水底フェスタ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1344
レビュー : 140
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167901578

感想・レビュー・書評

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  • 夏フェス好きで興味持って読んでみたが、、、まぁ暗い。ほの暗い池の底に沈んで居るような。最後まで凄い顔して読んでた自信がある。他愛無い会話ひとつに世にも奇妙な末恐ろしさを感じ背筋が寒くなる。もう誰がまともなのか…。この本も前半が起伏が少なくてなかなか進まず、後半謎が気になって一気読みだった。とにかく今は能天気なほど明るい本が読みたい。

  • 2017/09/14 読了

  • 村の時代遅れ感にうんざりしている少年が、同じ村出身のモデルの女の子にいい感じになるのだが、その女の子にはある目論見があり・・・

    この作者には珍しく、性的な描写が入る。
    あと、エンディングがハッピーじゃなくて読後感はすっきりしない。

  • 読み終わったあと苦しい。ドロドロというか、広海が由貴美によってどうしようもないところまで連れてかれるというか。うーん。皆なんか哀れに感じた。結局由貴美も可愛そうな女だったし…。黙って現状に何の不満も持たずに過ごしていたら彼らはきっと楽だったのになって思ってしまった。変に背伸びをしなければ…良かったのに。

  • 私はやっぱり辻村さんの書く若者の孤独感が好きだと感じた。
    広海が由貴美にどんどんハマっていく様子が分かった。自分でダメだと思っているのに止まらない、広海の気持ちも仕方がないと思った。
    自分は大人だと周りを軽蔑する気持ちは、大人にならなくていい人を羨む気持ちに変わる。
    子供でいるということは難しい。
    全体を通して暗い雰囲気はあったが、最後の終わり方は個人的には好きだった。
    どうしようもないことがたくさんある世界で、何かを諦めて生きなければならない。
    そんなやるせなさと、後から気づく純粋な恋の気持ちが切なくて、美しいなと思った。
    終わり方はやるせないけど私はいいと感じた。広海は村を離れて生きてほしいな。

  • 何物にも染まっていない、純粋さだけが詰まっているような…その年齢にだけ通用する真実がある。
    捉えどころのない由貴美に翻弄される広海だったけれど、由貴美の中にどんよりと蠢いている悪意を徐々に自分の中に取り込んでいく。
    勘違いだったとはいえ、復讐心に燃えていたときの由貴美はそれなりに美しかった。
    方法は間違っていたけれど、孤独な魂が拠り所を求めていたと思えば哀しいけれど納得もできた。
    閉鎖的な故郷を嫌い、その場所に、男に、しがみついている母を嫌い、ひとりで生きてきた由貴美。
    でも、本当にひとりきりになったとき、弱さの裏返しの強さに頼るしかなかった。
    終盤、信じていたものがすべて幻だと知ってからの由貴美の描き方に物足りなさを感じてしまった。
    だからだろうか?
    読んでいるときは面白かったのに、読み終わってみれば何も残っていない。
    いつもなら強烈な爪あとを残していくはずなのに。
    広海が染まってしまったのは由貴美が持っていた毒なのか。
    それとも孤独な魂が見せた儚い純粋さだったのか。
    いまひとつスッキリとしない終わり方にも、少しだけ残念な感じがした。

  • 圧巻!!凄いなぁ~!色々凄い!
    この人、田舎のごしゃらっとした感じ書かせるとうまいなぁ。

  • 七章の終わり方がとても綺麗だったので、できるならそこで終わって欲しかった。そうでなければ、八章はもう少し書き込んで欲しかったなぁ。

  • とても清謐な感じを与える文章で彩られた小説。

    なんていうのか、読後感はとても息苦しい。

    これはきっと、地方都市の息苦しさ。
    地元と土着していないと生きていけない、地元と切り離すことのできない日常がこれでもかと辛辣に描かれていた。

    日本の過疎地域が抱える闇でもあるのだと思うと胸が痛い。そんな、一冊。

  • 今までの辻村さん作品とはちょいと雰囲気違ったような気がしました(=´∀`)人(´∀`=)

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著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

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