- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167902025
感想・レビュー・書評
-
短編集。自分にとって面白いと思った話は半分くらいかな。ラストシーンと表題作がなかなか好みの作品でした。特にラストシーンは、倫理観と実際のルールのどちらを優先すべきかという議論が展開されており、非常に興味深い作品でした。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今まで読んだ森絵都さんとは雰囲気がガラッと変わったので、最初馴染めないかなぁと思った。けど、読み進めるにつれて、ちょっと変わってるんだけど、所謂何気ない日常を描いていて、ほっこりする作品集だったな。
-
10編の短編集、と言うよりショートショート、と言った感じ。初めに解説を読んでしまったせいか、
「ご本人にとっては練習なんだ」と言う読み方をしてしまう。
自分的には、「母の北上」がお気に入り。 -
ハードカバーで読了。かなり短めの短編集。
世界観にどっぷり浸かりたいタイプの私には少し物足りなかった。
99%の日常にほんの少しの荒唐無稽さがあって、その雰囲気は好き。
特に1話目のとラストシーンがよかった。
-
文庫にて再読。装丁はハードカバーの方が好き。
旅に出ながら読みたくなる一冊。誰しも時間を、土地を、たゆたいながら生きている。靴を買う話がとくにすきだ。 -
へんてこりんな話が多いけど。
でもまあいっか。
それぞれの人のちっぽけな毎日にもストーリーがありドラマがある。
そういうことが伝えたいのかな。
生きてるのって悪くないよね、みたいな。 -
読み初めはなんだか、このストーリー展開になれないせいか、たいしたことないなあ、としか思えませんでしたが、3編を過ぎたころから、面白く読めました。一冊読み終わった後、あまり面白いと思えなかったものを読み返したら、うん、面白い。
つまりは、この雰囲気になれるかどうかなんだろうな、と思いました。
帯にネコのマスコットが本を読んでいるカットがあり、「ひげ人形愛好会から招待状が!?」と大きく書いてあったので、ひげ人形って猫のマスコット人形かと思いました。
ひょっとしたら、短編小説の典型、と言えるのかもしれません。 -
森絵都さん本人が短篇がうまくなりたいと思い、10年は続ける試みで現在も継続している作品集。
ブラックユーモアと人の持つ温かさが同居する、作者らしい一面がうかがえる物語10篇である。
お気に入りは「ラストシーン」。男の人生がラストの台詞に集約されて深い余韻を残す。私の最近好きな言葉が、イマジカbsの広告コピー「映画は人生でできている。人生も、時々映画でできている。」だが、そうだよなあ…。