国境 (下) (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2014年12月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167902520

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

テーマは友情と冒険、そして緊迫した状況の中でのユーモアです。疫病神シリーズの第2弾では、二宮と桑原が北朝鮮で詐欺師を追い詰めるストーリーが展開されます。桑原の圧倒的な強さと、彼の情に厚い一面が際立ち、...

感想・レビュー・書評

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  •  疫病神シリーズの第2弾。

     今回も二宮さんのタフさと二宮さんのピンチで現れたり、なんだかんだ言いながらも面倒見が良かったりする桑原さんの名コンビから、最後まで目が離せませんでした。
     桑原さんのキャラって、不思議な魅力がありますよね。
     続編も読みたい。

    ・「国境てなもんは地形や民族で決まるもんやない。そのときどきの喧嘩の強さで上にも下にもずれるんや」

  • 下巻も面白すぎて一気に引き込まれ、あっという間に読了。内容はなかなかハードなのに桑原、二宮のテンポの良い会話とギャグまで盛り込んだやり取りに、お腹抱えて笑ってしまう場面まであった。
    それなのに最後は泣かせにかかるんだから、黒川さんずるいぜ(笑)

    上下巻あわせて北朝鮮という国、国のシステム、市民の暮らしなんかを実に綿密に描き出しているし、疫病神コンビを始め脇役のキャラクターも個性があって実に楽しかった!

  • 「鵜飼いの鵜」になってしまった疫病神コンビ。命懸けの越境までしたのに散々でした。
    堅気の二宮氏がだいぶ図太くなってきましたね。

    「おまえはなんや、金の亡者か。地獄に堕ちるぞ」

    またもや死人出ず。不思議や。


  • 近くて遠い未知の国、北朝鮮に逃げた詐欺師を追いかけ、その不思議な国の内情がリアルに描写されていて面白かった。

  • とにかく、「天性のイケイケヤクザ」の桑原の魅力が圧倒的。底なしの口の悪さと悪知恵のための頭の回転と、化け物じみた喧嘩の強さ、そしてなにより、筋の一本と追った任侠(なんだかんだ言って金を使うべきときには出し惜しみしない)に、爽快感を覚えない人はいないのじゃないか。

    特に本作では、桑原たちに協力する中国人、朝鮮人の男たちの侠気に思わず目頭が熱くなるシーンがあり、文字通り「任侠に国境なし!」と快哉を送りたくなった。また、ラストシーンにもぐっと来る。もちろん、想像を絶する過酷な現実の中で生きる北朝鮮の人々(特に浮浪児たち)の描写には胸が痛む。桑原でさえ絶句する社会状況、小説では金正日体制時代でまで日本との経済交流があった時代だが、金正恩体制となった今、悪くなりこそすれ良くなっているとは到底考えられず、果たしてここで描かれているよりひどい状況とはいかなるものかと考えるだけで、言葉を失う。

    おそらく、黒川さんご自身で北朝鮮に取材されたと思われるが、巻末の参考資料の量にも圧倒される。これだけ手間隙書いたのに「あと一息」とか「北朝鮮の描写が書き割り」とか評されて直木賞獲れなかったなんて、ちょっと悔しいくらいじゃ済みませんよね。

    あれだけ長いのに、無駄なシーンがひとつもないうえに、おびただしい情報量にも関わらずすこんすこんと頭の中に入ってくるので、あっという間に読めてしまう。もちろん、桑原と二宮の丁々発止の遣り取りには時々吹き出してしまうこと請け合い。
    暴力シーンもあるけど、桑原は女性には意外にもジェントルマンなので、女性にもお勧めですよ!

  • 下巻は一気読みでした。これまでハードボイルドというジャンルがはっきりしていませんでしたが、これぞハードボイルドなんですね。後半の目まぐるしい展開に惹き込まれました!

  • 疫病神シリーズ第二弾

    なかなかいけない北朝鮮内部を非常にリアルに書かれている。
    暴力団ストーリーで内容はハードボイルドに近いが、ギャグセンスもあり読んでて楽しい。
    上下共にすぐに読み終わる。

  • 二転三転するストーリー。
    主人公2人の掛け合いが良い。

  • 大好き“疫病神”シリーズ。
    相変わらず軽妙な大阪弁のやり取りで物語が紡がれていきます。
    桑原と二宮の、腐れ縁というには濃すぎる絆が北朝鮮で更に強まったような。
    にしてもラストにはやられました。
    美しいです。

  • あちこちのレビューで最高傑作と書かれていて気になって、これを読むために疫病神シリーズを読み始めた。噂に違わぬ面白さ。
    名作でした。
    最後は思わず泣いてしまった。
    近年読んだ本の中ではダントツで面白かった。

  • BSスカパーで疫病神を観て面白かったので読んでみた。かなり面白い。圧倒的な個性とスピード感で一気読み!上巻は北朝鮮編で下巻は国内解決編。桑原・二宮コンビ最高!

