テロリストのパラソル (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2014年11月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784167902247

作品紹介・あらすじ

乱歩賞&直木賞ダブル受賞、不朽の傑作ミステリ!

爆弾テロ事件の容疑者となったバーテンダーが、過去と対峙しながら事件の真相に迫る。逢坂剛・黒川博行両氏による追悼対談を収録。

みんなの感想まとめ

物語は、爆弾テロ事件の容疑者となったアル中のバーテンダーが、過去と向き合いながら真相に迫る姿を描いています。1990年代初頭の新宿を舞台に、リアルな情景が広がり、読者はまるでその場にいるかのような没入...

感想・レビュー・書評

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  • あまりにも唐突に事件が始まってしまうので、何が何だかと思いながらも一気に読んだ。
    ちょっと時代背景を完璧に理解できてたかは分からないが、何やら熱い時代だったというのはやんわりと理解出来た。

    菊池という存在は、掴みどころがなく飄々としているが、行動や話し方から言って頭のいい人なのかなと感じてはいたが、プロの酔っ払いという表現が好きだった。
    そばにいるのに、隙がないというのはなんとなくわかる気がした。

    なんだか誰も幸せになれないラストだったが、菊池と一緒に青春の思い出を終わらせた気がした。

  • 塩田武士さんが、小説家を目指すきっかけとなった一冊と紹介されていました。

    社会人として働き始めた1990年代初頭の新宿が舞台。情景が目に浮かび、自分も物語が起こった近くで生きていたような気持ちになりました。

    主人公は自他共に認めるアル中です。中盤からは人物相関が絡み合い迷子になりそうになるも、最後にはなんとか追いつけ、ラストの展開を噛みしめることができました。

    さすがの江戸川乱歩賞&直木賞のW受賞作!

  • 新宿公園爆弾テロ事件。アル中バーテン島村が無実の容疑者に。彼は20年以上前の爆弾事件でも指名手配。破壊行為による清算は闘争世代の宿命ではなく,身勝手な言い訳に過ぎない。虚しい。

  • 著者・藤原伊織さんは、1948年生まれで2007年に亡くなっています。(享年59歳)

    この作品は、1995年に発表されていますが、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始---

    1995年、ギャンブルでかさんだ借金の返済のため、賞金1000万円を目当てに『テロリストのパラソル』を江戸川乱歩賞に応募し、受賞する。翌年、同作で直木三十五賞も受賞した。それまでに乱歩賞受賞作が直木賞の候補になったことや、乱歩賞受賞作家が直木賞を受賞した例はあったが、同一の作品で二賞を受賞したのは史上初であった。

    ---引用終了---

  • 知人におすすめしてもらって。江戸川乱歩賞と直木賞のダブル受賞作。
    とあるアル中のバーテンダー・島村が、いつものように新宿中央公園でおだやかに飲酒と昼寝をしていたところ、死者が複数でる爆弾テロ事件が発生。
    死者のなかに旧知の友人がいたこともあり事件の真相を追うことになった島村は、かつて全共闘運動に身を投じ指名手配までされた過去と改めて向き合うこととなり——。
    やくざとかも絡んでくるどっしりとしたハードボイルドだった。その中で、島村がアル中という設定が緩衝材のようになっていて良い感じだった。アル中がでてくる小説にはずれなし。

  • 史上初の江戸川乱歩賞&直木賞のW受賞作とあるので期待。
    「東西ミステリーベスト100 死ぬまで使えるブックガイド。」 文芸春秋 平成25年1月4日発行 で国内編のベスト47位 。

    大まかなストーリーは、
    アル中のバーテンダーの島村は、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇 。島村はその爆発の直前ある少女と公園で会話を交わす。彼女の父親は公安の大物であり、彼もテロの犠牲者に。

    この爆破テロで死者は18人、負傷者が47人。島村が過去に3ヵ月だけ同居していた女で園堂優子の娘と名乗る松下塔子が店に現れ、その優子は今回の事件で亡くなっていることを知る。優子の父は大蔵省出身の元大臣。大学生時代の学生闘争を共にした桑野もまたこの爆破事件で死亡したと聞かされるが・・・。


    この作品は1995年に出版されたので、時代背景はやはり今となっては古い印象を受ける。作品の中では学生運動の時代までさかのぼる場面もある。
    携帯電話が普及する以前であり、作品中にパソコンが登場するが、新聞のデータベースにアクセスできることだけが機能として書かれている。 インターネットが一般的に普及する前の話。
    読み終わったあと、評価の高さや期待したほどには面白い作品とは思わなかった。驚くようなトリックもないし、話の展開に意外性を感じられない。

  • 史上初の乱歩賞&直木賞ダブル受賞という肩書きの小説。
    『あの本読みました?』で、塩田武史が若い頃に夢中になって読んだと聞いて、読んでみた。
    そんなこんなでまずその前評判が良すぎて、ちゃんと評価できてないとは思う。

