エロスの記憶 (文春文庫 こ 29-7)

  • 文藝春秋
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903077

作品紹介・あらすじ

性愛表現を究めた傑作アンソロジー疲れた主婦を癒す指圧院、美しい教師と生徒ばかりのアートスクール、挿入のないセックスを追求するカップル。九つの極上の官能短編。収録作品:「千年萬年」(小池真理子)、「作家志望」(桐野夏生)、「風酔ひ」(村山由佳)、「影のない街」(桜木紫乃)、「本朝金瓶梅」(林真理子)、「エレクションテスト」(野坂昭如)、「橋」(勝目梓)、「いれない」(石田衣良)、「淫の忍法帖」(山田風太郎)

感想・レビュー・書評

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  • 小池真理子、他『エロスの記憶』文春文庫。

    9人の作家による様々なストーリーの中にエロチックな香りのする短編9編を収録したアンソロジー。小池真理子、桐野夏生、村山由佳、桜木紫乃の女性陣と山田風太郎の短編が良かった。

    小池真理子『千年萬年』。平凡な主婦が指圧院の利用をきっかけに忘れかけていた性に再び目覚める時を描く。灰になるまで…

    桐野夏生『作家志望』。ウィーンを舞台にしたエロスよりもミステリー色が強い短編。タイトルと冒頭の描写からは考えられない展開が待ち受ける。

    村山由佳『風酔ひ』。伯父の死を契機に幼い頃の伯父とのエロチックな記憶が蘇る。

    桜木紫乃『影のない街』。一人の男性を巡る母と娘の確執を描く。刹那を感じさせるような細部に散りばめられた仕掛けが見事だと思う。

    林真理子『本朝金瓶梅』。好色な札差業の男と男に見初められた女の強かさ。物語のほんのさわりだけなのが残念。

    野坂昭如『エレクションテスト』。金融恐慌財政破綻大不況、加速する高齢化社会と国家存亡の際に立たされる日本が選択したのは…野坂節で綴られる危機感の中にもどこかユーモラスを感じる短編。

    勝目梓『橋』。突然届いた、かつて一週間だけ付き合った女性からの手紙にしたためられていたのは…

    石田衣良『いれない』。不倫で許される境界線は…描かれる男女の関係は間違いなく不倫。

    山田風太郎『淫の忍法帖』。哀しき忍者の運命。忍者の直八は主君の世継ぎを作るために許嫁のお志摩を犠牲にするも…

  • 読みやすさはあるけれど、9人の違うパターンの性愛描写を読み続けるのは些か飽きがくる。

  • ☑千年萬年
    ☑作家志望
    □風酔ひ
    □影のない街
    □本朝金瓶梅
    □エレクションテスト
    □橋
    ☑いれない
    □淫の忍法帖

  • 女性が好きそうな官能小説を読んでみたいと思った本。1冊の本に9人の作家さんが持ち寄った短編集で、どの方も読んだことの無い作家さんなので、1冊で好きな作家を見つけるのには、お得な1冊になると思います。林真理子さん、村山由佳さん、石田衣良さんが読みやすくていいと思いました。

  • 一流の作家による恋愛作で、ワクワクしながら楽しめました

    しかし、どれも寸止め(^^)
    この先が知りたい・・・
    かえってそれが快感です

    余韻を残して、あとは読者の想像にお任せといった感じでした。

    「エレクションテスト」だけは我慢して読み進めましたが、途中で挫折してしまい残念です

  • 普段なら絶対選ばないような作品も読めてよかった。
    石田衣良、小池真理子、村山由佳の話が好きだった。

  • 女性目線だからか、ふ〜ん、そうなんや?って軽い他人事のような感想しか持てなかったのが寂しい。なんか作りものっぽいなぁ。

  • 小池真理子・桐野夏生・村山由香
    桜木紫乃・林真理子・野坂昭如
    勝目梓・石田衣良・山田風太郎
    9人の作家の短編集。

  • 20150501

  • 面白いのもあったけどね、
    エロスと下ネタと下半身事情と
    それぞれ別もんだよなあ…。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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