ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯 (文春文庫)
- 文藝春秋 (2015年1月5日発売)
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感想 : 132件
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784167902803
作品紹介・あらすじ
小さな生き物への愛情と尊敬に満ちた奇跡の実話
第二次大戦中の英国でひ弱な雀が寡婦に拾われた。雀は愛情を込めて育てられ、驚くべき才能を開花させる。世界的ベストセラーの名作。
みんなの感想まとめ
小さなスズメとイギリス人女性の12年にわたる心温まる生活が描かれています。寡婦が拾った雀は、愛情を持って育てられ、驚くべき才能を発揮しながら、彼女にとっての唯一無二の存在となります。意思疎通が円滑で、...
感想・レビュー・書評
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図書館本
感動した
人同士でも理解し合えないことが多いのに
意思疎通がとても円滑な
スズメとイギリス人女性の12年の生活
スズメと女性の出会いがなければ
生まれなかった物語り
賢いスズメでヘアピンがお気に入り
写真が途中にあるのも良いです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イギリスのピアニスト、クレア・キップス(1890-1976)は、対ドイツ戦で灯火管制の続いていた1940年、玄関先で障がいを負ったスズメの雛を拾う。その日から12年間、スズメのクラレンスが老衰で亡くなるまで母子とも友愛関係とも取れる2人の交友が始まる。
マッチ棒の先のミルクを頼りに生命を繋いだ幼少期から、俳優のように地域の人気者になり、奇跡の歌声をむつみ出した青年期、卒中で倒れたあとシャンパンの「薬」によって奇跡の復活を果たし、眠るようにクレアの手のひらで亡くなった老年期。その一生は、本にされるや英国のみならず、世界中のペット愛好家から愛された。
私はつい最近、同じく英国で拾われたホームレスでビッグイシュー売り子の飼い猫が、瞬く間にロンドン子の人気者になって、映画出演まで(しかも2回)果たしたエピソードを思い出した。古今東西愛されペットの話は多いが、英国の愛され方は質が違うように思える。売るためにプロデュースされたペットは、時代を跨がない。僥倖にも拾われたペットが、その存在だけで、人に希望を与えるのである。思えば、ペルーからやってきて途方に暮れていた熊のパディントンも「拾われた」のでした。
その存在だけで?
いや、今回の相棒、2年前に夫を亡くしたばかりのクレアにとっては、唯一無二の個性と才能と愛らしさを持ったクラレンスは、彼女の冷静かつ詩的な文章によって普遍性のある人格まで(鳥格?)高められている。梨木香歩さんの訳も素晴らしい。むかし手乗り文鳥の飼育に失敗して可哀想なこともし、後悔の檻がずっと溜まっている私にとっても、とても癒しになる読書だった。
正月、ねおさんのレビューにより、本の存在を知った。ありがとうございます。 -
私がプロフィール画像を小鳥(ジョウビタキ)にしているのは小鳥が好きだから。
そして、小鳥たちの中でも一番好きなのが、スズメ。
野鳥は普通飼えないのだが、このスズメは生まれてすぐに巣から落下し、脚と翅に障碍を持っていた。
自然に返せるような肢体を持っていなかったので、保護するかたちで12年も一緒に暮らすことになった。
生まれてから老衰で死ぬまでのスズメの記録なんて今後出会うことはないだろう。
本編は150ページと短い。
本編が終わって原書の解説がある。
さらに梨木果歩さんの訳者あとがきに続いて、小川洋子さんの解説があった。
これらの解説だけで40頁もあり、本書の要約にもなっている。
人間にはイヌやネコと出会い一緒に暮らす人生と、出会わない人生がある。
小鳥と暮らす人生もあるだろうが、スズメと暮らす人生はほぼない。
動物は、成長し、成熟し、充実した時期を迎えると、自分がリーダーになりたがる性質が現れる。
これは、言葉を理解し人とコミュニケーションができた有名なヨウムの"アレックス"も同じだった。
ほとんどのペットは、飼い主が「主人」だ、と思い知らされる「しつけ」を受けてリーダーにはなれない。
いつの間にかリーダーの座を獲得しているのはネコくらいだ。
このスズメの"クラレンス"は、リーダー気分を味わえた。
キップス夫人がたくましくなった"クラレンス"を「立派な一人前の男になった」と喜び、余裕しゃくしゃくで彼の要求に答えたからである。
だが主従関係を感じることはなくて、お互いに信頼し合っている関係が伝わって来る。
ヨウムの"アレックス"は気持ちを人の言葉で伝えることができたが、スズメの"クラレンス"は人との共通言語を持たなくても理解し合えている。 -
第二次大戦下のイギリスで傷を負ったスズメと出会い、12年もの間一緒に暮らした女性の手記。詳細に書き綴る著者は冷静な観察眼と細やかな愛情の持ち主だったのがわかる。そして2人?はなくてはならない相棒だったのだろうな。訳・絵・解説が贅沢!
