さよならの手口 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • レビュー :97
  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167902209

作品紹介・あらすじ

仕事はできるが運の悪い女探偵・葉村晶が帰ってきた!

ミステリ専門店でバイト中の女探偵葉村晶は、元女優に二十年前に家出した娘探しを依頼される。当時娘を調査した探偵は失踪していた。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズものの第一作でもなければ最新作でもなかった。
    でも面白かったわ~。

    四十代の元探偵事務所の調査員で、今は古本屋のバイト店員・葉村晶。
    彼女がめっぽうハードボイルド。

    全身打撲、肋骨二本にひび、おでこに大きなこぶ、そして肺がカビの胞子まみれ。
    これが、導入部の、本筋ではない事件での負傷。
    その後も、たった数日の間に何度病院に担ぎ込まれることか。

    しかし彼女はめげない。
    やらなきゃならないことは、身体を張ってでもやる。
    頭の回転は速い。
    そしてなんだかんだ言ってお人よし。
    ああ、好きだわ、こんな生きるのが不器用な人。

    二十年前に行方不明になった娘の生死は?
    彼女の父親は?
    失踪した探偵は?
    最後までゆるむことなく張りめぐらされた謎と罠。

    ミステリ専門の古本屋さんでバイトもしているものだから、懐かしい書名がたくさん出て来て嬉しい。
    そして店長のキャラクター!
    あくまでマイペースに自己主張を押しとおす。
    そばにいれば迷惑な人だが、傍で見ている分には実に愉快。
    ストーリーの後味の悪さを、彼のキャラクターが随分中和してくれる。

    これも、シリーズを追いかけることになりそう。

  • 探偵を休業し、ミステリ専門店でバイト中の葉村晶は、古本引取りの際に白骨死体を発見して負傷。入院した病院で同室の元女優の芦原吹雪から、二十年前に家出した娘の安否についての調査を依頼される。かつて娘の行方を捜した探偵は失踪していた―。有能だが不運な女探偵・葉村晶が文庫書下ろしで帰ってきた!

  • 若竹七海さんのミステリー小説 初めて読みました。
    これは 女探偵 葉村晶シリーズだったんですね〜
    この本で初めて葉村晶を知る事になるんですけど タイトルからして訳ありな要素を含みつつ、内容も かなり面白かった ついつい読み入ってしまった ラストが呆気なく終わってしまった感じがした…女性探偵ならではの サバサバした性格でありながら 人を気遣うところなど とても 主人公に好感を持てるし、細かく調査してゆく道順が面白かったし、結構痛い目に遭いながら臨んでゆく姿に
    ミステリーではないドラマ性を感じられ 前作の葉村晶シリーズを読みたくなった。葉村晶シリーズに期待大!

  • 女性の探偵ものは、何故だかほろ苦い。
    女性が探偵『役』で、美人だったりして、荒事をこなしてくれる相棒がいたり、疲れ切った時に労ってくれるいい男がいたりすると、そうはならないんだけれど。

    葉村晶は、その点ちっとも甘くなく、リアルに食べていくための仕事として『探偵』で、女性として得してるところはほとんど全然なく、その上運が悪く、ケガはするし危ない目には合うし、いまや若くもなく美人でもない。
    けれど真摯に仕事をし、精一杯フェアであろうとする、人としてスジの通ったところが沁みる、男前?な女探偵ぶりが、独特な面白さになっていると思う。

    若竹七海さんの作品は、ドタバタミステリもいいけど、こういう曇り空みたいなミステリも好き。
    青空が、ちらっと見えるところがあって救われるのもいい。

  • 相変わらずの面白さ。

    毎回ボロボロになって、とにかく今は眠りたい、ってなるなー(笑)

    巻き込まれ型の探偵さんですが、巻数を重ねるごとに人情味がましますね。しかしあくまでドライ。

    同時進行の問題多発であきません。

    このシリーズの残酷な結末は重くなくて好きなんだけれど、今回こんな終わりもいいな。切ないとこは切ないけど。

  • 面白かった。
    ミステリのネタが散りばめられて最後まで飽きずに読みきれる。
    主人公に振りかかる災難も愉快(失礼!)。
    主人公 葉村晶が人間臭く抱えながら負けずに探偵業に勤しんでいく。

    物語はドロドロして重いミステリ・テーマなのだが、気分が重くならない。

    他の葉村晶シリーズも読んでみたくなりました。

  • 20年前に失踪した娘は、調査していくうちに多数の謎が浮上してきますし、本筋とはまた別に様々なトラブルや謎も発生します。複数の中編や短編を絡ませたような感じで贅沢な内容です。足で情報を稼いで少しずつ事件の真相に向かっていく過程は端正ですし、状況が二転三転していく構図もお見事で、質、量ともに満足出来る探偵小説だと思います。
    また、作中に沢山登場したミステリーが巻末に紹介されており、ちょっとしたガイドブックとして活用出来るのも良いです。

  • 20141110
    ひゃー
    面白かった。
    どんどん踏んだり蹴ったりで、全然報われなくて、間違えたりしてかっこ悪くて、でもカッコイイなぁとしみじみ。
    謎そのものが二転三転するのもあるけど、別の小さな事件が繋がっていき、そこかー!みたいな引っかかりを逃さない感じが好き。
    もっとたくさん出て欲しいなー涙

  • いやー、面白かったな〜。
    ハラハラ、ニヤニヤしながら、楽しめました。

  • 葉村晶シリーズ。
    とても贅沢なミステリーでした。
    久々に、読み終わっちゃうのがもったいないと思える本でした。
    葉村晶、好きだなぁ。まだまだ、探偵を続けてほしい。

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