- 文藝春秋 (2015年1月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167902704
作品紹介・あらすじ
大人気シリーズ、澄みわたる筆が都の怪異を活写!
可愛い故に我が子を食べようとする母、己れの詩才を恃むあまり虎になった男。都の怪異を鎮めるべく、今宵も安倍晴明と源博雅がゆく。
みんなの感想まとめ
多様な怪異が織りなす物語が魅力の作品で、安倍晴明と源博雅が都の不気味な事件を解決する姿が描かれています。各短編はそれぞれ独自の厚みを持ち、読み応えがありつつも軽快に楽しむことができます。登場するキャラ...
感想・レビュー・書評
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橘盛季の通った女は灼熱に溶けた銅の酒を呑んだ/亡き橘花麻呂の屋敷の散らない桜の下で琴を弾く博雅/首だけになった懲りない兼家くん/観音経フェチの橘さきのまろは死んだが道満が添い寝すると/糺の森で願かけしてた橘為次は両目を奪われた/虎に変じた橘季孝が詩を吟じている/顔の欠けた男が李白を吟じながらやってくる/多人・真人の猟師兄弟は鬼となった母に追われる/今回も呑気に楽しみました。
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数年前に読んだがもう一度読みたいと思い出したので。
安倍晴明がたやすく妖、物の怪による怪異を解決していく様が不気味でありつつも美しい。
短編だが、それぞれしっかりと厚みのあるストーリーなのであっさりと読めるが物足りないと感じることの無い内容。
同作を元にした映画もまた観たい。
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浮気をしたひこ星を牛にのって地上に探しにきた織姫星の話「牛怪」
年老いて夜叉になってしまった母とそれに食われそうになる息子たちの話「夜叉婆ぁ」 他。
一つ一つは興味深い話だったが、強烈に惹かれた話がなく星3で。 -
「銅酒を飲む女」ムジナのお嬢さん・・・切ないやんけ・・・。それにしても熱した銅を飲むとは・・・怖い・・・。
「桜闇、女の首。」他の女に取られるよりモノに取られる方が腹が立つ・・・分かるよなあ・・・。
「首大臣」人生楽しんでる道満殿・・・あと葉二の鬼イケメンなんだな・・・。
「道満、酒を馳走されて死人と添い寝する語」人生楽しんでる以下略。
「めなし」オチがなんだか不穏。
「新山月記」久々に解決できない呪があっても、晴明と博雅は、ズッ友だよ・・・!
「牛怪」まさかの七夕ネタ。
「望月の五位」お月さまかと思ったら土偶・・・だと・・・かわいいな・・・。
「夜叉婆あ」山姥伝説と母性のリミックス。確かに・・・ありえるよなあ・・・と思わせるのが夢枕節。 -
晴明と博雅のいつものやり取り、いつ読んでも良いなぁと思います。
道満と晴明のやり取りも好き♪
そしてそして、今回は道満が中心の物語があるのも嬉しいところ。
道満は悪役に徹していることも多いけれど、本当は優しい心を持っているというのが良く出ている話が多くて良かったです! -
相変わらず、良い男達である。
雅な大人達の物語である。
いつも二人が庭を見ながら酒宴を開き、そこから物語は始まる。
そして、収まるところに収まる。
いつ読んでも風と庭が心地良い物語。 -
今宵も安倍清明と源博雅の二人が平安の都に蠢く生きとし生けるものの歓びと哀しみを描き出す。
物語の季節の移ろいと二人の掛け合いから始まる展開はいつも通りで、読んでいると心地よくなってきます。
今回は二人の活躍だけでなく、いつも以上に蘆屋道満も活躍し新たな楽しみが増えた感じがしました。
これからの展開がさらに楽しみになりました。 -
晴明と博雅の友情、四季折々の草花、可愛げのある妖しのものたち、李白の漢詩
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高校の時に図書館で手に取ってから今日まで、ずっと読み続けてるシリーズ。
今回もおなじみ「ゆくか」、「む。。。」、「ゆこう」、「ゆこう」のくだりで色々な体験をする晴明と博雅。
この巻では、「新山月記」、「牛怪」、「望月の五位」の3話が気に入った。
短編で文字数もそこまで多くないし読みやすいので、オススメ! -
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暗い夜は暗く、明るい朝は明るく、寒い冬には雪が降り、春には桜が芽吹き、夏になれば草が茂る・・・。そんなことを肌に感じながら、この世のものではないモノ達と折り合いをつけながら、生きていく。
体が首から離れたり、彦星さまが浮気をしたり、その中を晴明はするすると流れて行き、時々博雅の素直な言葉に助けられている。
この話はずっとどこまでもどこまでも続いて欲しい・・・と、思っていたら、あとがきで作者が仕事の整理をしているような話が・・・。この話は続けてもらえるようですが・・・。
いつまでも、晴明と博雅はこの館で酒を酌み交わして居てほしいです。 -
楽々読める
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今回は蘆屋道満が登場する話が多目でした。
晴明が浮世離れした存在とするならこちらは人間臭さに溢れた人物で対極にありますがお互いを認め合っているところがそれぞれの力量のすごさなのだろうなと思います。
七夕の逢瀬を扱うスケールの大きさでありながら浮気騒動と言う『牛怪』が面白かったです。 -
陰陽師の十二巻『酔月ノ巻』。
「首大臣」が良い。
晴明と道満の不思議な関係。敵対の関係に思える二人だけど、たまたまいる場所が違がっているだけで、本質は同じなんだろうなぁと思う。
なんというか、ブラックジャックとDr.キリコみたいな関係性。
そういえば、道長以前の時代だったんだよな、と彼が登場するたびに確認。 -
35.6でこの話を書き始めた、とあとがきにあり、その年に近い私はまだ夏の盛りということなのか、とぼんやり思った。
これは、季節の物語だ、というのをきいて、やっぱりなあ、と思う。人の生命もその摂理のなかにある、というのをこのシリーズを読むといつも感じる。おおきなめぐりのなかにいて、そのなかで生きて、しぬことを思う。
どの話だったか、晴明はやっぱり博雅という男に救われているのだろうと思う。 -
「銅酒を飲む女」(あかがねのさけをのむおんな)
助けた結果そんなことになるのは嫌だな。
「桜闇、女の首」
琵琶は嫋で、琴は恋となるのか。
桜舞う中の演奏は美しいな。桜と死はどこか近いものなんだろうな。
「首大臣」
これから道長出てくるんだろうか?道長がいるということは
紫式部とか清少納言もいるんだよな。
「牛怪」(ぎゅうかい)
七夕がそっちに転ぶのは嫌だな。
「新山月記」
お酒は飲まないけれども、なんだか良い詩だな。
本当に哀しい。
「望月の五位」(もちづきのごい)
喩えではなく本当に月なんだろうと思っていたけれど人形とは。
なんか愛らしいな。
「夜叉婆あ」
完全に身勝手としか思えないけれどな。歳を重ねれば感じることが変わったりするのだろうか。 -
相変わらず楽しませてくれる陰陽師シリーズです
たまには長編も読みたいと思うのは私だけでしょうか -
今回蘆屋道満がいっぱい活躍してる。
月に関連した話が多めだから「酔月ノ巻」?
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