時の罠 (文春文庫)

  • 文藝春秋
3.30
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レビュー : 217
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167901462

作品紹介・あらすじ

人気作家が競作! 文庫オリジナル・アンソロジー綺羅、星の如く輝く作家たちの手による“時”をめぐる物語。文庫オリジナルでお届けする、宝石箱のような短篇集をお楽しみください。

感想・レビュー・書評

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  • 好きな作家さんばかりの贅沢すぎるアンソロジー。
    最初の数ページは辻村さんの書く自己中な父親にイライラしていたが、話の後半は良かったし、そこからは引き込まれ一気に読み切った。万城目さんの不思議な神様の話、米澤さんの不可解な山の話に心躍らされた後、最後は湊さんの話で救われた気分になり心地良い読後感。
    アンソロジーって、やっぱり楽しい♪

  • 厳しめ辛口で3点。
    すごく豪華なラインナップなのに、すっごい!とかおもしろーい!と思えるものがなかった。
    普通かな。

    辻村深月と湊かなえは小6タイムカプセルつながりで、結構悪くなかったけど、なんかもひとつぴりっと来ない。
    万城目さんも、縁結びの神様が芸能の神のヘルプをするお話なんですが、「悟浄出立」のあとではちょっとなぁ...って印象です。
    米澤氏は、なかなかに難解でした。読むだけで一苦労。

  • 辻村深月さん、万城目学さん、湊かなえさん、米澤穂信さんと、
    有名どころが集まったアンソロジー、テーマは「時」。

    個人的には2つ入っているタイムカプセルネタが印象的で。
    どちらも女性作家というのが、ふむふむと。

    この年になると、折々で振り返りたくなる過去も、
    中にはトラウマ化していて、思いだしたくないモノもあるけれど。

    それはそれで忘れてしまえばよい、のでしょうか。

    さて、カプセルの中に封じ込めた“想い”は、
    どんなものとなっているのでしょうか、なんて。

  • 辻村氏と湊氏の作品が共に「小学生が埋めるタイムカプセル」ネタ。

    私自身のタイムカプセルネタ…40歳の時に皆で集まったけれど、もうずっと前に誰かが勝手に取り出していて中は空っぽらしいという噂をみんなが知っていて、空っぽの確認となったこと。
    息子のタイムカプセルネタ…担任の先生が預かって、成人式だか10年後だかに集まってワインを飲みましょう、という話があったはずだが何も無し。

    小学生のタイムカプセルって、現実にはあまりパッとしない。

    大好きな万城目氏の作品は、期待が大きかった分、私には少し残念だった。

    米澤氏の作品は、最初の数行が読みにくくて飛ばしちゃおうかと思ったが、意外と面白かった。

  • タイムカプセルで始まり、タイムカプセルで終わるという構成が面白かった。
    辻村深月さんの「タイムカプセルの八年」では、何よりも主人公の男性の造形が興味深かった。父親となっても子どもに関心のない男性の内面って、こんなふうなのか、と、とても新鮮な感じがした。考えてみれば、昭和の男性作家が描く男性はみなこんな感じだったのだが、今の時代に、女性作家によって描かれるととても新鮮で、かつ、許しがたい感じが強くなる。主人公の変化が救いだった。
    万城目学さんの「トシ&シュン」は、もう、万城目ワールド全開でとても楽しかった。
    米澤穂信さんの「下津山縁起」は、小松左京さんの作品を彷彿とさせるような、スケールの大きい話だった。
    ラストの湊かなえさんの「長井優介へ」は、相変わらずダークな展開だなあと思いながら読んでいったのだが、ラストで思わず安堵の溜息が出た。
    やっぱりラストには救いが欲しいよな、と再認識。

    どれもみな、読み応えのある作品だった。

  • 「“時”をめぐる物語」は好き。。。。

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    http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167901462

  • 辻村さんが大好きでこの本を選びました。いつものように、何か事件が起こるのか?と思いながら進めましたがそうではなく、優しい雰囲気。辻村さんの持つ言葉の力がそうさせたのかなと思います。
    万城目さんの作品がこの中では一番面白いなと感じました。色々な方向から話が進むファンタジーのような作品で、脇役だったはずの神様が、最後に主役になって輝くところが好きです。
    同じテーマに沿って書かれていても、こんなにも内容が変わるのかと、やっぱり作家さんはすごいと感じさせられた一冊です。

  • 面白かった!私もまんまと罠にはまってしまった。

    「タイムカプセルの八年」で家庭に関与しない自己中心なダメ親父だなぁと思ったら、こっそり我が子の夢を守るかっこいい父ちゃんなんじゃん!とあっさり手のひらを反してしまったり、「トシ&シュン」で人に神が与えた不思議なチャンスの話かと思いきや神様の昇進試験の話だということが分かったり、「長井優介へ」で主人公が完全に心を閉ざす裏ではそんな真実もあったのか!と驚かされたり……

    なんといっても「下津山縁起」が一番衝撃的でした。怖い怖い怖い怖い(笑) 最後ゾワゾワしました(勿論いい意味で)。歴史もの読んでいるのかと思ったら壮大なSFになってるし!!