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キップス夫人が家の前で拾ったスズメと、約12年間一緒に暮らした日々の記録。
夫人はスズメくんに愛情を持ちながらも、観察する姿勢は研究者的なところも感じた。
ある日家の前で弱ったスズメの雛を見つける。介抱して元気にはなったが、そのスズメは生まれつき足と翼に障がいがあり、自力では自然界には戻れないだろうということで、キップス夫人が子供のように育てる。
ベッドに潜って一緒に寝たり、服のポケットに巣篭もりしたりする様子が可愛い。
成長するに従って、夫人のピアノに合わせて歓喜の歌を歌ったり、ちょっとした芸を披露して戦時中、子供を癒したりと大活躍。
そんなスズメくんも老いには逆らえず、11歳の時に病気を患う。ティースプーンで薬を飲まされていた彼は、「ティースプーンが目に入ると、彼はがっくりと小さな頭を落とし、視線をそらすのだった」という可愛さよ。
あとシャンパンを飲み交わす場面もあったなぁ。
思うように体が動かなくなってからも、今まで使ってこなかった障がいのある足の使い方を発見し、精一杯生きていく姿に感動した。
総じて、可愛かった!
生態についても初耳なことが多くて、色々な面で面白い一冊だった。 -
表現力に惹き込まれた一冊。
一人の婦人とスズメの時間を大切に言葉にのせて紡いだ物語。
良かった…ただその想いが読後に溢れてやまない。
見事な表現力で擬人化された小さな皇帝、スズメのクラレンスの姿が読み手の心に懐にくすぐったく忍び込んでくる、惹き込まれる時間。
だもの、実際に彼の姿を目にした戦時下の人々はどれだけの癒しを、明日への光をいただいただろう。
自分の救われた命を大切に最期まで全うすること。それが何よりの感謝の証…クラレンスの想いが伝わってくる。
二人の尊い物語は語り継がれるべき"永遠♾の愛し愛される"物語。-
くるたんさん、はじめまして。
フォローにいいね、ありがとうございます。
本棚覗かせて頂いたのですが、すっすごいです!
本の登録数も感想も!
...くるたんさん、はじめまして。
フォローにいいね、ありがとうございます。
本棚覗かせて頂いたのですが、すっすごいです!
本の登録数も感想も!
くるたんさんの感想を読んでいるとどの本も読みたくなります(^^)
これから本選びの参考にさせて頂きます。
どうぞ宜しくお願いします。2022/07/26 -
松子さん♪こんにちは♪
私こそ、フォローいただいていたのに気付くのが遅くてごめんなさい。
改めてこちらこそよろしくお願いいたします(*^...松子さん♪こんにちは♪
私こそ、フォローいただいていたのに気付くのが遅くてごめんなさい。
改めてこちらこそよろしくお願いいたします(*^^*)
松子さんのようにうまく言葉にできなくて…簡単な感想になってます^^;
こちらこそ本の好みも似ているようなので、いろいろ教えてくださいね♬
ありがとうございます(*^^*)
2022/07/26
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kuma0504さんのレビュー拝見して図書館予約
イギリスのピアニストの老婦人と
スズメの細やかな暮らしの記録
単なるペットを超えた存在
誇り高きクラレンスは幸せに逝った
きっと
こんな小さな存在に胸を打たれる
梨木果歩さんの訳とあとがきもよかった
小川洋子さんの解説も
それにしても最近スズメを見ないのです
どうしたのでしょう
≪ 大戦の 暗闇の中 ともしびに ≫ -
このクラランスの伝記を読んでいると、
作者とスズメの関係が、
単なる飼い主とペットの主従の関係ではなく、
一人の人間に接するかのように、
時には一人前に男として、
スズメを尊重し、愛情と敬意をもって
スズメを大事に育てたのかが伝わってくる。
空襲の中、明日、死ぬかもしれない
戦時下の中を、12年間も長く生きる事が
できたのは、作者の深い愛情と支え。
逆も然りで、
