水底フェスタ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 140
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167901578

感想・レビュー・書評

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  • 2015*06*20

  • 主人公の湧谷広海は睦ッ代村の村長の息子。村おこしの祭典ムツシロ・ロック・フェスティバルで芸能人織場由貴美と出会う。由貴美は昨年母を亡くし村に帰ってきた。由貴美はこの村に復讐するために帰ってきたという。そして広海にその復讐を手伝って欲しいと持ちかける。
    地方選挙を通しての村体質や広海と同級生である睦ッ代の開拓を企む東京の開発会社の息子、日馬(くさま)達哉が由貴美に会いたがる本当の理由とは。
    始まりは過疎地での芸能人との恋愛小説を思わせるような感じで始まるものの中盤からドンドン辻村ワールドに引き込まれていく。

  • ---
    湖畔の村に彼女が帰ってきた。東京に出て芸能界で成功した由貴美。ロックフェスの夜に彼女と出会った高校生・広海はその謎めいた魅力に囚われ、恋に落ちた。だが、ある夜、彼女は言う、自分はこの村に復讐するために帰ってきたのだと。村の秘密と美しい女の嘘が引き起こす悲劇。あまりに脆く切ない、恋の物語。

  • 2015.05.14 読了。

  • 久々に恋愛ものを読んだ気が。色々な要素を含んでいるけど、私にはこれはラブストーリーだった。
    田舎独特のあのジメジメした閉塞感がとても綺麗に表現されていた。達哉が口にした「空が青いのと、家の中が暗いのとの差が凄い」という言葉が、すごくしっくりハマった。
    主人公に感情移入がなかなかできず(高校生男子なので当たり前といえば当たり前か)かといって由貴美にも眩しすぎて同調することが出来ず、落ち着いたところが主人公の父親というところがもう最近の自分がわけが分からないというか…。全てを受け入れて、諦めて、そして最後に主人公がとった行動によってこの人が立たされる未来を思うと切ない。まあ自業自得なんですけど。
    そして、最後の、彼女の台詞がとても好きだった。

  • これは、好きじゃない。
    ちょっと作風が変わったように思われた。
    次のがどんなのかによるかなあ。

  • 貰った
    途中何度か、身体に馴染めずに読み飛ばしてしまった。

  • 山の中に住む高校生が、村を出て芸能人となった女性と恋に落ちるがその裏には彼女の思惑が隠されており、それに対し主人公は自分の無力さを嘆き…みたいな話。
    現実離れしている部分もあり、現実としてありえる部分もあり、でも、どうしたらいいんだよ感が全体を通して漂う。最後に微かに村が変わるかもしれない予兆はあるが、それまではまったく救いがない。

  • 昼ドラのようなぐちゃぐちゃドロドロした世界観。
    村の古い慣習の闇。
    主人公にとって平凡で平和だと思っていた日常の崩壊。
    1番信頼していた人の本当の顔。

    辻村深月さんの「鍵のない夢をみる」でも描かれていたけど、
    田舎の狭いコミュニティーの中での暗黙の了解の世界の恐さみたいなのがこの作品でも描かれているなあと思いました。
    ミステリー要素もたくさんあって、読み進めていくと続きが気になる感じは相変わらず読者を楽しませてくれるなあと感じました。
    ずっしりと重たい内容ですが、
    主人公と由貴美のラストは個人的には好きだなあ。

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著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

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