ばくりや (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2014年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167902049

作品紹介・あらすじ

あなたのもてあましているその能力、誰かの能力と交換します



あなたの「能力」を誰かの「能力」と交換しますという文句に導かれ三波は「ばくりや」を訪ねたが――人々の悲喜劇を描く連作短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 2024.5.29市立図書館
    ツイッターの「あやふや文庫」に捜索願がでていて(今朝)、おもしろそう、読んでみたいなと思ってたら、候補タイトルがすぐにあがって、図書館で本棚を見ていたらあったので、さっそく借りてみた。
    初出は「オール讀物」(2009年9月号〜2011年4月号)、単行本は2011年10月。

    自分にとって要らない、困っている特殊能力があれば、他のだれかの別のそれ(ただしそれがどんな能力かは交換成立までわからない)と交換してくれるというふしぎな店をハブにした七つの連作短編。その設定がうまいなと思うし、実は7編ゆるくつながりあってもうひとつの囚われの身の物語になっているのもいい。
    「女に異常に好かれる」「移動先で必ず荒天になる」「就職先が必ず潰れる」「豪速球が投げられる」「ちょっとしたことで泣いてしまう」「間が悪い」「キリ番を引きがち」といった能力といっていいのかめぐり合わせと言うべきなのかわからないものに向かい合う登場人物たちの姿をみながら、いろいろ思った。7編それぞれに展開がワンパターンのようでいて話によって微妙な変奏があるのがおもしろかった。ほかにもこういう短編集があるのなら読んでみたいとおもえる新しい作家に出会った。

    ちなみに私自身には「定期購読した雑誌が遠からず休刊/廃刊になる」というジンクスがあるので、大好きな雑誌は毎月本屋さんでつど買うようにしている。交換してほしいというほど困ってはいないが、やはりものごとあまり思い詰めるものではないのだろうなあと改めて思えた。

    「逃げて、逃げた先に」「雨が落ちてくる」「みんな、あいのせい」「狙いどおりには」「さよなら、ギューション」「ついてなくもない」「きりの良いところで」どれも印象深かったけれど、「逃げて、逃げた先に」と「ついてなくもない」が好きかな。

  • 連作短篇集。
    自分の持つ能力を、他の人の能力と交換してくれる。ただ、どんな能力と交換されるのかは移植されるまでわからない。
    果たして交換は良かったのか、悪かったのか…
    『さよなら、ギューション』が切ないけど、一番好きだった。

    2016.7.13

  • 自分のとある「能力」を他人のとある能力と交換するお店を舞台?とした連作短編集。心温まる話あれば、ブルーな話もあり。

    最後の話のラストが秀逸。長編としても面白い。

  • 人生そんなうまくいくわけないよねーな話
    気持ちの切り替えが大事なのでは

  • 雨男とか特殊(?)能力でお困りの方。
    他の能力と入れ替えますよ。
    笑うセールスマン的な黒さをどうぞ。。。

  • あなたの「能力」を、あなたにはない誰かの「能力」と交換いたしますー「ばくりや」という不思議な店を訪れた人々の悲喜劇を描いた連作短篇集。
    ハッピーエンドあり、悲劇あり、ほのぼの系もあればどんでん返しありで、連作短篇にありがちな単調なストーリーではない。他人より秀でた能力を持つことの哀愁と苦悩、そして人間が常に抱く「生まれ変わりたい」という欲望への風刺がピリリと効いている。
    カバーイラストが藤子不二雄Aなのは、もしかしてあの漫画を意識したのかも?

  • 全7編収録。どの話も面白かった。能力を交換したことでブラックな結末を迎える人もいれば命拾いをする人もいて、オチにひねりがあった。「ついてなくもない」は展開が予想外で、ラストの「きりの良いところで」に繋がっているのも上手い。

  • 【あなたのもてあましているその能力、誰かの能力と交換します】あなたの「能力」を誰かの「能力」と交換しますという文句に導かれ三波は「ばくりや」を訪ねたが――人々の悲喜劇を描く連作短篇集。

  • 誰かのいらない能力を他人の能力と交換したら、という話。
    新しい能力を生かす人、悲惨な目にあう人、結果は人それぞれ。「狙いどおりは」の結末は爆笑、かつ爽快。

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著者プロフィール

乾ルカ
一九七〇年北海道生まれ。二〇〇六年、「夏光」でオール讀物新人賞を受賞。一〇年『あの日にかえりたい』で直木賞候補、『メグル』で大藪春彦賞候補。映像化された『てふてふ荘へようこそ』ほか、『向かい風で飛べ!』『龍神の子どもたち』など著書多数。8作家による競作プロジェクト「螺旋」では昭和前期を担当し『コイコワレ』を執筆。近著の青春群像劇『おまえなんかに会いたくない』『水底のスピカ』が話題となる。

「2022年 『コイコワレ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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