クラランスの存在自体が、作者や
戦時下の人々の喜びに。
だから尚さら一層、脳卒中を患ってから、
だんだんと弱って行く姿を読むのは、辛い。
不自由な体になってからも、生きることを諦めずに、最後はぼろぼろの羽毛になったが、
命を全うする最後の瞬間まで、命の輝きを
失わなかったクラランス。
私も小鳥を飼っているが、
動物を飼っている人は、誰もが直面する
生老病死。
あまり、考えたくはないが、この本を読んで、
尚一層、小鳥達が愛おしく、彼らと一緒に過ごす時間をもっと大切にしたいと思った。
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本来、いのちとはこのように磨き、輝かせ、
最後の最後まであきらめず、たたかい、
味わい尽くすものなのだろう。
スズメとか人間とかもはや種などは問題にならない。
いのちの輝きや今日を生きる歓びが圧倒される量で
本の中から溢れて出てきた。
第二次世界大戦中のイギリスで、
キップス夫人の家の玄関先で助けられた
スズメのクラレンスの生涯の記録。
キップス夫人がクラレンスに対する距離感。
とても丁寧に、クラレンスを尊重する生活。
こんな風に相手に働きかけることが、個性と豊かな表情を育むんですね。
この本のクラレンスの晩年の写真を見ればわかります。
生まれつき障碍がある上に、生死を彷徨う大病をし、
自慢の美しかった体の模様も
高齢でボソボソになっているのに
あの生き生きと目が輝いていることったら!
毎朝起きた時、今日は何をしようと
ワクワクソワソワしていたんだろうなって。
自分の人生なんだから、自分主体で生きなさい。
やれないことを悲しむのではなく、
やれることを存分に発揮して工夫して楽しもうと
クラレンスから次から次へとアドバイスしてもらえた一冊です。
実は私も知ってます。
生後半年しか一緒にいられず、
事故でお星さまになった猫「ぬり」ちゃん。
生まれつき目がほとんど見えず、
でも毎日こちらまで楽しくなるぐらい
生命力にあふれ、何をしようかじっとしていなかった猫。
「階段のぼれたよ」
「階段をひとりで降りられるようになったよ」
「見てみて!木に登れるようになったんだよ」
毎日が冒険で、毎日が新しい挑戦で、
毎日が失敗で、そして成功したときの
爆発するような歓喜。
そして遠く離れた今でも
生きることってそれだけで楽しいんだよと
小さい体で教え続けているわたしの大切な猫の先生。
だからクラレンスの話も大げさな表現ではなく
こういうスズメだった…というか
こういう「いのち」だったんだろうなと。
クラレンスもキップス夫人も
「いのち」を輝かせる良き手本の先生として
手元に大切に置いて定期的に再読したいと思います。
挑戦しつづけること。肝に銘じます。 -
未亡人の女性が、傷ついたスズメと出会い一緒に暮らしていく物語。戦争中のイギリスで出会ったそのスズメとの生活が描かれていました。スズメのことを“彼”と訳されているのもあって、読んでいてたまに人間とのエピソードなのかと錯覚してしまうほどで、描写が細やかで繊細な雰囲気が、私の好きなタイプの本だったなあと思います。
解説の小川洋子さんが仰るように、スズメは野生でよく見かけて当たり前のように存在する鳥。
そのスズメのことをこんなに深く考えたことはなかったので、スズメもこんなにあたたかな鳥なのかと感じられました。
小川洋子さんが好きな方は好みの本かなと思います☺︎ -
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軒先で手にした小さな小さな命。
第二次世界大戦中のロンドンでキップス夫人と小さなスズメのクラレンスとの交流を描いたノンフィクション。
鳥と人間にはまず言葉という圧倒的な壁があり、さらに振る舞いや生き方にも大きな違いがあります。
