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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167903343
作品紹介・あらすじ
妻はなぜ逃げたのか―
藩の執政として秘策を練る阿部重秀。彼はかつて、男と逃げた妻を斬った。
二十年後、再び出来した驚愕の出来事から
明らかになっていく「駆け落ち」の真相とは…
時代小説の新しい地平を切り開く青山文平による
謎と覚悟、感動が満ちる傑作長編。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
人の上に立つことの苦悩と、過去の選択がもたらす影響を描いた作品で、主人公の阿部重秀は、二十二年前に妻を斬った過去を背負いながら藩の執政として奮闘します。彼は、藩財政を救うための秘策を編み出すも、様々な...
感想・レビュー・書評
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なかなか話に入り込めず、ずいぶん時間をかけて読了した。後半はなるほどそういう話か…など感じるところもありつつ、最後の作家さんご自身のあとがきなども読んでみて、さらに、なるほどと…
「人の上に立つのはしんどいぞ。」と最後に岩渕家老が藤兵衛相手にはいた言葉がすんなり腑に落ちる。「腹を割って話す相手がほしい。」
大きな器を持って、人は上に立てるものだと再認識する。 -
"人から言われるまでもなく、己の力足らずは骨身に沁みていた。が、興産掛を続ける以上、それを認めてはいけないと戒めてきた。"
『半席』が良かったのでこちらも。こういう心情がわかるような世代になったものだと思いつつ、そこまでの覚悟もない私であるが、確固たる居場所を用意してくれない時代(著者後書き)の中で頑張ろうと思ったところです。 -
妻にかけおちられた阿部重秀、今度は娘がかけおちた。ふたり共に妻は夫のことを思って、夫が死なないようにかけおちたのだった。
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面白え。青山文平読むの2作目だけど、やはり時代小説とは思えない読み易さに引き込まれるし、そこに感動すらする。ドラマティックな歴史的出来事に欠ける時代を舞台にしてここまでのドラマを編めるのが凄い。ラストでタイトルの意味と妻の駆け落ちの真意がわかるシーンは痺れた。ただ、それも自分の興産の結果を知らずに腹を切った娘婿に関しては救って欲しかったなあ。これじゃみんな救われないじゃん。ハッピーエンドでいいんだよ?
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内容(「BOOK」データベースより)
二十二年前、妻と姦夫を成敗した過去を持つ地方藩の執政・阿部重秀。残された娘を育てながら信じる道を進み、窮乏する藩財政を救う秘策をついに編み出した今、“ある事情”ゆえに藩政を退こうとするが―。重秀を襲ういくつもの裏切りと絶望の果て、明らかになる人々の“想い”が胸に響く、感涙の時代長編。 -
すれ違いが悲しい
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L
ほどよい、居心地のいい硬さ。
重秀の廻り道が重い。
終盤、このままだれも救われず、人生を省みて余生を過ごす話しかと思いきや、そのままでは終わらないところが救われる想い。昔踏んだ轍が22年の時を経て巡ってくるのがなんだかね。
駆け落ち、の捉え方によってはアリ。な妻の行動だけれど、女敵打ちで浪々の身なってしまう話もないわけじゃなく、そんなうまくいくかいっと安易な発想にはカツをいれるべきなんじゃないだろうか。重秀の行動はなににしろ良かったんじゃないのかね。女どもは思い詰めすぎ。理津の夫が一番損な役回り。 -
2015年の直木賞作家さんです。
別に賞につられたわけではないのですが、紹介文を読んでこれは好みかもと思って、文庫化されたこの作品を購入。
当たりでした。
身を削るようにして興産の道を進む武士と家僕と篤農家。そしてその婿養子。剣士ではなくとも武家の清冽な生き様を感じさせます。
少々、女性たちの心情に無理を感じますが、何やらフッと笑を感じさせるエンディングも良く。
このまま、こうした作品を書き続けていって欲しいものです。 -
この作家の作品は初読みでしたが、良い作品に出会えました。文章のリズムが心地よく、まるで時代劇を見ているような錯覚さえしました。著者の他の作品も読んでみたいですね。とても楽しく読みました。
著者プロフィール
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