  • このコンビ、大好きです。

  • 疫病神シリーズで北朝鮮へ行くというとんでも展開
    少し時代背景が古いので今がどうなのかは分からないがあの国でイメージする雰囲気はよく描けていた気がする
    ネタバレかは微妙だけどシリーズ物だと分かっていると少し緊迫感が薄れるかな。

  • 疫病神シリーズ第2作目の下巻。

    「疫病神」「破門」に続いてのしばらく間が空いての本作読了です。
    日本に帰国後は二宮の黒幕探しの探偵物語がメインでハードボイルドミステリーという感じのスリルとサスペンスは面白いです。
    「破門」を読んでいるので、桑原の再登場シーンを待ち焦がれて、そのかっこよさにしびれました。
    黒幕が大物過ぎて、落としどころが気になりましたが、うまくまとまった感があります。
    ラストのエピソードで涙腺を緩ませるところがずるいです。
    下巻は本当に一気読みでした。
    前作の産廃問題ほどの社会問題は含んでいませんでしたが、北朝鮮、バブル負債など社会的な話題は盛りだくさんでした。
    このコンビの大阪弁ドツキ漫才も楽しみなので、シリーズの残りも読みたいと思います。

  • 北朝鮮からの脱出する情景はかなりスリリングでした。もしもこの作品が映像化されたら観てみたいですね。

  • 北朝鮮、大阪と場所を変えながら、黒幕に迫る二宮と桑原の活躍に手に汗を握った。

  • 黒川博行著 「国境」 上下巻を読了しました。

    疫病神シリーズ 第二弾 国境は、かなりヤバイ・・・。

    二宮と桑原は、自分たちをはめた詐欺師を追って北朝鮮に飛ぶ。
    まだ、十頁ほどしか読んでいないのに、怪しくて危険な予感に心臓がドキドキします。
    怖い怖い、でも読みたい。危険すぎると逆に面白い、だから今風に言うとヤバイと云うことになる。
    著者は、この作品を書くにあたり相当北朝鮮の内部事情を勉強したのだろう。内容がリアル過ぎる。
    本当に北朝鮮の工作員に消されますよ。
    ※解説より
    もちろん本書はエンターテイメントである。それもミステリーや冒険小説、ハードボイルドの枠にもおさまり切らない広がりを持ちながら、一気に読めるおもしろさを持つエンターテイメントである。

  • 疫病神シリーズ第2弾。上下巻の下巻。

    桑原と二宮のコンビが詐欺師を追って北朝鮮へ行き、日本に帰って来てからの追いかけっこ。とりあえず手掛かりを見つけては、移動して次の手掛かりを掴む展開。

    相変わらず、会話のテンポが良くサクサク読める。
    桑原の突っ込んでいく勢い、二宮の瞬時に見せる桑原とのコンビネーション。

    結局、ヤクザで解決。まぁ、そうですよね。

    本作も登場人物が多く、相関図が欲しいくらいだが、前作程のややこしさはない。
    北朝鮮の状況も詳しく描かれており、日本に帰って来てからも楽しめた。

    星は3つ。3.6とするが、星に意味はない。

  • 自分たちを嵌めた詐欺師を追って二宮と桑原は、
    中国との国境から再び北朝鮮に密入国を企てる。
    緊迫のハードボイルド的な展開の下巻。

    たどり着いた真の黒幕。その正体。
    やはり詐欺師を捕まえて終わりなんてわけはなく、
    話は一筋縄ではいかなかった。

    息を呑む展開の連続にページを捲る手が止まらなかった。
    黒川博行作品は初めての体験だったが見せ方が非常に上手い。
    描写が細かく、そしてリアルなのでその場にいる様に情景が浮かぶ。

    ラストは意外な涙を誘う展開に胸が熱くなった。

  • 息も付けぬ展開の速さ、いつもの2人の行動だ。どんどん核心に迫って行く。ヒリヒリしながら読み進めた。最後の最後はドンデン返しがあり、大金は羽が生えて飛んで行った。
    最後の参考文献を見たら、北朝鮮の描写はコレらを元にしてるんだ。やっぱり怖い国だ。

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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