キップス夫人はこの小さなスズメ・クラレンスに対して一個人として礼を欠かしません。小さな声に日々耳を傾け、ささいな変化に気を配り、声を掛けます。そこに感じるのは命への敬意と尊重。時に寄り添い、時に見守り、日々の積み重ねを通して互いの心に深いつながりが生まれていく様子が伝わってきます。
……とここまで書いてみて、結局「自分」と「自分以外の他者」の関係も同じだなと。大切にしたいのは「親しき仲にも礼儀あり」の精神。そこに種の差はありませんし、いりません。
また、小さなスズメの健気な振る舞いは不穏な時代に生きた人々の表情を和ませます。ささやかだけれどポッと心が温かくなる場面に当時の人々はどれだけ救われたことか。
思わず現在進行形の先の見えない世の中に重ねてしまいます。いつも傍らにあると思っていた日常が揺らいだときに思う、当たり前への感謝。
まだ出口は見えにくい日々が続きますが、小さな幸せをしっかり噛みしめながら前を向いていこうと改めて思います。
抑揚がある展開はないけれどそれが心地よく丁寧な言葉でつむがれた本作は心を穏やかにしてくれます。
ゆっくりとした読書の時間を送りたいときに。-
放浪金魚さん、こんにちは(^^♪ちょっぴりお久しぶりです。
またレビューを拝見して、嬉しくなりました!
私も大好きなお話で、図書館で読ん...放浪金魚さん、こんにちは(^^♪ちょっぴりお久しぶりです。
またレビューを拝見して、嬉しくなりました!
私も大好きなお話で、図書館で読んでから自分用に買いました。
クラレンスとキップス夫人の関係は、生き物と暮らすひとたちのお手本のようですね。
本棚には入っていないのですが、こちらを読んで再読したくなりました。
ありがとうございました。2020/04/08 -
nejidonさん、こんにちは♪そしてご無沙汰しておりました!
隙間で本を手にしているものの、なかなか振り返る時間が取れずヤキモキした日々...nejidonさん、こんにちは♪そしてご無沙汰しておりました!
隙間で本を手にしているものの、なかなか振り返る時間が取れずヤキモキした日々を送っていました…!
私も最初は借りて読んだのですが、手元に置いておきたくなり購入しました。
愛情深いキップス夫人とそれに応えるように数奇な生涯を全うしたクラレンスに自分たちを重ねる方も多いと思いますし、まだ読んでいない方にはぜひ手にしてほしい一冊です。
コメントいただき嬉しかったです☆
遅筆ですが少しずつレビューも書いていけたらと思います。
改めてよろしくお願いします♪2020/04/08
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キツネは王子様に言いました。
「君にとって僕はただのキツネでしかない。
でもね、
絆を作れば、絆さえ作れば
俺と君はお互いに無くてはならない存在になる。
俺は君無しではいられなくなるし、
君も俺無しではいられなくなるんだ。」
生まれたスズメも最初はただのスズメでした。
でも彼は
育ての親である人間のクレア(著者)が
自分にとってかけがの無い人だ、と気付いた瞬間、
キツネ同様の思いにかられたのでしょうね。
臆病で警戒心の強いスズメが
人とコミュニケーションをとろうと、
絆を結びたいの。と、歩み寄り、著者と共に生きてきた奇跡の様な生涯の記録。
星の王子様のキツネの話も良くわかった。
自分以外の誰かと絆を結ぶ、
かけがいの無い存在になる事以上に素敵な事は
この世のどこにもないのだ。
たとえ、それが言葉の通じない小さなスズメであろうともね。 -
鳥の中でスズメがダントツで好きなので、思わず買ってしまったわ
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ある女性と雀の交流
ノンフィクション
①鳥が好き!
②梨木香歩さん訳!
③酒井駒子さんの表紙絵!
で何となく手に取ったのだけど
結果とても良い本!
鳥(雀)の知性と可能性に驚くし
人との深い愛情が
鋭いけど暖かな眼差しで描かれてて
生命の可能性に静かに感動
解説は小川洋子さん
好きな作家さん3揃い!
どんだけ贅沢な作品なんだ...