    面白かった。ハードボイルド。絵が浮かぶし、かっこいい。とにかくハードボイルド。
    しかしラストのたたみかけよ。それまでの積み上げがあるから絵が浮かぶし良いけども、すっごいいきなりことが進むよね。笑

    そう、とかくのんきな男が、かっこいいのだよ。そんなのんきな自分が特別だと思ってないやつに、周りの真面目なプライド高き人々は、嫉妬し、堕ちていくのだ。

    巻末の特別対談がまた良い。ほんとそう。という感想たち。みんなインテリ。女が強くてかっこいい。
    (しかし橙子のことは、女として描かないで欲しかったな。ヒロインじゃなくて良い。娘でいい)

    それぞれのキャラが漫画みたいに立っていて、映像が勝手に浮かんでくる。
    一度しかドラマになっていないのは、出てくる人たちがみんな、カッコ良すぎるからだろうか。

    ハードボイルド、ノワール万歳。
    なんで、こんなに、闇社会、ミステリ好きなんだろ。

  • >>乱歩賞&直木賞ダブル受賞、不朽の傑作ミステリ!爆弾テロ事件の容疑者となったバーテンダーが、過去と対峙しながら事件の真相に迫る。

  • Good

  • アル中の主人公が公園で爆弾爆発事件に巻き込まれる
    被害者の中にはかつての友人たちがいたがあまりにも出来すぎた偶然
    容疑者として警察に追われながら真相を突き止める過程で協力関係になった人との関わり合いが良かった

  • 良くも悪くもハードボイルド。登場人物全員かっこいい。好みの問題だけど、もう少しかけたところのある人間が出てくるお話の方が味わい深くて好きかな。

  • 初のハードボイルド作品でした。

    主人公の語りで淡々と進む中で、文章をしっかりと読ませて頂きました。

    知らぬ間に引き込まれて感情移入してた様に思います。

    とても重いお話だったかと思います。

  • ダブル受賞は伊達じゃない。私が近読している作家のダブル対談も良い。電通マンは早世するのか…むべなるかな
    いつも映像化作品を話題にするのだが、ショーケンのドラマ、うっすら覚えてる。調べてみると、根津甚八やら高橋恵子やら、村井国夫やら。絶対好きな配役やん。しかも、音楽は近藤等則ときた。ただ、このメンツだと大杉漣はちと違うな。続編的作品だと白竜がやってるわ。石橋蓮司ではあかんかなぁ

  • 乱歩賞&直木賞ダブル受賞、不朽の傑作ミステリ!となれば、読むしかないでしょう。
    大満足でした。ごちそうさま。

  • 僕が「ハードボイルド小説」の作法と考えている条件が4つある。
    ①登場人物がやたらひねくれた会話をする。
    ②主人公ははみ出し者である。
    ③ご都合主義の偶然がなければ事件は基本的に解決できない。
    ④探偵役となる主人公は劇中に必ず一度は酒場を出たところで襲われボコられる。
    本作「テロリストのパラソル」はこれらを全て満たす純ハードボイルド作品である。好きな人はとことん好きだが、合わない人にはツッコミどころだらけの作品にしか見えないのがハードボイルド。困ったことに、主人公にとってのウイスキーみたいなもので、僕はこの手の小説を読み始めると止まらなくなるのである。おかげで夕食を食べそびれた。

  • さすがダブル受賞作品、グイグイ引き込まれる。テロリストの心境は理解を超えるが、時代背景の違いなんだろう

  • 出てくるキャラクターが魅力的。
    スリリングな展開。あっと驚く伏線回収。

  • 『あの本、読みました?』に出演していた塩田武士さんが作家のきっかけとなったことで本書を紹介していて読んでみた。でも途切れ途切れで読んでしまったせいか、いまいち物語にのめり込めなくて残念。期間をおいてまたチャレンジしたい。

  • 最後、人間関係がよく分からなくなった(理解力不足)けど、主人公のことは好感。
    特に、塔子に手を出さなかったところがよい

  • 東大時代に全共闘運動に身を投じていたアル中のバーテン・島村は、新宿で起きた爆破事件に遭遇する。容疑者として追われながら事件の真相に迫っていくが、それは約20年前に桑野と起こした爆破事件が深く関わっていた。
    結構理解するのが難しく感じたが、終盤の展開はとても面白かった。全体像を把握した上でもう一度読みたい作品。
    全共闘運動など昔起こった出来事など、しっかり読んで本から理解を深めていく事も出来たらいいなと思った。

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著者プロフィール

1948年大阪府生まれ。東京大学仏文科卒。85年「ダックスフントのワープ」ですばる文学賞を受賞。95年「テロリストのパラソル」で江戸川乱歩賞、同作品で翌年直木賞を受賞。洗練されたハードボイルドの書き手として多くの読者を惹きつけた。2007年5月17日逝去。

「2023年 『ダナエ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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