静おばあちゃんにおまかせ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 680
レビュー : 88
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167902407

作品紹介・あらすじ

元裁判官の祖母と孫娘が難事件を次々解決!

警視庁の新米刑事・葛城は女子大生・円に難事件解決のヒントをもらう。円のブレーンは元裁判官の静おばあちゃん。イッキ読み必至。

感想・レビュー・書評

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  • H31.1.16 読了。

    ・元裁判官の祖母が裏で活躍するミステリー。最後はそうきたかという終わり方でした。
     それぞれの事件の謎解きも少し展開が予想できてしまい、私的にはもっと大どんでん返しな部分が欲しかった。
     テミスの剣に期待したい。

    ・「個人や組織の唱える正義なんて、所詮は自分の行動を正当化するための理屈でしかないのよ。」
    ・「正義というのはね、困っている人を助けること、飢えている人に自分のパンを分け与えること。定義なんてそれで充分。」
    ・「物心つく頃からその人なりの行動規範というものは自然にあってね。その自分の規範と世間の良識を擦り合わせていく作業を成長というの。」
    ・「理解されているという前提があるから、最後には角を引っ込めて笑い合える。笑い合えることで叱責が心の財産になっていく。」
    ・「仕事の価値はね、組織の大きさや収入の多寡じゃなくて、自分以外の人をどれだけ幸せにできるかで決まるのよ。

  • 警視庁捜査一課の刑事、葛城 公彦。
    閃きや洞察力には疎いものの、正義感だけは人一倍強い警察官。

    ひょんなことから、女子大生 高円寺 円(まどか)と知り合い、様々な場面で助けられることに。

    実は、彼女のブレーンは、祖母の高円寺 静(しずか)。
    以前は、大変優秀な裁判官で、今は引退し、孫と二人の生活を過ごす。

    いわゆる安楽椅子探偵の形で、孫から聞く事件の内容から、鋭い真実を見い出す。
    カルト教団あり、外国人労働者の問題あり、社会的なテーマも含めて、良質のミステリーを5編収録。

    中でも、第4話では、静が裁判官を辞めるきっかけとなった冤罪事件についての話もあり、「テミスの剣(つるぎ)」との見事なリンクが...

    そして、最後の最後に、あっと驚くどんでん返しがあり、まさに、中山 七里さんの真骨頂でしょうか。
    (そう来たか...)

    最後のページに、胸が熱くなりつつ、円と葛城の二人に、幸多かれと願います。

    【追記】
    ・静おばあちゃんにおまかせの放送日はいつ?キャストを紹介!
    http://lanakila-web.com/shizukaobaatyan-housoubi-2780

    今年3月に、ドラマ化されたんですね。
    知りませんでした...(残念)

  • 結構、謎解きでもちょっと設定が面白い。最後に大どんでん返しと、昔の犯人が見つかってしまうというおまけ付き。
    でも読んだ後はすっきりで非常にさわやか。良かった。

  • 面白かったし、退官した裁判官としてのおばあちゃんの語りは、考えさせるものだった。
    でも、最後のどんでん返しが、個人的にはあまり爽快ではない。
    恋愛のはさみ方や、警察内部の描写などと合わせて、ちょっといろいろバランスが悪い気がする。

  • 軽めのアームチェアディテクティブものかと思えば、さすが中山七里、謎解きもしっかりしていて面白く読めた。

  • 久々に気持ちの良い騙され方をしました
    全体的に読みやすいのと、主人公をはじめ
    気持ちの良い人物が多いですね

  • 2019/8/19~8/21

    警視庁一課の刑事、葛城公彦は平凡な青年。天才的な閃きにも鋭い洞察にも無縁だが、ガールフレンドの高遠寺円に助けられ今日も難事件に立ち向かう。法律家を志望する円のブレーンは元裁判官の静おばあちゃん。最後まで予断を許さないストーリー展開で一気に読ませる痛快アームチェア・ディテクティブ連作。

  • 意外な最後でしたが、面白かったです。
    葛城さんと円ちゃんの初々しい恋愛をはさみながらの事件解決だったので、ほっこりする感じもあり読みやすかったです。

  • 「静おばあちゃんにおまかせ」
    テレビ朝日系
    放送開始日:2018年春
    キャスト:岡田結実、草笛光子、要潤、内藤理沙

  • 主人が買った本。
    はじめての作家さん。 最近多いな、主人or妹が買った本。

    刑事さんが事件解決に行き詰ると、法律家を志す女子大生に相談
    女子大生は、同居している元裁判官のおばあちゃんに話すと
    おばあちゃんが、解決。

    事件解決は、おばあちゃんの語りではないので
    どのような、思考回路で解決し、語るのか、知りたかったな…

    部外者に、こんなにしゃべっていいものか、とか思いましたし
    ラストがちょっと気にいらないのですが…(これでは続編の道は絶たれた?)
    面白かったです。

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著者プロフィール

中山 七里 (なかやま しちり)
1961年生まれ、岐阜県出身。男性。幼少の頃から読書が趣味で、高校時代から執筆を開始。花園大学文学部国文学科在学中に江戸川乱歩賞に応募したこともあった。
就職後は執筆から離れていたが、島田荘司を生で見た体験から執筆活動を再開。2009年、第8回『このミステリーがすごい!』大賞で『さよならドビュッシー』と『災厄の季節』の2作が最終選考にダブルエントリーされ、前者で大賞を獲得して48歳で小説家デビュー。後者も、「読みたい!」との声が続出したため、『連続殺人鬼カエル男』と改題し、2011年に文庫本として出版される事となった。
代表作に『さよならドビュッシー』などの「岬洋介シリーズ」、『贖罪の奏鳴曲』にはじまる「御子柴礼司シリーズ」。多くの作品が映画・テレビドラマ化されている。

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