侠飯 (文春文庫 ふ 35-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167902483

作品紹介・あらすじ

グルメ×任侠!! 書き下ろし小説!就職活動中の大学生が暮らす6畳のワンルームに転がり込んできたヤクザは、妙に「食」にウルサイ男だった! 異色グルメ小説。

感想・レビュー・書評

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  • 柳刃さんの作る美味しそうな料理。夜中に読んだせいかお腹が鳴る。飯テロ。「なんかあったかなぁ〜」と冷蔵庫を開けたい。だけど、中はたいした物が入って無いことは知っている。柳刃さんなら、なにか作れるか〜。いや、美味しいものをお取り寄せしてもらいたい。良太、いいなぁ~。しかも、友達にも料理を振る舞ってもらってるし。でも、同居はストレスかぁ~。いや、就活のアドバイスまでもらってるし。友達にまで。しかもラストはちょっと良い話だし。

  • '22年9月28日、Amazon audibleで、聴き終えました。この作者さんは、全く知らず…初体験でした。

    面白かったです。楽しんで聴きました。

    個人的には料理には全く興味はありませんが…不思議と、レシピ等を聴いていると、美味しそうに思えてきます。自分に、笑ってしまいました┐⁠(⁠ ⁠∵⁠ ⁠)⁠┌

    食を通して、「男」と「学生」が交わっていく、「学生」が、少しずつ「男」になっていく…そんな物語に感じました。軽妙?なタッチも、とても聴きやすかったです。

    シリーズらしいので…他の作品も、是非audibleにアップして欲しいです。作品との出合いに、感謝…。

  • コミック版を読み、原作小説があることを知り読んでみた。
    薄くて内容もライトなので読みやすい。2時間あれば読める。
    コミックはだいぶ内容を膨らませてたんだな。

    写真も絵もなく文章だけで料理を作ってみたい気にさせるのはなかなかすごいと感じた。ジェイルライス作ってみたい。

    ラストシーンはコミックでも感動して涙腺が緩くなったけど、小説も負けず劣らず。良いラストでした。

  • すっごく面白かった。任侠と料理はなぜこうも相性がいいのか。何気なくしている料理だけど、もっと丁寧にしようと思えたし、ストーリーも非常によかった。

    「俺たちの家業は、いつくたばるかわからん(中略)いいかげんなものは食いたくないんだ」というセリフに激しく同意した。なかなか難しいけれど、一食一食を最高の料理にしたいという気持ちは、私たちも持つべきなんだろうなと思う。

  • この本を読んでいると、まったく料理をしないでもしたくなってくる笑
    所々いい話しが凝縮されて出てくる。しかし当たり前の事を言っているだけなのだ。
    会社はやはり人で動いている。ふと思ったがヤクザの世界は組長が社長。それを筆頭に組織としてはかなり出来ていると思った。普通の会社もここまでの人間関係はできないが、義理や信念を持って仕事をすれば組織としては強固になるのかもしれない。
    最後には、おっそうなんだ!ちょっとした驚きがある。

    内容は、料理は別ものと考えて、なかなか良い事を言ってるので今の若い人達に読んで欲しい本だと思った。

  • シリーズになっていて前々から気になってはいたけれど何年か前にドラマを先に見てしまったのでなんとなく読む気にならずにいた。柳刃さんの料理のウンチクもなるほどと思ったり、就活に悩む今どきの若者の気持ちが少し分かったような気がした。

  • よくある飯テロ系に任侠が入った簡単に読める本。しかし就活に悩む大学生の本音はリアルで、自分の弱い部分を暴かれたような気さえする。居候するヤクザ、柳刃の作る料理はどれも美味しそうなんやけど、居酒屋系で味が濃そう。
    ラストに任侠ものにつきもののバイオレンスもちゃんと入ってて、ブレてない感じがいい。

  • 突然、ヤクザが家に居着いてしまう。顔は怖いが、そのヤクザの作る料理は超美味。小指がアレで、てっきり組長と思ったら、ラストでひっくり返る。料理は美味しそう、ストーリーも良い。あっさり読めます。

  • かまぼこ炒めたくなる小説
    サクサク読めておもしろいから、活字苦手な若者にぜひオススメしたい!

  • どこにでもある食材で美味しいごはんを作る。その作り手は、頬に大きな傷跡のある(そして小指の先がない)ヤクザだった。。。

    もっと、仁義なき戦い的なのかと構えていたけれど、主人公はあくまで就活中の大学生なので、はでなドンパチはありませんでした。
    柳刃さん、苦みばしってていいオトコですね。
    料理目当てで読み始めたものの、想像以上に面白かったです。
    続きも読みます。

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著者プロフィール

福澤 徹三(ふくざわ・てつぞう):1962年、 福岡県生まれ。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルの作品を手がける。2008年、『すじぼり』で第10回大藪春彦賞受賞。著書に『黒い百物語』『忌談』『怖の日常』『怪談熱』『S霊園』『廃屋の幽霊』『しにんあそび』『灰色の犬』『群青の魚』『羊の国の「イリヤ」』『そのひと皿にめぐりあうとき』ほか多数。『東京難民』は映画化、『白日の鴉』はテレビドラマ化、『Iターン』『俠(★正字)飯』はテレビドラマ化・コミック化された。

「2023年 『怪を訊く日々 怪談随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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