64(ロクヨン) 下 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 454
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167902933

感想・レビュー・書評

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  • R1.5.2 読了。

     ロクヨンと誘拐事件の裏にあった秘密、幸田メモ、無言電話などなど。後半に謎が説かれた時にそれまでひとつひとつが点でしかなかった事柄が、線になり思わず鳥肌ものだった。面白かった。
     また、警察組織の警務部広報課という部署についても、勉強できて良かった。

  • 有名で名前をよく目にするので読んだけど、
    執念みたいなものは感じた、どこまで自分のものにしたか疑問?
    よくこんな状態でレビューをかけるわ!と厚顔無知に我ながら感心する。
    何よりすぐ書かなければ、よほどの作品でない限り
    書く内容を忘れる。

  • 刑事部と警務部の対立、マスコミ対応する広報部の膠着状態、この行き詰りの中、警察庁長官視察前日に64(ロクヨン)誘拐の模倣事件が勃発し一気に動いた。誘拐被害者である目崎が64誘拐事件の犯人であり、模倣事件の真犯人は64事件の被害者の雨宮。14年間、電話帳全員に電話をし、犯人の声を聴き探した雨宮の正義、14年前の失態からどうにか雨宮を助けたいと思う幸田の正義は「不条理」とも言える。この怒涛のストーリーが完成したのは著者が正義を突き詰めたことに起因するだろう。また、部下を育て信頼することの一義を学んだ。

  • 記者クラブとの軋轢、
    ロクヨンをめぐる刑事部と警務部の全面戦争。

    その狭間でD県警が抱える爆弾を突き止めた三上は、
    長官視察の本当の目的を知り、己の真を問われる。

    そして視察前日、最大の危機に瀕したD県警を
    さらに揺るがす事件が。

    驚愕、怒濤の展開、感涙の結末。

    **************************************

    こんな展開、想像もできひん。
    最終的に全てが繋がる納得の内容。

    <上>では、何を読まされてるんやろ、って思うところもあったけど、最後まで読んでみて、こんな濃い小説はないなと思った。

    話の流れも素晴らしいねんけど、登場人物もよかった。

    初めて部下ができたと思えた瞬間。
    この人の下でもう一度働きたいと思わせる上司。

    小説だけじゃなくそれを演じてる人を観たいと思った。
    ピエール瀧、観れるやんな。

  • 読み応えありすぎ!
    読むのに疲れましたが、面白かったです。

    この物語をストーリで語るのは難しいです
    下巻は上巻と違って一気にストーリが進みます。

    ・警察庁長官の視察を阻止しようとする刑事部の動き
    ・そして、警察庁と県警の対立
    ・さらに悪化する記者クラブとの対立
    その中でも三上が自分の立ち位置、職責について、吹っ切れたところが大きなポイントかと思います。
    ここから大きく流れが変わります。

    しかし、さらに事件が発生
    警察庁長官の時期に合わせて、ロクヨンと同じの手口を誘拐事件が発生し、警察庁長官を阻止するための意図的な狂言が疑われます。
    そして、この新たな誘拐事件の描写がすごい。臨場感ありいったい何がおきているの?犯人はいるのか?誰なのか?どうなるどうなるといったところでぐいぐい読み進みます。

    最後に、その謎がすべて明かされ、今までの伏線が回収されていってスッキリ
    といったところです。

    いくつか、この話は?というところもありますが、これで十分おなかいっぱい。
    上巻でこれでもかと思うぐらい暗い心理描写も伏線のひとつだったと思われます。

    警察という組織の中で、組織と個人の関係や、組織間の壁、組織のあり方、その中で自分自身の仕事のあり方、などなど語られ、これらは私たちビジネスマンにも同じような話だと思いました。同じように葛藤し、考えさせられる物語です。

    面白かったです!
    ちょっと心理描写が重過ぎました(笑)

    お勧め!

  • 上巻に続き話の進むテンポ感が自分には遅く感じられ、少しもどかしかった。
    物語の続きの余白は残しつつも、64の本ボシが分かったのはよかった。
    電話帳掲載の番号を最初から順にかけ続け、とうとう目崎に辿り着いた雨宮のその間の胸中を思うとやり切れなさを感じる。娘を殺され、身代金も奪われ、犯人はわからず、警察にも裏切られた14年間は想像するだに辛い。幸田、日吉にも幸あれと願ってしまう。

  • 上巻星4つからの加点1つでは足りませんでした。
    事件の発生からは一気に読み進みました。
    最後の三上と二渡のシーンは、発刊時に読みたかったと思わせられました。
    三人の靴の描写など味わい深い作品です。
    暫くしたら読み返したい一冊になりました。

  • 読みごたえあった。
    正直、かなり後半まで、何なんだこれは、何が裏にあるのか、64とどう絡んでくるのか、見えてきそうで見えてこなくて、
    ひたすら「読まされている」感だった(苦笑)
    しかし、終わりに近づいて、64と絡む本筋が明らかになると、次々に起こっていた事と、1人1人の思いが見えてきて、一気に引き込まれ、睡眠を削って読んでしまった。

    松岡までが、最低だったらどうしよう、とヒヤヒヤしてしまったが、三上が今後も尊敬していけるような人で良かったな。
    あゆみちゃん、元気でいるといいな。そして、いつか、自分の価値と父母の愛に気付けるといいな。

  • 2018(H30)8.29読了

    重厚。
    横山秀夫は『クライマーズ・ハイ』以来の2作品目。
    ミステリーではあるけれど、それぞれの人物の抱えているものに共感するがゆえに、40過ぎた社会人の心にズシリと響く。
    自分の生き方も考えてしまう。

  • これって刑事ものでも誘拐ものでもないよなぁ。じゃぁ なに?って聞かれるとすぐ思いつかないけど。尾崎さんが 本返してくれるときに 思ってた内容と全然違ったって言ってたけど これ読んでそう思う人多い気がする。わたしもそうだったし。
    そもそも横山秀夫の本って 面白いのか面白くないのか ビミョーな話が多い。この人の本で すごく面白かったーっていうのは読んだことないかも。でもなぜか買っちゃうんだよねぇ 笑。
    そろそろわたしの好きなジャンルじゃないって 心の整理をした方がいいのかも。

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著者プロフィール

国際商科大学商学部卒業。1979年上毛新聞社に入社。1991年、『ルパンの消息』が第9回サントリーミステリー大賞佳作を受賞。1998年、『陰の季節』で第5回松本清張賞を受賞、小説家デビュー。代表作に『半落ち』『クライマーズ・ハイ』『64』などがある。

「2015年 『漫画でよめる! 語り継がれる戦争の記憶 戦火の約束』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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