言葉尻とらえ隊 (文春文庫 の 16-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 459
感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167902575

作品紹介・あらすじ

芸能人の結婚報道にサラッと何気ない顔で割り込んでくる「妊娠はしていない」のフレーズ、濁音が2つもあってパワフルすぎる「激太り」、どっちなんだかわからない「元・現役東大生タレント」の肩書き、叶姉妹のブログで見つけた「珍し超ハイグレード」という小学生ワード、テレビの流行に気に入らないことがあると出てくる「ナンシー関だったらどう論じただろう」の聞き飽き感……。
ニュースやCM、芸能人ブログやツイッターなどで見聞きした一言から、ペットボトルのラベルや魚肉ソーセージのパッケージに書かれた文字まで、日々の生活の中で目や耳にして妙にひっかかった言葉の数々。その言葉から漂う"モヤモヤとした違和感"の正体を、能町みね子が明らかに!
ひとつの「言葉」につき約700文字の短さでズバッとロジカルにまとめた文章は、もはや名人芸。「思わず笑って膝を打つ」と大好評、「週刊文春」の人気連載コラムが文庫オリジナルで登場!

感想・レビュー・書評

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  • 潔いほどにシンプルな装丁。なんだこれと思ったら尻か!タイトルが言葉「尻」とらえ隊だから!目次も、能町さんの捉えた「尻」であふれています(笑)「ですだよ」「新党○○」「妊娠はしていない」「激おこぷんぷん丸」「母さんたすけて詐欺」etc…。テレビやネットなどで「ん?」とひっかかったこと、ありませんか?能町さんが拾いまくった「言葉尻」のモヤモヤにはいちいち同感。短いながらも鋭い指摘でそのモヤモヤの正体を暴く。さすがです。
    最近は「こじらせナイト」や「ヨルタモリ」など、テレビでもおなじみとなりつつある能町さんだけど、やっぱり活字の能町さんはいいわ!こっちの方が個人的には馴染みがある。
    内容のほとんどに共感しまくりだったのだけど、一つドキッとしたのは、テレビの流行に気に入らないことがあると出てくる「ナンシー関ならどう論じただろう」。うっ、自分結構思っちゃってます。よく考えりゃ能町さんは年下だったか、ここで世代の差が出たかな。
    約3年分の「週刊文春」の連載をまとめたものとのことで、この3年の世の流れがよ~くわかって実に興味深いです。

  • じゃぁ私は「揚げ足を取られて転び隊」です。。。

    文藝春秋のPR
    http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167902575

  • 「なんかもやもやするけど言うまでもないこと」や「なんかもやもやするけど何にもやもやするのか言い表せないこと」をスッキリ書いてくれている。
    ときにはキツいことを書いているのに、嫌みっぽさがないばかりか爽やかな感じまでしてくる。能町さんの言葉の使い方はすごい!

    <おまけ>
    2019.3.27
    能町さんらが「高輪ゲートウェイ」という駅名反対署名をJRに提供したというニュース。能町さんGJ!!!!!

  • 能町さんの著書は初めて読んだが、すごく言葉を深読みする方のようだ。
    誰かが発した言葉の裏側を、たぶん発した本人よりロジカルに考え、
    その言葉尻から隠れた本心を探るのがお見事。
    いいとこ突いてるなぁ。

  • 第85回アワヒニビブリオバトル「【1日目】おうち時間DEビブリオバトル」1時間目 国語で紹介された本です。
    オンライン開催。チャンプ本。
    2022.05.03

  • ネットや雑誌、CMにさらっと流れる一言に対して、著者がその言葉尻を、風刺とユーモアを添えて一言で評価する本。
    ネットの炎上に対して、かなり興味のある様子など、全く世間に対して媚を売ってなくて、発言も誰かの受け売りとかではなく、一個人の、しかもちゃんと考えた上での意見を述べられてて、かなり面白く興味深かった。

  • CMやネットニュース、ブログなどを見たり読んだりしたときに、一瞬感じる「モヤモヤとした違和感」を、見事に言語化し分析してあって、共感することばかりだった。著作は初めて読ませていただきましたが、その洞察力や分析力に、すっかりファンになりました。

  • さすがの皮肉視点

  • 久々のヒットエッセイ!!そうそう!わかるー!というものばかり。他のも読もー!

  • 日常の中から違和感を感じる言葉を取り出し、あれこれ考察する作者。その観察力、推察力が面白い。

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著者プロフィール

北海道出身、茨城県育ち。文章やイラストの仕事のほうが多い漫画家。他称好角家。雑誌やネット媒体でコラムなどの連載多数。2006年、イラストエッセイ『オカマだけどOLやってます。』(竹書房)でデビュー。著書に『くすぶれ!モテない系』(文春文庫)、『ドリカム層とモテない系』(ブックマン社)、『逃北〜つかれた時は北へ逃げます』(文春文庫)、『「能町みね子のときめきデートスポット」略して能スポ』(講談社文庫)、『雑誌の人格 2冊目』(文化出版局)、『うっかり鉄道』(幻冬者文庫)など。『「能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター」、略して能スポ』(講談社文庫)がサッカー本大賞2017の大賞を受賞。ラジオやテレビなどでも活躍している。

「2018年 『中野の森BAND』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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