64(ロクヨン) 上 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 393
  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167902926

作品紹介・あらすじ

二〇一二年のミステリー二冠! 究極の警察小説登場!昭和64年に起きたD県警史上最悪の事件を巡り警務部と刑事部が全面戦争に突入。その狭間に落ちた広報官・三上は己の真を問われる。

感想・レビュー・書評

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  • H31.4.29 読了。

     某局で放映されたドラマロクヨンの三上役のP氏のイメージで読み進めてしまった。良いドラマだったのに。

     マスコミと広報官との関係性や刑事部と警務部との関係性、あゆみちゃんは発見されるのかなどなど下巻の展開が気になる。

  • D県警広報室トップ広報官の三上義信
    これは、2度目の広報室勤務
    前回は刑事3年目で広報室勤務を命ぜられ1年で刑事部に戻された。
    怯えが精勤を支えたと言っていい。
    以来、20年以上刑事としてのキャリアを積んできた。
    それが、晴天の霹靂の広報官就任だ。
    2年で刑事部に戻る
    幾つもの感情をその一言に封じ込めて広報官の任に就いた。

    三上の娘あゆみは父親に似ている顔を嫌い心を病み家出
    広報室の改革……記者クラブとの関係が改善されつつあった。
    あゆみの家出が事情を一変させた。
    キャリアに言われるがままの記者対策で

    広報室と記者クラブと加害者の匿名問題で対立する中
    警察庁長官による時効の迫った重要未解決事件「ロクヨン」
    視察が1週間後に決定した。

    ロクヨンとはD県警刑事部にとって掘り返されたくない迷宮入り直前の
    昭和64年に起きた雨宮翔子ちゃん誘拐殺人事件
    ロクヨンを巡り刑事部と警務部が全面戦争に突入
    三上は長官訪問を被害者にお願いするが、断られる。
    長官の遺族訪問を実現すべく、父親を説得する為に
    改めて「ロクヨン」の捜査関係者から話を聞きまわる。
    犯人から脅迫電話を録音する「自宅班」の内2人が事件直後警察を辞めていた。
    『幸田メモ』の存在
    歴代の刑事部長が代々隠匿していた秘密がある事を知る。
    長官訪問の意味……。

    長官視察の前日に「ロクヨン」の手口を全くコピーした新たな誘拐事件が発生
    このタイミングで誘拐
    これは、狂言誘拐なのか?
    被害者の一家は実在するのか?
    これは、本当に偶然の産物なのか?

    前半は、広報室と記者クラブの対立
    警察内部……刑事部と警務部の軋轢
    高圧的なキャリアと叩き上げ刑事の哀しさ
    暗く重い心情描写の連続……    それも、伏線

    後半は、14年前の事件を全くコピーした誘拐事件が発生
    これは、実際に起こっているのか?
    作られた誘拐事件なのか?
    ページを捲る手が止まらず一気に読めました。

    横山さんの人物描写や深い心理描写素晴らしいです。

    横山さんの警察小説は名作です。
    深く考えさせられ重い内容の本です。
    とても、読み応えがありました。
    その後のD県警・三上警視・あゆみちゃん……知りたくなりました。

  • 一つの事件での警察の過ちから、警察内部のドロドロした組織体質を暴いていくミステリ。
    話自体は面白いと思うけど、初めの40頁位なかなか入り込めず読み進めるのが辛かった。その後も凝縮すれば数行で済みそうなことを延々と水増しして語っている感があった。。
    上巻は二渡が尾坂部の自宅を訪問しているところを三上が追跡して目撃するまで。

  • 元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。
    記者クラブと匿名問題で揉める中、昭和64年に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。

    だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくらう。

    組織と個人の相克を息詰まる緊張感で描き、ミステリ界を席巻した著者の渾身作。

    **************************************

    みんなみんな、面白いって言うし、ネットの口コミも点数高いし、上下巻あるから読む気なかったけど、読んでみた。

    広報官と記者とのやりとり。
    何読まされてんるやろ、とはじめは思ったけど、どんどん引き込まれていった。

    加害者を匿名で発表する広報官と実名を言えと迫る記者。

    現実にも、内々でもみ消されてるものもあるんかな、なんて思いながら読んでた。

    新たな進展とかも出てきて、一体何の話なんかなと思うところもあるけど、それだけ下巻が楽しみになった。

    淡々とした内容でも、ずっと読み続けられる本ってすごい。

  • 有名なので、題名は聞いたことあったけど
    内容は知らなかったので、読んでみました。
    64ってこういう意味だったんですね。
    何となく主役は佐藤浩市で映画化されてたように
    思ったのですが・・・三上さんって外見がよくない
    設定ではなかったっけ?
    じゃないと娘さんが家出した理由が違ってくるし。
    佐藤浩市が演じたら、その部分はどうしたんだろう?
    内容的には、登場人物が多すぎて、誰だっけ?って
    なることもあるけど、面白くてどんどん読めます。
    上巻を返してすぐに下巻を借りて帰りました。
    余談ですが、三雲さんは誰が演じたのか気になって
    配役見てしまいました。
    奥さん役も気になりますが、見ないで最後まで
    読んでしまうことにします。