    結局4話すべて、作者が作った罠にはまってしまいました。本当に面白かった!

  • 好きな作家揃いなので。
    辻村さんは既読でした。あれ?なぜ?
    万城目さんのが1番好き!
    何読んでも面白いし、
    何読んでも万城目ワールド★

  • 辻村深月、万城目学、米澤穂信、湊かなえという4人の作家が『時間』をテーマにして書いた短編集。
    どの方もベストセラー作家さんだけあって、さすがという感じ。

    ・タイムカプセルの八年/辻村深月
    一見良い人そうに見える先生が実は…というのは読んでいてひしひしと伝わってきた。
    殺人とか暴力でもやっているのかと思ったが、そこまではなくて良かった。
    そして先生や大人がこんなでも、子供が逞しく生きているのが良かったです。

    ・トシ&シュン/万城目学
    タイトルからして杜子春と何か関係が……と思ったら何も関係なかったw
    サラリーマンチックな神様が語り手で、とても面白い。一番好きな話です。
    『自分の好きな物、得意なものばかりに固執しないで全く別のものを題材にしろ』
    というメッセージはかなり刺さりました。

    ・下津山縁起/米澤穂信
    最初はどんなジャンルの話か分からなかったんですが、割とハードなSFでした。
    山が意思を持ち、喋る。人間とコンタクトするところで終わりかと思いきや、最後は山同士の裁判をしているところで終わると言う。
    歴史的に愛称の悪い土地ってこんな事情があるのかもしれないですね。

    ・長井優介へ/湊かなえ
    心因性のショックで耳が聞こえなくなるという事象を上手く取り入れて、最後まで真相がわからなくなっている。
    最後はハッピーエンドで良かった。

    最初に載っていた辻村さん同様タイムカプセルがテーマの一つでしたが、私も埋めた気がする。多分もう掘り出されてるはずなんだけど、私は何を入れたのかさっぱり思い出せないw

  • 「時の~~」っていうSF短編集があったから、これもその類かと思ったら違った。
    タイムカプセルものが2編、時間を操る縁結びの氏神様が1編、ゆっくり時間が過ぎる山の話が1編。
    著者が凄い顔ぶれだから、それなりに面白かった。
    最初の比留間先生のタイムカプセルが一番かな。
    最後のタイムカプセルも中々いい。
    万城目さんはいつもの如くバカバカしい設定を真面目に描いてる。山の話だけSF。
    病院の待合室で読むのにいい長さ。

  • 辻村深月「タイムカプセルの八年」、万城目学「トシ&シュン」、米澤穂信「下津山縁起」、湊かなえ「長井優介へ」

    米澤穂信さん目当てで読んで、米澤穂信だけ面白かった。
    万城目学さんは結末の予想がつきやすいし、辻村・湊両氏は甘過ぎでダメだった。
    (図書館)

  • 好きな作家さんのアンソロジーなので手に取ったのですが、辻村さんは安定して丁寧に描いているなという感じで万城目さんの話は最後ににやっとくる感じ。個人的には湊さんの話が好きだけど、米澤さんのは最後まで読むと驚きと面白さがじわじわきて好きです。

  • 辻村深月、米澤穂信!万城目学、湊かなえは読んでみたいと思っていた作家さん。
    時の話っていいな。ロマンチックであり、ミステリアスであり。
    一番よかったのは、湊かなえさん。あの短いページでよくこんなに深い物語を書けるなと思った。イジメの話は苦手。だけど読んでよかった。イジメを受けていた男の子がタイムカプセルに埋めたものはなんだったのか… タイムカプセルを掘り出した時に彼の手に心に残ったものは… 泣いてしまった。
    辻村さんは親父奮闘記、万城目さんは芸人さんの話かと思ったら若い恋人同士の話、米澤さんは何の話かと思ったら…スケールが大きい(笑)

  • これを飲めば、今すぐにでも死ねる。だけど、人生において、今日が最悪な日というわけではない。ならば、明日も生きてみてもいいのではないか。もしも明日が最悪な日ならば、これを飲めば終わらせることができるのだから。その思いで、僕は一日、一日と生きながらえていった。

  • 豪華すぎるぐらいのアンソロジーでした。発売前からものすごく楽しみにしていました。
    タイムカプセルをテーマにした、辻村深月さんと湊かなえさんの作品は、良かったです。同じテーマであるのに、それぞれの世界観で、ひしひしと伝わってきました。万城目学さんの作品は、初めは何だろと思ってましたが、読み終わると、摩訶不思議な万城目ワールドでした。

  • すごくすごく良かった。心がほっこりする話ばかりだった。

    辻村深月さん、万城目学さん、米澤穂信さん、湊かなえさん・・・読書家でなくても一度は目にしたことがあるようなそうそうたる面々に、読む前から期待値は高かったけれども読後の満足感といったら!

