リーシーの物語 下 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2015年2月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784167903091

みんなの感想まとめ

物語は、過去と現在を織り交ぜながら、主人公が亡き夫の持ち物を整理する中で、人生の意味や営みの確かさを見出していく様子を描いています。前半は地道な伏線が敷かれ、少々の忍耐を要しますが、後半にはその伏線が...

感想・レビュー・書評

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  • キング氏の作品は基本
    ドミノ倒しみたい。

    前半はドミノのように
    地道に伏線を並べて、

    後半なにかの出来事を
    きっかけに、

    一気にパタパタパター
    とドミノを倒すように
    伏線を回収する感じ。

    だから前半は面白みに
    欠けて挫けそうになり
    ますが、

    その分後半に爽快感が
    訪れる感じ。

    現実世界と想像の世界
    が入り乱れて、

    悪のヌルヌルとかよく
    わからない表現が出て
    きて、

    最初はとまどって本当
    に挫けそうに。

    でもやがて爽快なパタ
    パタが始まります。

    なにせ氏自身がベスト
    と推す本作。

    ラストの情景描写が◎

    もうこれ以上はないと
    いうくらい♡

    星五つ捧げたいけれど、

    前半のいばら道で挫け
    そうになった身として
    星四つに留めます。

  • “血のブールだ”“悪のぬるぬるがやってくる”
    “カスッタレ!”
    意味不明ながらも不思議と感覚の伝わる表現
    “妖精の森”“笑い魔”“黄色の斑のロングボーイ”
    ホラーファンタジーにつきものの不思議な世界

    リーシーは亡き夫スコットの持ち物の整理とともに過去の出来事をひとつひとつ引き出す。
    人はこうやって過去と現在を整理して、明日を生きる。
    奇跡のような不思議な物語の中に、人の営みの確かさを見つけることができる。
    こんなところが読者を掴んで離さないS.キングの不思議さ

    やっぱり前半部分の忍耐が最後で報われる、不覚にも少しウルウルさえ……
    あぁ〜耐えて良かった〜ホント

    「家に帰ってこいと、きみに大声で呼びかけよう」

  • キング本人一番のお気に入りというのはわかるような気がしますが、私としては少しお下品味が足りませんでした。
    とは言うものの技巧の限りが尽くされており、古参ファンサービスも万全。
    どう解釈して良いのか苦労してる方はアリアドネの赤い糸やオルフェウスの冥界などのギリシャ神話をイメージすると助けになると思います。
    交通事故以降のキングは明らかに作風が変わっており、上質な小説を読みたい向きには良い本。
    綺麗にまとまっていて読後感も素晴らしいです。
    特筆すべきはこの本自体がキングが読者に贈る"ブール狩り"であること。
    ご褒美は「素晴らしい読書体験」です。

  • 2022/4/2読了
    キング自身が最も愛する作品と推した、と知れば読みたくなるではないか。そんな本作は、感動的だけどちょっとグロテスクな、喪失の悲しみと、そこからの癒やしと再生の物語なのであった。ところで……訳者あとがきにあった小咄の落ちは、何処にあったのか? 

  • 最後まで読んで良かった

  • This is Steven King!!!
    このところエンタメ色の強い作品が続いていたので
    久々の超ディープなキングワールドに
    正直 上巻では面食らっていたのだが
    下巻に入る頃から物語は佳境へ。
    下巻は一気に読了した。

    グロくて不気味で悪趣味で痛くて。。。
    でもちゃんと切なさ100%で終わる。
    キングは恐怖と狂気の底にある
    人の弱さ、哀しさ、切なさを見事に書き切る。
    さすがである。

    キングも今年71歳。
    父の失踪、兄、愛妻タビサ、タビサの姉妹たち。
    自身の人生を振り返り
    驚異的な創造力と表現力で
    スティーヴン・キングの魂とも言うべき
    リーシー・ランドンの亡夫スコットを生み出した。

    リーシーは亡きスコットに導かれ
    異世界<ブーヤ・ムーン>へと足を踏み入れていく。
    その過程で 姉の一人が精神的に破綻し
    暴力的なストーカーが現れる。
    現在と過去 現実と妄想が入り組む
    複雑な構成はキングならでは。

    キングは「この作品はわたしが最も愛する作品」であり
    「わたしにとって大きな意味のある作品でね――
    それまで書いたことがなかったテーマ、
    すなわち結婚生活についての本だからだ。
    あの作品で書きたかったことはふたつある。
    ひとつは、人々は結婚生活のなかで
    秘密の世界を築いているということ。
    もうひとつは、その親密な世界にあってさえ、
    おたがいに知らない部分が存在している、
    ということだ。」と語っている。
    (ローリング・ストーン誌2014年11/6号)

    「キングの キングによる キングのための」
    ともいうべき 特別なこの作品を読まないなら
    あなたはもう「キングのファン」
    を自称することはできない!
    と自信をもって言える。

  • 2017/10/3購入
    2020/1/5読了

  • 死別してもなお分かちがたい、本物の愛で固く結ばれた夫婦の物語。もうひとつの世界、っていう発想は凄く好き。

  •  作家だった夫が亡くなり、ようやく遺品整理を始めた妻リーシー。
     遺品の中から、彼女は夫のメッセージを見つける。

     夫の生い立ちや、リーシーの病んでる姉や、夫の遺作を狙ういかれたストーカーなど、物語を彩るものは多いけれど、常に毅然としてあるのはリーシーと夫スコットとの夫婦愛だ。
     もう、ど直球のラブストーリーだと思えるぐらい。
     
     キングらしい、異世界の様や、ストーカーの不気味さも、二人の愛情のスパイスでしかない。
     面白いんだけどね。
     異世界の描写は本当に素晴らしい。文字なのに映像が目に飛び込んでくる感じさえした。

     つまりのところ、愛情というのは<信頼>なんだなと思う。
     お互いがお互いを、それこそ死んでもなお信じ続けている、その強さが美しいのだと思う。

     そう。
     これは、美しい、この上もなく美しい物語なのだ。

  • 何年かぶりに再読。キングの小説でもっとも好きな一冊。物語中盤からのストーリーはいつまでも頭の奥に、やわらかな色の水彩画のようにイメージとして残る。愛に満ちたファンタジーホラー。

  • 上巻を読み終えた後、一気に下巻を読み終えました。

    「リーシーの物語 下 (文春文庫)」では、リーシー自身が夫やその兄が行き来していた”異世界”にも行けるようになり、現実のストーカーと対峙し、ついに勝利します。

    色々な”狂気”や”悪”が描かれていますが、一度は生きていなかったも同然の姉を救い、姉もまた妹の力になるところや、最後に夫が最愛の妻へ残した”リーシーの物語”が見つかる部分などが特に気に入っています。

  • もちろん一気読み。

  • ちょっと自分にはとっつきにくかったな。

  • 【巨匠キングが自身のベストと呼ぶ感動大作】夫の死後、悲しみに暮れるリーシー。夫の過去に秘められたあまりに痛ましい出来事とは? 永遠の愛と悲しみからの再生を描く傑作。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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