一気に視界が広がった。⑤辻⑤、万⑤、米⑤、湊⑤↑

    • ポプラ並木さん
      ゆうママさん、全部5です。最高に面白かった。これはお買い得です。しかも自分の好きな「時間」関係です。分かりやすいし、全てスッキリしたお話し。...
      ゆうママさん、全部5です。最高に面白かった。これはお買い得です。しかも自分の好きな「時間」関係です。分かりやすいし、全てスッキリしたお話し。米澤さんだけちょっと難しいけど全然大丈夫でした!「琥珀の夏」感想書き終わったかな?ずっと待っていますよ。見に行きますね。
      2021/11/14
    • アールグレイさん
      こんばんは★
      ・・・・やっぱりダメだ~
      下書きなしでぶっつけ本番、私は苦手。骨組みだけではあるけれど書けば良かった。編集するにしても、あれじ...
      こんばんは★
      ・・・・やっぱりダメだ~
      下書きなしでぶっつけ本番、私は苦手。骨組みだけではあるけれど書けば良かった。編集するにしても、あれじゃあ・・・
      白骨化遺体は私の思っていた子ではなく、最後は裁判になる。少女のデリケートな部分も描写されている。ポプラさんのお嬢さん位かな?読むのなら図書館で充分かなと思う。
      図書館は私をいじめる!今日から読む本があるのに、自転・・・公転する、キャンセルした!また、どんどんやってきそう!
      そういえば、坊っちゃん、読んだことない。息子の本棚にあるから、いつでも読める?
      2021/11/14
    • ポプラ並木さん
      ゆうママさん、おはよう!
      実は数年前、感想文の書き方をネットで勉強しました。
      まあまあ、怒らないで聞いてよ。

      基本形 https://su...
      ゆうママさん、おはよう!
      実は数年前、感想文の書き方をネットで勉強しました。
      まあまあ、怒らないで聞いてよ。

      基本形 https://surapuri.jp/book_report.php
      第一段落 「なんでこの本を読みたいと思ったの?」
      第二段落 あらすじ「どんなお話なの?」
      第三段落 出来事「気になったところはどこ?」
      前最終段落 「読む前と読んだ後の気持ちの変化」
      最終段落「本を読み終わってわかったこと」

      これを基本にしつつ、

      インパクト
      https://happy-teacher-singing.com/archives/4681

      発展形
      https://good-mental.com/dokusyokansoubun-syukatsukakikata/

      こういう定型があると楽だよ。
      どう?もし興味があればお試しください。
      2021/11/15
  • 私には一年に一度だけ訪れる街があります。
    数年前からその街に行く事が家族の行事となり街の成長が私の密かな楽しみです。
    そんな街の雑貨屋さんで発見したのが本書です。

    まず、驚いたのが私の好きな作家だけの短編集であり、時という言葉に弱い私の掌に収まってしまうのは必然でした。

    辻村深月さんの作品:子育てが苦手な父親が登場、身近な人にこんな人が居るなぁと思いながら読むものの、物語は途中で反転する!?

    万城目学さんの作品:神様の言動が非常にコミカル!万城目学さんの他の作品に出て来る超常現象はこんな神様が起こしていたりして!なんて思ってしまいました。

    米澤穂信さんの作品:長い歴史の物語、山の意志と人間

    湊かなえさんの作品:らしくてらしくない作品、反応が遅い人にもう少し優しくしようと思った!


    いずれに致しましても、私にとっては豪華なアンソロジーでした!

  • 「時の~~」っていうSF短編集があったから、これもその類かと思ったら違った。
    タイムカプセルものが2編、時間を操る縁結びの氏神様が1編、ゆっくり時間が過ぎる山の話が1編。
    著者が凄い顔ぶれだから、それなりに面白かった。
    最初の比留間先生のタイムカプセルが一番かな。
    最後のタイムカプセルも中々いい。
    万城目さんはいつもの如くバカバカしい設定を真面目に描いてる。山の話だけSF。
    病院の待合室で読むのにいい長さ。

  • タイムカプセルで始まり、タイムカプセルで終わるという構成が面白かった。
    辻村深月さんの「タイムカプセルの八年」では、何よりも主人公の男性の造形が興味深かった。父親となっても子どもに関心のない男性の内面って、こんなふうなのか、と、とても新鮮な感じがした。考えてみれば、昭和の男性作家が描く男性はみなこんな感じだったのだが、今の時代に、女性作家によって描かれるととても新鮮で、かつ、許しがたい感じが強くなる。主人公の変化が救いだった。
    万城目学さんの「トシ&シュン」は、もう、万城目ワールド全開でとても楽しかった。
    米澤穂信さんの「下津山縁起」は、小松左京さんの作品を彷彿とさせるような、スケールの大きい話だった。
    ラストの湊かなえさんの「長井優介へ」は、相変わらずダークな展開だなあと思いながら読んでいったのだが、ラストで思わず安堵の溜息が出た。
    やっぱりラストには救いが欲しいよな、と再認識。

