異国のおじさんを伴う (文春文庫 も 20-7)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167902025

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。自分にとって面白いと思った話は半分くらいかな。ラストシーンと表題作がなかなか好みの作品でした。特にラストシーンは、倫理観と実際のルールのどちらを優先すべきかという議論が展開されており、非常に興味深い作品でした。

  • 今まで読んだ森絵都さんとは雰囲気がガラッと変わったので、最初馴染めないかなぁと思った。けど、読み進めるにつれて、ちょっと変わってるんだけど、所謂何気ない日常を描いていて、ほっこりする作品集だったな。

  • 10編の短編集、と言うよりショートショート、と言った感じ。初めに解説を読んでしまったせいか、
    「ご本人にとっては練習なんだ」と言う読み方をしてしまう。
    自分的には、「母の北上」がお気に入り。

  • ハードカバーで読了。かなり短めの短編集。
    世界観にどっぷり浸かりたいタイプの私には少し物足りなかった。

    99%の日常にほんの少しの荒唐無稽さがあって、その雰囲気は好き。
    特に1話目のとラストシーンがよかった。

  • 2019/10/11
    また短編だ。
    長編が好きなんだよね。
    桂川里香子がいいな、スッキリして。

  • 文庫にて再読。装丁はハードカバーの方が好き。
    旅に出ながら読みたくなる一冊。誰しも時間を、土地を、たゆたいながら生きている。靴を買う話がとくにすきだ。

  • へんてこりんな話が多いけど。
    でもまあいっか。
    それぞれの人のちっぽけな毎日にもストーリーがありドラマがある。
    そういうことが伝えたいのかな。
    生きてるのって悪くないよね、みたいな。

  • 読み初めはなんだか、このストーリー展開になれないせいか、たいしたことないなあ、としか思えませんでしたが、3編を過ぎたころから、面白く読めました。一冊読み終わった後、あまり面白いと思えなかったものを読み返したら、うん、面白い。
    つまりは、この雰囲気になれるかどうかなんだろうな、と思いました。
    帯にネコのマスコットが本を読んでいるカットがあり、「ひげ人形愛好会から招待状が!?」と大きく書いてあったので、ひげ人形って猫のマスコット人形かと思いました。
    ひょっとしたら、短編小説の典型、と言えるのかもしれません。

  • 森絵都さん本人が短篇がうまくなりたいと思い、10年は続ける試みで現在も継続している作品集。
    ブラックユーモアと人の持つ温かさが同居する、作者らしい一面がうかがえる物語10篇である。
    お気に入りは「ラストシーン」。男の人生がラストの台詞に集約されて深い余韻を残す。私の最近好きな言葉が、イマジカbsの広告コピー「映画は人生でできている。人生も、時々映画でできている。」だが、そうだよなあ…。

  • ちょっと毒を含んだふとした瞬間にさらけだされたその人の弱さをさらけだす短編集。

著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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