思想する住宅 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2015年2月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167903046

作品紹介・あらすじ

固定観念を打ち破って、自分で考える理想の家



マイホームは北向きに限る? 和室は不要? リンボウ先生が、自身の経験やイギリスでの見聞から、理想の家について縦横無尽に語る!

みんなの感想まとめ

理想の家づくりについての新たな視点を提供する本書は、固定観念を打破し、自分のライフスタイルに合った住まいを考えるきっかけを与えてくれます。著者は、イギリスと日本の住宅事情の違いを踏まえながら、南向きの...

感想・レビュー・書評

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  • せっかく途中まで面白いのにもったいない、というのが第一印象です。どのように自分の家を建てるかという問題を林望先生独自の視点で論じたエッセイ。前半はイギリスの住宅について述べていて面白かったですが、後半取って付けたような脱原発論に転じ、全てが台無しになってしまっています。

  • 起きて半畳寝て一畳

  • 個と公のバランスを考えながら住まいづくりができていけば、街並みも豊かになるように思います。

  • リンボウ先生の住まいに対する哲学を示した本です。
    リンボウ先生は英国住まいが長いため、向こうの住宅に対する考え方と日本の住宅に対する考え方の違いを披露しています。南向き日当たり良好でどの家も同じ向きが殆どの日本の住宅、そして改築や建て替える事が比較的頻繁に行われるのですが、英国ではそれとは反対の状況です。文化や地理、気候の違いが背景にあるのは勿論なので、そのまま英国事情を当てはめる訳にはいかないのは重々承知の上の発言ですから、リンボウ先生のおっしゃる事は納得出来ます。すなわち、「家づくりはコンセプトで決まる」一生のうちその都度自分の事情に合わせ住み替えていく、そのため家は天下の回り物で古い建物ほど価値を増す。(これは英国の住宅事情ですが)
    実際、ローンを組んで長い間払い続けても、途中家族構成が変化するのは当たり前、広い一軒家がそこかしこで空き家になっていたり、大規模団地が幽霊団地になっている現代日本の住宅問題が、コンセプトのない家づくりで浮き彫りになっているようです。住宅メーカーの言い成り、おまかせで建てるな、と言うことです。この本にはユニークな提言が色々あるのですが、その中でもいいなと思ったのは、英国の庭は家に向きがバラバラであっても、通りに面したところは寄り合いの庭になっていて共有のスペースのようであることで景観が保たれていること。家の中心は食であり、特に日本食は多種多様な道具、食器類が必要なので、欧米式の台所や住宅展示場にあるような整然とした厨房形式は「虚構」に過ぎないとあるのは先生の主夫感覚⁉︎の素晴らしいところ。その他にも家事でキライなのは洗濯物の干しと取り込みで無駄であるため実践したことなど、身近で興味深い内容が沢山ありました。これを読むと住宅展示場やそれぞれの街並みを見る目が変わるかもしれません。

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著者プロフィール

1949年東京生まれ。作家・国文学者。慶應義塾大学文学部卒業・同大学院博士課程満期退学(国文学)。東横学園女子短期大学助教授、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』(平凡社/文春文庫)で日本エッセイスト・クラブ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(P・コーニツキと共著、ケンブリッジ大学出版)で国際交流奨励賞、『林望のイギリス観察辞典』(平凡社)で講談社エッセイ賞受賞。『謹訳源氏物語』(全十巻、祥伝社)で毎日出版文化賞特別賞受賞、後に『(改訂新修)謹訳源氏物語』(全十巻、祥伝社文庫)。『恋の歌、恋の物語』(岩波ジュニア新書)、『往生の物語』(集英社新書)、『枕草子の楽しみかた』(祥伝社新書)等、古典評解書を多く執筆。学術論文、エッセイ、小説のほか、歌曲の詩作、能評論等も多数手がける。近著に『結局、人生最後に残る趣味は何か』『和歌でたどる女たちの恋心』(いずれも草思社)、『節約を楽しむ』(朝日新書)がある。

「2025年 『古往今来 忘れられた名著を味わう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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