のろのろ歩け (文春文庫 な 68-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903206

感想・レビュー・書評

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  • 「冬の服をまだ着て春に備える」が妙に印象に残った。ふと気になったけどこの話どうやって取材して書いたんだろうか…。
    たいてい始まりそうで始まらない男女関係が取り扱われているのが面白い。この作者さんの書く「人生こんなもんだよね」みたいな諦念?が好きだ。

  • 台湾に、北京に、上海に
    行きたくなった。
    アジアの都会の、雑多な、少し臭くて汚くて
    エネルギッシュで不安でワクワクする
    あの感じ

  • 初中島さん。文体がドライでとても読みやすかった。舞台は台湾、北京、上海。北京編での一文。「さよならの代わりに「慢慢走」って言うんだよ、まあ、ゆっくり行けよって感じかな」とてもいい言葉だなあと心底思った。お別れの時、「ゆっくり行ってね」ってとても優しくてなんとも温かい。よし早速使ってみようと中国人男子に得意げに「慢慢走」と言ったら、まずきょとん、とされ、続いて「慢走」か、と言われ、「それとても古い言葉。もう使わない」と一蹴。儚く終了。現代語じゃないかもしれないけどさ、わたしは使おう。だって美しいんだもん!

著者プロフィール

1964 年東京都杉並生まれ。小説家、エッセイスト。出版社勤務、フリーライターを経て、2003 年『FUTON』でデビュー。2010 年『小さいおうち』で第143 回直木三十五賞受賞。同作品は山田洋次監督により映画化。『かたづの!』で第3 回河合隼雄物語賞・第4 回歴史時代作家クラブ作品賞・第28 回柴田錬三郎賞を、『長いお別れ』で第10 回中央公論文芸賞・第5 回日本医療小説大賞を、『夢見る帝国図書館』で第30 回紫式部文学賞を受賞。

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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