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生まれて間も無く巣から落とされ障碍を持ったスズメの雛鳥が力強く成長し、病気を経ても今ある状況を受け入れ、生きる歓びに満たされながら生き抜いた十二年間を親であり相棒であり、観察者でもある音楽家の筆者が知性溢れる文章で綴った書籍。梨木香歩さんの訳文は格調の高さとユーモラスがちょうどよく調和したもので、酒井駒子さんの表紙の絵をはじめとして本の装丁も愛らしさと厳格さを兼ね備えている。挿入されている写真は、筆者の記録が「飼い主」として自分のペットを溺愛した誇張表現ではないことを裏付ける。クラレンスが持つ意思を尊重しクラレンスの変化を受け入れて静かに記録を残す筆者は、クラレンスという一羽のスズメを通して自然を見つめていたのだと思う。人と動物が共生することの美しさと残酷さ、そして一つの命が生まれ、生き、老いて死んでいくことの意味を教えてくれる。
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絵本のような、本当のお話。
スズメというより、人間と思って生きていたのでは。と思うほど、感情が豊かで、存在の大きさが感じられるエピソードに、ほっこり。
最初も最期も、キップスさんの手の中にいられて、きっと幸せだったよね。 -
序に「私は野生の鳥は基本的には野にあるべきだと思っている」とある。だから、作者のキップスさんは生まれたばかりで巣から落ちた障害のあるスズメを深い愛情を持って育てながらも、彼がスズメであることを尊重して適度な距離感を保った視点で見ていたのだろう。この本がスズメの生態や人と一緒に暮らしていたからこそ開花した潜在的な能力などの観察記録としても興味深いものになっているのは、そのおかげだろうと思う。
科学的な興味もさることながら、このスズメの愛らしさと逞しさには驚かされる。巣に見立てたベッドで迸るような歓喜の歌をひとくさり歌ったり、老いて病気になってからも生きる意志と聡明さで自由が利かなくなっていく状況に自分を適応させたり。ティースプーンを見て「がっくりと小さな頭を落とし、視線をそらす」ところなどはかわいらしい上に、キップスさんとのしっかりとした信頼関係も窺えて、心温まる。
訳者の梨木香歩さんはキップスさんと似たところのある人なのではないかと思っている。訳者あとがきもよかった。 -
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2020/07/30
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2020/07/30
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野生の雀の孵化すぐと思われる雛を育て上げ看取るまでを回想の形で記した本。第二次世界大戦中から戦後の時代です。
動物を慈しみながら一緒に生活している全ての人がそうであると思うが、非常によく観察(?)されていて驚くほどだ。そして野生の雀とは異なる生態を時に見せていく事を客観的に捉えて記載されているところが凄い。研究目的ではないのだから。また文章が高尚で時には難しく哲学的雰囲気の事もある。
そして主人公の雀がまた凄いのだ。素敵な文章の中に登場するこの雀の一生が、通常の野生の雀とは一線を画している。その面白さが端的な文章にギュッと詰まってる。著者の雀との関係性も素晴らしい。決してヒトの思う通りにするのではなく、雀彼本人の個性にあくまでも寄り添う形で生活していく様が凡人には出来ぬことかもなと思った。雀の晩年に創意工夫をして如何に彼が快適に過ごせるかを模索しておりもう愛しか感じない。挿入される写真が慈愛に満ち満ちていてなんとも愛おしい。
酒井駒子さんの優しい装丁。
梨木香歩(西の魔女が死んだ)さんの訳本。
MRさんのタイムライン?で知った本ですがそこに本当に感謝♪ -
人間もスズメも、長く生きられるにこしたことはないなあと思った。いくつになっても学ぶことやあたらしい発見は絶えずつづいていく。
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こんにちは。ラララライブラリさん。すずめは、大好きです。
フォロー頂き、ありがとうございます!どうぞよろしくお願いいたします♪ りまの
こんにちは。ラララライブラリさん。すずめは、大好きです。
フォロー頂き、ありがとうございます!どうぞよろしくお願いいたします♪ りまの
2021/02/06 -
こちらこそフォローありがとうございます!
この本には、ふだん何気なく見ていたスズメがこんな行動も取るのか〜と驚かされました。
よろしくおねが...こちらこそフォローありがとうございます!
この本には、ふだん何気なく見ていたスズメがこんな行動も取るのか〜と驚かされました。
よろしくおねがいします!2021/02/06
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