花晒し (文春文庫 き 27-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167902308

作品紹介・あらすじ

惜しまれつつ逝った著者の、最後の作品集女元締・右京が、江戸の街に起こる事件を鮮やかな手筋で仕切る―。急逝した著者の最後の連作短篇ほか、幻のデビュー作を特別収録!

感想・レビュー・書評

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  • 元深川芸者で今はなくなった旦那の後を任されることになった、翁稲荷の元締め右京の爽やかな活躍ぶり。
    の話と思っていたら、後半は右京の話ではない。
    江戸の粋な話ではあるが、少し宙ぶらりんな感触。

  • 巻末の池上冬樹さんの解説に、藤沢周平の後継者は一般的に葉室麟と思われているが、その葉室さん自身は北重人だと考えている、と言った事が書かれています。
    51歳でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、5年後に時代小説作家としてデビュー、61歳で亡くなった北さんの、これが本当に最後の短編集です。時代小説が5編と新人賞受賞作の『超高層に懸かる月と、骨と』。
    遺稿集という位置付けで、これまでの未収録作品を集めたものですから、質的に言えばやや低めなのでしょう。確かにグッとくるような感動はありませんでした。やや軽めの作品集。それでも端正な文章や、江戸の町で生きる人々の姿の見事さは読みごたえがあります。
    つくづく、惜しい人を亡くしたと思います。

  • 【惜しまれつつ逝った著者の、最後の作品集】女元締・右京が、江戸の街に起こる事件を鮮やかな手筋で仕切る―。急逝した著者の最後の連作短篇ほか、幻のデビュー作を特別収録!

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