特攻の真意 大西瀧治郎はなぜ「特攻」を命じたのか (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2014年7月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784167901547

作品紹介・あらすじ

「特攻隊の英霊に曰す 善く戦ひたり深謝す」。昭和20年8月16日、大西瀧治郎中将はそう書き遺して自刃した。神風特攻隊による作戦を企図し、特攻の父とも称される大西中将は、一方で、特攻作戦について「統率の外道」とも評していた。にもかかわらず、なぜ大西中将は、数多の若者を特攻という“死”に導かなければならなかったのか。大西中将の生前を知る元側近や元特攻隊員への精力的な取材により、浮かび上がった大西中将の真意とは?――

神風特攻隊が誕生してから70年目の夏に生まれた「特攻隊」の真実に迫る衝撃のノンフィクション。21世紀を生きるすべての日本人に読んでいただきたい本です。

感想・レビュー・書評

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  • メモ
    昭和16年12月  真珠湾攻撃
    昭和17年前半 東南アジア・フィリピン・マレー半島などを次々占領→ 日本の勢力圏が最大に
    昭和17年6月 ミッドウェー海戦→ 日本の主力空母を多数喪失
    昭和17年8月 米軍がガダルカナル上陸
    昭和18年2月 日本軍がガダルカナルから撤退→人員・艦艇・航空戦力を大量消耗
    昭和18年6月末~ 体当たり攻撃の具申→保留
    昭和19年2月 トラック島壊滅的打撃
    昭和19年2月 体当たり攻撃案が見直され「人間魚雷」(後の「回天」)試作
    昭和19年6月 サイパン陥落
    昭和19年8月 「人間爆弾」(後の「櫻桜」)試作
    昭和19年8月 「生還不能の新兵器」搭乗員募集
    昭和19年9月13日 「海軍特攻部」新設
    昭和19年10月 フィリピン方面の戦いで特攻作戦が本格開始

    ***
    元々、索敵機が燃料不足で搭乗員の判断で体当たりで自爆、ということは起きていて、おそらくその辺に着想を得て複数の人間が発案した感じがする。でも、仕方なく現場判断で行うことと、組織として行うことは天と地ほどの差がある。だけど、もうこれしかなかった、という状況が痛いほどわかる。ミッドウエーでやめていれば。。と心から思う。

  • HONZで書評を読んで。
    http://honz.jp/articles/-/40657

  • 特攻の父と呼ばれた大西という人と、副官として仕えた門司さん、たたき上げで零戦特攻隊員の角田さん、を中心に、「特攻」について書いている。「特攻」の経緯など史実の解説や、インタビューから得られた門司さん、角田さんの「特攻」への関わり、思いや、8月16日に自殺した大西さんについて、事実と関係者からの証言などから、「特攻の真意」を導きだしている。

    戦争に関する本、それも日本のものは、若い時からほとんど読んだことがなく、そのため、たまに読むたびに、新しい知識が得られて面白い。

    "海軍の制度上、撃墜などの戦果確認には准士官以上の「見認証書」が、戦死者が出た場合はやはり准士官以上の「現認証明書」が要る。下士官兵搭乗員が敵機撃墜を主張しても、それを准士官以上が目撃していなければ単独戦果として認められず、准士官以上が最期を確認していない戦死者は、すべて「未帰還」または「行方不明」とされ、そうなると遺族への戦士広報も遅れてしまう。それだけ、士官、准士官には重要な任務が課せられているのだ。"
    戦果を見届ける役割があるなんて全く知らなかった(よく考えてみれば、すぐに気がつくべきことだけど)。

    ”特攻隊員が敵艦に向かって突入し、目を見開いて、これで命中する、とわかったとき、幸せに胸をふくらませたであろう気持ちは、自分の経験に照らして信じています。ただ、これを戦後世代の人に理解してもらうことはむずかしいでしょうね。ほんとうに胸をふくらませるような、幸せな気持ちになったことがある人が果たしているのかどうか・・・"
    という角田さんのことば。これは本当に違いない。

    ただ、命中かなわず、撃墜された特攻隊員は、いったい、どのような気持ちで最期を迎えたのだろう。

  • 【「神風特攻隊」とは何だったのか?】大森洋平

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著者プロフィール

ノンフィクション作家・写真家。1963年、大阪府生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、1986年より講談社「FRIDAY」専属カメラマンを務め、主に事件、政治、経済、スポーツ等の取材報道に従事。1995年、元零戦搭乗員の取材を開始、以後25年の間にインタビューした旧軍人、遺族は500名を超える。1997年からフリー。著書に『零戦の20世紀』(スコラ)、『零戦最後の証言1/2』『零戦隊長宮野善治郎生涯』『零戦隊、発進! 』『撮るライカI/II』(いずれも潮書房光人新社)、『祖父たちの零戦』『証言・零戦』シリーズ全4巻、『零戦~搭乗員たちが見つめた太平洋戦争(NHK取材班と共著)』『図解・カメラの歴史』(いずれも講談社)、『戦士の肖像』『特攻の真意(旧版)』(いずれも文春文庫)、『一生懸命フォトグラファー列伝』(日本写真企画)など。映画やテレビのドキュメンタリー番組の監修も手がける。

「2020年 『特攻の真意』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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