- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167901578
感想・レビュー・書評
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すごく面白かったのに、最後で何の真実もわからないまま終わってしまった。
結局はどうなったのかすごく気になって仕方ない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
田舎町に連綿と続く悪しき慣習に対し被害妄想じみた恨みを持ち、それを暴くことで終止符を打つことに執念を燃やす女性の話。
と書くとホラーじみた怖い内容みたいですが、別の視点から読めば甘酸っぱい男子高校生の恋愛物語。
どう見ても田舎の純粋な高校生が年上の女優に利用されているのに、それでも由貴美の魅力に惹かれてしまうのはよく分かる。
最後に眼が覚めるところが不完全燃焼のようでいて、妙に現実的な終わり方だったな。 -
黒辻村、後味が…ううむ…結局二人ってどうだったんや
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ミステリーって面白いねぇ。
普段ミステリーを好まないワタクシですが
なるほど、ミステリーは小説の大きなジャンルを作る一つのカテゴリーであるわけだよ。と思いました。
のぼせるような恋愛感情や、
著者の持ち味である地方都市(と言うか過疎地の村)社会の人間関係が描かれているのが面白かったと思う。
日馬達哉に関しては、信用が大切だと思った。
何か良いことをしようと日頃の行いを改めたところで、信用が無いと警戒され誰も協力してくれず良いことをなすこともできない。
「小人閑居して不善を為す。」という格言も、もしかしたら本人は良いことをしようとしたのだが、平素の周囲の不審からうまくいかず「また、変なことして。」と失敗を普段通りの行い=不善として受け止められた結果なのかも。と思いました。
文庫はミステリ評論家の千街晶之の解説付き。往年の名著を引き合いに出し、本書の特異性を解説しつつ、おまけにエンディングで安心した読者の恐怖をあおって終わるというおまけ付き。
たとえば、このような丁寧な仕事が信用を作るのだよな。と、解説者を登場人物(悪役)と比較して感想を述べる僕のレビューとしての信用はどうなのかと疑問に思ったところで僕のレビューは終わります。
それにしても、辻村深月の本はどれを読んでも面白い。 -
重かった。
誰の視線で見るかで感じ方が変わりそう。
辻村さんの作品、最後に光が見えるものが多いのだけど、この本は鉛を飲んだようで…主人公の将来を案じてしまう。
重かったけど、嫌いではないかな。 -
途中までは面白かった。
たつや何だったんだ… -
最近、辻村さんの感動の作品を何作も読んだあとなので、この作品はなんか後味の悪い本に思えた。田舎の悪しき慣習みたいな話は、田舎に住んでるからよけいにわかるような気がするし、読んでて辛い。
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辻村さんの作品の個人的なイメージ…日常の中のちょっと違和感やラストの視点のどんでん返しなどはない、リアルに寄り添った作品です。
それでも相変わらず人間の欲、孤独、残酷な部分をライトアップしています。
閉鎖的なムラ社会をありありと出したうえに、蛇足もなく爽やかな読了感は・・・「ノートルダムの鐘」を見た時のEND感に似た気がしました。 -
村 モデル ドロドロ ロックフェス 過疎地
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