    気軽に読める夏の一冊です。文春文庫、最近アタリが多いな~(*^^*)

  • 米澤穂信以外は良い話で終わってて、もっとどれも重い話だと思ってたから意外。米澤穂信のは読んでて疲れたけど最後は毒があって良かった。

  • ほっこりする。

  • 4人の作家が書いた、時をテーマにした短編集。
    辻村深月さんと湊かなえ さんのだけ読みました。
    どちらもタイムカプセルの話で、それぞれ良かった。

    あとの2本は、私好みじゃなさそうな感じだったので、パスしちゃいました。

  • 「タイムカプセルの八年」でなかなか読み進められず挫折しかかったが、一度読み進めてしまうとあとの3作は一気に読んだ。
    「トシ&シュン」は可もなく不可もなく。
    「下津山縁起」は斬新。なぜ人間を認知していない者に日本語で名付けられた固有名詞が通じるのか、とか、さまざまな疑問はあるものの、目新しさという意味で面白く読めた。
    一番ストーリーとして面白かったのは「長井優介へ」。始まりから終わりまで盛り上がりやどんでん返しもありつつ綺麗にまとまっていて、湊かなえの新しい作風を見た。

  • 「時間」を越える短編4編。過去や未来に思いを馳せる季節、3/31に相応しい。辻村深月氏の作品は家族シアターにも収録されていたものだったので読み飛ばし。米澤穂信氏を初めて読んだが他のも読みたくなってきた。

  • 辻村深月さんの「タイムカプセルの八年」がほんわかしてて好き。湊かなえさんも同じタイムカプセルをテーマにしてるけど、作家さんによって趣が変わるのも面白い。

  • 4人の作家さんの短編集。
    時の罠っていう表題やけど、時がメインに感じて、罠はそんなに感じなかったかも。
    色んな思い違いでこじれたり、時が解決したり、次元が違う時やったり、どれも楽しめました。
    久しぶりに万城目さんの本に触れたら、あの独特な空気感に懐かしさを感じるくらい、万城目ワールドでしたw

  • 2018/11/28

  • 時間がテーマの短編集
    個人的にはかなり好き
    ページ数も少なくて読みやすいです
    お気に入りは「下津山縁起」

  • タイムカプセルの八年(辻村深月)
    トシ&シュン(万城目学)
    下津山縁起(米澤穂信)
    長井優介へ(湊かなえ)
    「トシ&シュン」では、神様の配置換え人事という斬新な内容だったが、いまいちかなぁ。
    「タイムカプセルの八年」と「長い優介へ」はあったかい気持ちになれるいい作品だったと思う。
    「下津山縁起」はどうしても読めなかった。(挫折)

  • 帰省中、「湊かなえ」と「万城目学」という作者に出逢った。

    城崎温泉への日帰り旅を敢行した際に城崎温泉限定販売という短編をそれぞれ手にしたのがきっかけ。読むペースが遅くその偏りもひどい自分の読書歴においてはこの二人の名前はまだ脳に刻印されておらず、もう少し知りたいと帰省日程中もう一度訪れた本屋時間でふたりの名を諳んじながら探してはみたが決め手に欠け、そんななか本書が目に入ったのでほぅありがたいと持ち帰った次第。というわけで残りのお二人はまだこれから。

    「時」というテーマを軸にした短編四本。さらっと読めるのでありがたい。

    こうした書籍をたまに手にとってその中から気に入った作者を探してゆくという作業、今後も続けてゆけるとよいなぁ…と改めて思う。

  • 辻村深月、万城目学は単行本で既読だったのでちょっと損した気分。米沢穂信が新鮮で面白かった。

  • 時をテーマにした4人の作家によるアンソロジーです。
    作家によってこうも「時」の扱い方が違うのかと、面白く読みました。

    万城目学氏の作品はやはり奇想天外で、始めから何これと思うのですが、短編ながら万城目ワールドを十分味わえます。

    タイムカプセルを扱ったものが二つありました。
    タイムカプセルを埋めている間に過ぎた年月に生じる人の想い、成長をこれら短編でも2人の作家によって視点が違って面白かったです。

    図書館スタッフ(東生駒):ミラベル・ジャム

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    帝塚山大学図書館OPAC
    http://lib.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=1100388647

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著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

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