西川麻子は地理が好き。 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 202
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167902216

作品紹介・あらすじ

読めば地理の楽しさを学べるユーモアミステリー

「世界一長い駅名とは」「世界初の国旗は?」などなど世界地理のトリビアで難事件を見事解決。地理マニア麻子の地理推理事件簿。

感想・レビュー・書評

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  • 地理って聞くだけでムリムリって顔の前でブンブン手を振ってしまうような私でも、とっても楽しく読めました。世界は私の知らないことばっかり
    で、今までの時間とっても損していた気分になってしまいました。学生時代に読んでいたら、きっと私の世界が広がっていたと思う。中高生におすすめのお話!

  • 地理の教材編集者が持前の地理の知識を駆使して事件を解決する探偵”的”なお話し。地理の知識が刑事事件の解決に寄与するという展開は新しいといえば新しいのですが、残念なのは登場人物それぞれの能力と立ち位置の組み合わせがイマイチな感じがして、どれも中途半端な印象を抱きました。
    ・麻子:
    地理の知識はさすがというべきレベルですが、いかんせん刑事ではないため主人公であるにも関わらず事件解決への関わり方が受け身にならざるをえない
    ・尾谷:刑事という立場であれば麻子より能動的に事件解決に関与できる立場だが刑事としての能力はまだまだ
    ・中沢警部:
    物語的には麻子、尾谷につづく第3の登場人物という立場、であるにもかかわらず、その推理・洞察力には目を見張るものがあり、事件解決への影響力という点では3人の中ではもっとも大きいかも(主人公の麻子をしのぐのではないかと)

    という状態で非常にアンバランスな感じで”軸”になる人物が不在なんですね。そのせいか、読み進めるなかで自分をどの登場人物に投影させる(=その登場人物の視点で物語を読む)のがやりにくいというか、投影対象が定まらないといいましょうか…。そのせいか、収録されている話しのなかで唯一事件ではない「大将の地図記号」だけはそういったアンバランスさを感じずに読むことができ、このストーリーがもっとも心に残りました。特に大将の想いと子供たちに残したものが”器”だったというオチは寿司屋の大将らしい”粋”があらわれていてよかったです。
    一方、事件を起こす犯人側の心の内面や事件を起こすに至った葛藤などは非常に人間くさい一面が描かれており、この点における構成は良いのではないかと思いまして、星は3つにしました。

  • 完全犯罪に果敢に挑むのは、『地理』をこよなく愛する地理ガール探偵『西川 麻子(にしかわ まこ)』。

    真っ赤に塗られた密室の殺人現場や、遺言状に隠された地図記号の謎、アフリカ タンザニアにある赤い死の湖、などなど。

    短編が6編収められており、それぞれ世界地理の知識無くては、解けない難問揃い。

    ストーリーは、あまりシリアスにならず、軽い文体でスラスラ読め、豆知識も付きます。

    最初に犯行シーンが描かれる『倒叙ミステリー』の書き方は、古畑任三郎や福家警部補などと同様、個人的には大好きです。

    なお、警察官が民間人に捜査内容を漏らすのは、ご愛嬌でしょうか?(笑)

  • いくら恋人とはいえ、主人公の麻子に捜査状況をベラベラ話してしまう刑事ってどうなんだろと思わなくもないがそこは置いておこう。

    テキスト編集者という聞き慣れない職種の麻子か、得意な地理の知識を使って難事件を解決していく。

    随所に地理の面白いうんちくが披露されているので、そこが面白い。全体の 構成としては、そのうんちくを披露する為に全ての事象が進んでいる感が強すぎ。

    しつこいぐらい言及される警部の鳩時計のくだりは正直ウザイ。ウザいくせに 最後までなんで持っているのかは明かされなかったが、続刊があるらしいのでそっちで明らかになるのかな?

    話としては地図記号の話が一番良かった。

  •  ライトミステリーの気軽さに地理のトリビアがトッピングされていて、ちょっとお得感(笑)があっていい感じ。
     主人公が地理の学習用テキストの編集者というピンポイントな職業なのも面白く、次回があるなら主人公の仕事場や同僚と事件が絡んだ話があるといいのになぁ。

  • 地理ミステリいいですね。さらっと読める1冊。

  • 浜村渚シリーズ同様、登場人物の気持ちの起伏はわかりづらい
    でも、地理についてよく知っていることからマニアックなことまでが織り交ぜられて出てくるので、「今度は地理の本を読もう!」と読書の意欲を沸き立たせてくれた。

  • 「国語、数学、理科、誘拐」での麻子は思い出せなかったけれど、さくさく読めた。知識がなくても楽しめた。一話一話の長さも途中で飽きたり集中が削がれたりしない丁度良さだった。食べ物も美味しそう。

  • (2018-07-21L)

  • 教育系出版社に勤める西川麻子が地理の知識を駆使して謎を紐解く連作短編。『国語、算数、理科、誘拐』のスピンオフにして作者の本職たる社会科をフィールドにしたミステリです。被害者が犯人の行動を正確すぎるほど予期していたりご都合主義な部分が拭えず厳密性に拘るならつつける要素は余りあるほどなれど、ダイイングメッセージからアリバイトリック、ホワイダニットまで地理と絡ませた着想とバカミスじみたアイディアは嫌いじゃありません。暗号ものの「大将の地図記号」が収録作ではベストでしょう。

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著者プロフィール

1980年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。早稲田大学クイズ研究会OB。『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社Birth」小説部門を受賞しデビュー。

「2019年 『浜村渚の計算ノート(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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