選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)

  • 文藝春秋
3.95
  • (40)
  • (50)
  • (31)
  • (3)
  • (3)
本棚登録 : 987
レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167901554

作品紹介・あらすじ

NHK白熱教室でも話題になった盲目の女性教授の研究を書籍化社長が平社員よりもなぜ長生きなのか。その秘密は自己裁量権にあった。選択は生物の本能。が、必ずしも賢明な選択をしないのはなぜ?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人間は、選択肢を与えられれば与えらるほど嬉しいわけじゃない。選ぶ気がなくなる。

  • 示唆に富む一冊である。

    本書のキーワードはズバリ「選択」である。
    日常生活でもビジネスシーンでも何かを選択する機会はいくらでもある。
    さてさて、その選択について我々はどの程度知っているだろうか。
    たとえば、選択肢は多いほうが良いのだろうか、そもそも選択とは自由であることと同義であろうか、選択をするのは自由意志なのか、何か特別なパラメータに強く依存するのだろうか。
    これらを知っているのと知らないのでは、結果は大きく違うことになるだろう。

    結論としては、
    ・専門的な判断が必要となる場合には重要な選択でも専門家の判断を仰いだ方がいい
    ・選択肢は多すぎないほうが良い。最大でも30!
    ・アジア人は選択について、全体最適化する傾向があり、アメリカ人は個人最適化をする傾向がある
    ・選択結果の精度を上げたい場合は、その選択を選んだ際に、それをなぜ選択したかを自問自答すると良い

    ということであろう。
    当たり前だと言われるかもしれないが、上記の主張に対して科学的な実験の結果を交えて紹介されているので説得力がある。
    個人的には、選択結果に人種に依って変わりうるという事が興味深い。

  • 選択するときの基準は、様々な要因が影響する(これまで意識したことがないことも沢山あって興味深い)。それでも選択そのものには、人生を大きく動かすパワーがあると実感した。私は日本というアジア文化圏に生まれ、集団が選択に大きく影響することは日々実感するが、私の基準で納得いく選択を取っていきたいと改めて思った。また集団や社会へも、主体的に動こうとする人を応援し、失敗しても支える社会であってほしいと願う。(よくある自己責任論や足の引っ張り合いはマイナスしか生まない)。人生の時間やお金の使い方、仕事、人との関わりも積極的に、能動的に「選んでいく」ようにしよう。

  • 「選択」という行為を科学的に分析した本。
    人間(に限らず動物も)は、選択をしたがるいきものである。
    がしかし、選択肢が多すぎると不利益になる場合がある。
    学習や実践を通じて対処能力を高めるか、専門家に任せることが、よりよい選択の手助けや近道になることがある。
    育った環境によって、選択に対する考え方が違ったり、ファッション業界などにおいてはそもそも選択自体が創造されたものであったりと、選択に関する様々な興味深い話があった。
    選択と言っても、様々あり、時には命に係わるものもある。家族の延命措置をすべきか否かの判断を迫られた話を考えたとき、その判断は専門家である医師に任せることが最良のように思える。
    とても読みやすく興味深い話がたくさんあり、面白かった。
    ただ、実験結果などの記述は、もう少しコンパクトになったのではないかと思う。

  • いや、面白い。社会心理学の観点から、選択とは何かを取り扱う。
    「選択肢がある方が幸福感は高まるが、ある程度以上増えると逆に下がる」ということは前に読んで知っていたけど、このシーナ・アイエンガー氏の功績だった。
    本書からわかるのは、例えばこんなこと。
    例え同じ結果になったとしても、自分で選択したのか、特定の誰か(専門家や母親など)が代わりに選択したのか、ランダムまたは機械的強制的に決まっていて選べなかったのか、という過程によって幸福感は全然違うこと。同時に、文化や社会によっても違いがあること。アジア系の子供たちは母が選んだ時がベストになるとか、旧共産国ではバリエーションが増えても選択肢が増えたとは感じられず、それにはfree from Xとfree to Xの違いが関連しており、機会の平等と結果の平等とシンクロしていること。結婚相手を本人以外が決めてしまっても、それが不幸とはかぎらない理由。学生の日米比較では、そもそも何を選択とみなすかの時点で大きな差があること。
    本書では直接触れられてはいないけれど、小坂井敏晶『社会心理学講義』で取り上げられていたように、選択(=判断〜決定)はそのまま自由と責任に結びついている。自己決定、自己責任、という観念。
    本書は、すぐに日常生活に役立つおもしろ知識から、すぐには役に立たない「人間にとって自由意思とは何か」まで、広く深く高く扱い見渡している。私の興味関心のど真ん中でした。

  • 人の選択についてバイアス込みで解き明かす実証実験成果の数々の考察。
    知っていることが多かったが、認識のありようで選択の力が変わると知る。
    選んでいると思える力の強さを利用したい。

  • 母の勧めで読んだのだったかな?面白くて、2回読み返した。わたしたちは誰しも人生の中で大なり小なり選択して現状という結果に至っているわけだから、多くの人が自分ごととして読めるんじゃないかな。人生に迷った時も読みます(読んでる場合じゃない早く選べ笑

  • 選択できるからいいとは限らない。時には誰かに決めてもらったほうがいい場合もあるのだ。

  • 結局この節は何を言いたいんだろう?って読み返すことが何度かあったので、すらすらと頭に入ってくる読みやすさは無かった。

    ただ、ジャムの実験で選択肢が多いほど、労力を使い逆効果みたいなことは日常生活の中であぁ〜なるほどねぇと紐づけられる。

    そういった箇所はいくつかあるが、何が言いたいんだろう?って方が多い。私の理解度が低いからなのかな…

    心理実験の説明文は注意深く読まないと結論を誤解してしまうので、この類の本の読み慣れは必要なのかなと思った。

  • 読書する習慣がなかった頃に読んだので退屈だった記憶…
    今読んだら変わるのかも

全46件中 1 - 10件を表示

シーナ・アイエンガーの作品

選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×