  • 「64」って何だろう?……と思いつつ読み始めたら、なんとたった1週間しかなかった昭和64年(に起きた未解決事件)のことだった(゚д゚)!
     それを、平成残り1週間となったいま 読むという、偶然(゚д゚)!
     多くの日本人にとって容易に思い浮かべやすい「あの日々」を選んだ舞台設定が、うまいね( ´ ▽ ` )ノ

     刑事部と警務部のはざまに放り込まれ、陰湿・陰惨な抗争の渦にキリキリ舞いする三上の苦悩が、これでもかこれでもかと描きこまれ、読んでるこっちも辛くなる(>_<)
    「陰の季節」「動機」と続けて読んできてるから、根は決して悪いやつじゃないと分かってはいるけど、暗躍する二渡が不気味(>_<)
     調べてみたら、映画では仲村トオル、ドラマでは吉田栄作か……(._.)
     ブサイク娘は同・芳根京子、入山杏奈(AKB)……(._.)
     それが嫉妬するほどの美貌の母は夏川結衣、木村佳乃……(._.)
     で、肝心の三上が佐藤浩市(に似ると娘は不幸なのかな……?)、ピエール瀧(こりゃもう、再放送はないな(>_<))……(._.)

     お話はここからまだまだ二転三転ありそうで、目が離せない( ´ ▽ ` )ノ
     なんとか令和になる前に読了したい( ´ ▽ ` )ノ

    2019/04/24
     

  • 映画「64」の原作を読みました。

    映画は見ていないので、配役を想像しながら。。。



    県警の広報官たちと、記者クラブの対立、

    そして、警察内部の対立、

    そこに、過去の未解決誘拐事件「64」がからんで、

    複雑な展開になっていくけれど、そこがまた面白い。


    男たちの熱い戦いというか、怒涛の展開に興奮します。

    そして、感涙のラスト。。。



    仕事に行く前に読んでたので、涙で化粧は崩れ。。。

    感動の読後感に呆然とし、遅刻するところでした。。。



    まだ、今年に入ってそんなに本を読んでないけど、

    たぶん、今年の私のベスト1になりそうな気配。。。



    大好きな、佐藤浩一、三浦友和が、ピッタリの役で出てる映画も見たくなっちゃいました。。。

  • 横山秀夫先生の描写は繊細で深くて、本当に面白い。ロクヨンは以前テレビドラマで見たことがあるけれど、ぜんぜん違う深さを感じる。下巻も楽しみ!

  • 登場人物が多く、誰だっけこの人?となるがまあなんとかなるのでそのまま読み続けることをオススメします。
    後半の誘拐犯人には想像が及びましたが、まさかそういうことで。。。という驚きがありました。
    横山作品では半落ちをドラマで観て、なにこれ?全然ツマラナイ!と思っていたのでなかなか手に出来なかったのですが、ロクヨンは確かに価値のある作品だと思います。
    ただ、広報官としての主人公の仕事ぶりや娘さんの家出の話がこねくり回されておりましたが、最終的には必要だった?と思ってしまいました。
    総じては、面白い作品★4.2

  • 読み応えありすぎ!
    読むのに疲れましたが、面白かったです。

    この物語をストーリで語るのは難しいです

    昭和64年に発生した未解決の誘拐殺人事件がメインストーリかと思いきや、その未解決事件をベースにさまざまな話が折り重なっていきます。
    上下巻構成ですが、上巻では
    ・匿名報道をめぐる、主人公三上の所属する広報室と記者クラブの対立。
    こんな世界が記者クラブと広報室で今も繰り広げられているのでしょうか?
    正直、ちょっと驚きです。

    ・さらに家出した娘についての、妻と夫三上との家庭問題。
    家族について理解しない父親。そして、その失踪事件をある意味人質にとられている状態での上司と部下の関係。
    警察の中ってこんなにひどいの?

    ・警察庁長官の視察に絡む刑事部と警務部の内部対立。
    そして、メインテーマのひとつである刑事部と警務部の対立。
    これも本当なの?と思ってしまいます。
    その中で自分の立ち位置を悩む刑事部出身の三上がつらい立場で描かれていきます。
    葛藤、嫉妬、矜持、複雑な三上の心理描写がつらいです。
    自分が三上の立場だったときに、投げ出さずに立ち向かえるのか?
    なんとも重くつらいことばかりの上巻です。

    そして、上巻の最後では、ついに三上がロクヨンの事件でいったい何があったのかを突き止めることになります。

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著者プロフィール

国際商科大学商学部卒業。1979年上毛新聞社に入社。1991年、『ルパンの消息』が第9回サントリーミステリー大賞佳作を受賞。1998年、『陰の季節』で第5回松本清張賞を受賞、小説家デビュー。代表作に『半落ち』『クライマーズ・ハイ』『64』などがある。

「2015年 『漫画でよめる! 語り継がれる戦争の記憶 戦火の約束』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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