    どれもみな、読み応えのある作品だった。

  • 今注目の四人の作家さんによるアンソロジー。辻村深月さんと湊かなえさん目当てで買ったんだけど、四作品とも面白かった!
    辻村さんはいかにもぽい感じの優しいお話。
    万城目さんは初読やけど、ゆるゆるな感じが面白い。神様って意外と大変? 笑。
    米澤さんも同じく初めましてやけど、これ面白いわ。ラストまで読んで最初から読み直すと「なるほどなー!」ってなる。
    で、湊さんがかなりいい!!湊かなえっぽくなくて(笑)ほっこりできる。
    いやー。楽しかった!アンソロジーは新しい作家さんに出会えるのもいいなぁ。米澤さんはぜひ他のも読んでみたいな。

  • “時”をテーマにしたアンソロジー。
    それぞれが、それぞれの持ち味を活かした作品で非常に面白かった。
    全体のバランスも良くて楽しめた。
    個人的には辻村深月「タイムカプセルの八年」がお気に入りだ。

    ・辻村深月「タイムカプセルの八年」
      タイムカプセルをめぐる「親父会」と子供達と、ダメな先生とのお話。

    ・万城目学「トシ&シュン」
      縁結びの神さまの昇進試験のお話。

    ・米澤穂信「下津山縁起」
      山の裁判のお話。

    ・湊かなえ「長井優介へ」
      3秒遅れて聞こえる長井くんと友人の、小学校時代のすれ違いのお話。

  • 辻村深月目当てで図書館で借りた本。
    長くなると書き切れないので簡潔に。
    辻村深月:コレは掛け値無しで面白い。
    このネタで1冊書いて欲しいくらい。
    万城目学:面白いんだけどなあ・・・やっぱり万城目は苦手だな。映画化してくれ(笑)
    米澤穂信:初米澤。
    最初はなんてつまらないんだろうと思って読んでいたが、後半から面白い。
    むしろ山側視点で全部書いて欲しかった。
    湊かなえ:「告白」を読んで以来、湊かなえは嫌いだったので他のものは一切読んでなかったが、なんだおもしろいじゃん。
    他の作品も読んでみようかと思った。

  • 「タイムカプセルの八年」辻村深月
    「トシ&シュン」万城目 学
    「下津山縁起」米澤 穂信
    「長井優介へ」湊 かなえ

    壮大なスケールの「下津山縁起」、コミカルな神様コメディっぽい「トシ&シュン」
    そしてタイムカプセルものの残り二編。卒業の記念に埋めるタイムカプセルを扱った二編なんですが、どちらも明るい読後感で爽やかでした。ニコ的には、ダメ教師の出てくる「タイムカプセルの八年」の方が好みでしたが。イヤ、いましたよ、このタイプのダメ先生。なんでしょう、自己陶酔型?辻村深月のダメorクソ教師の出てくる話、好きだなー。

  • 時間がテーマの短編集
    個人的にはかなり好き
    ページ数も少なくて読みやすいです
    お気に入りは「下津山縁起」

  • 万城目さん、湊さんが好きで読みましたが、どの短編集も好きなテイストでした。

  • 辻村さんの本はいい。

    安心して騙される。

    そして、泣かされる。

    ショートでここまでグッと来る話はホントにすごい。

  • 伊坂幸太郎の「死神の精度」ばりの時の罠を期待していたけど、そうでもなかった。

    でも、どれも「時」というのもののとらえ方を面白く書いていた。
    米澤さんのは縁起物として普通に面白かったなー。

  • どの作品も読後感が爽やか。「トシ&シュン」は読みながら思わす吹き出してしまった。

  • 今をときめく4人の人気作家による「時」がテーマのアンソロジー。辻村&湊にはほっこりさせられ、米澤にはむむっとうならされ、万城目にはアハハと笑わされる。どれをとっても外れなしの傑作です。

  • 大好きな四人の作家さんの短編集!まさに夢みたいな一冊だと目にした瞬間に思いました。どれもそれぞれの特徴が出ています。時間をとらせず、濃縮された面白さがあります。またこの四人の短編集読みたい!!!

  • 2014.7.14.辻村深月さん、万城目学さん、米澤穂信さん、湊かなえさん、なんらかの形で、程度の差はあれ追いかけている作家さんたちの書き下ろし短編集。発売間も無く購入して一気読み!すごくよかった。特に、辻村さんと湊さん。お二人とも今までとは違う作風であるのにこれまで、違った作風の時に感じていたとってつけた感がなく見事な作品でした。素晴らしかった。もっと特に湊さん!誰がどのように評価しても私は湊さんのずっとファンです!って叫びたくなるような素晴らしい作品でした。ネタバレするから詳しく書けない、いや書きたくないのが残念。ぜひ、読んでみてください^_^

著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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