魔法使いは完全犯罪の夢を見るか? (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2015年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167903374

作品紹介・あらすじ

本格ミステリと魔法使いのまさかの融合!



殺人現場に現れる謎の少女は魔法使い!? ドM刑事とタッグで事件を解決。ユーモアミステリの旗手が贈るシリーズ第一弾。四篇収録。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

本作は、本格ミステリと魔法の要素が絶妙に融合した作品で、倒叙形式を採用しているため、読者は早い段階で犯人を知ることになります。魔法使いの少女マリィとドM刑事小山田がタッグを組み、ユーモアを交えながら事...

感想・レビュー・書評

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  • 古畑任三郎のような倒叙モノであるが、そこに魔法つかいというファンタジー要素を組み合わせた異色作。魔法が使えるものの推理はあくまでも自供がメインであるところがミステリー小説らしいところであると感じた。

  • 魔法使いマリィも、ドM刑事小山田くんも、惚れっぽい『椿姫』警部も、「ドナドナ」の仔牛のような若杉くんも、登場人物がみんなクセ強で可愛いですね。
    倒叙によって読者は先に犯人を知り、マリィの魔法で小山田くんが知るというだけならコメディかファンタジーですが、そこから小山田くんの推理が動かぬ証拠を見つけ出すのですから、本格ミステリの楽しさをしっかり味わえました。

  • 東川さんの文体は本当に読みやすい!
    題名通り、魔法使いが出てきます。が、魔法で解決!といったわけではありません。
    倒叙ミステリーのため、探偵役の小山田刑も魔法少女の力をもって犯人が最初にわかっている点から進みます。この点は確かにちょっとチートですね。。。笑
    小山田のキャラクターやその周りの人たちもちょっと癖ありですが、さくさく読めちゃいます。軽いミステリーのため気楽に読んでもらえるかと思います!

  • 東川作品はシリーズによってミステリの核となるパターンを変えているのですが、今シリーズでは「倒叙もの」です。しかもそこに「魔法使い」を加えるという変化球。もちろん本格ミステリとしてロジックで勝負しているので、魔法で解決はしません。倒叙ものではコロンボにしろ古畑にしろ、この人が犯人だと決めた上で犯人のミスを探すようなところがあり、その直感力が魔法じみて感じることがあります。(理由が説明されているとしても)そこでその魔法じみた部分を本当に魔法でやっているんですよね。魔法で犯人を確定してから、証拠やミスを探す。なるほどその手があったかと膝を打ちました。
    本格ミステリとしてのネタは使い古されたものでも、見せ方次第で新たなパターンを生み出せる。その手腕が素敵です。そこにはキャラクターの名前の色付けと細かいギャグの応酬という、これまた東川作品お馴染みの味付けがなされて、より楽しめます。

  • 東川篤哉の連作ミステリ作品集『魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?』を読みました。
    東川篤哉の作品は、6月に読んだ『探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに』以来ですね。

    -----story-------------
    ユーモアミステリーの旗手、東川篤哉の最新作は、なんと魔法使いもの!
    刑事との愉快な掛け合いと、魅力的な謎が詰まった中編集。
    『謎解きはディナーのあとで』が本屋大賞を受賞した東川篤哉さん。
    お待ちかねの新シリーズは、なんと本格ミステリーと魔法の融合!?

    八王子市警の椿木警部と小山田刑事が殺人事件の現場に赴くと、なぜかそこにはいつも、三つ編みに紺のワンピースの美少女が。
    屋敷で働くお手伝いさんの彼女は、「私には犯人が判る」と証言するのだが……。
    家具や家電がさかさまになった事件現場の謎を解く「魔法使いとさかさまの部屋」。
    体力自慢の犯人が、その馬鹿力を活かして犯行を遂げる「魔法使いと失くしたボタン」。
    物まね芸人が自らの信念をかけたトリックを仕掛ける「魔法使いと二つの署名」。
    野球選手が、自分に瓜二つの人間を使ってアリバイをつくる「魔法使いと代打男のアリバイ」。
    本格ミステリーと魔法の融合をたっぷり楽しめる、中篇4作を収録。
    -----------------------

    文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』及び、その増刊誌『オールスイリ』に2011年(平成23年)から2012年(平成24年)にかけて連載され、2012年(平成24年)に刊行された作品……倒叙ミステリで、魔法使いのマリィが魔法で犯人を指名し、ある特殊な趣味を持つ八王子市警の刑事・小山田聡介が証拠集めに駆けずり回るという展開の魔法使いマリィシリーズの第1作です。

     ■魔法使いといかさまの部屋
     ■魔法使いと失くしたボタン
     ■魔法使いと二つの署名
     ■魔法使いと代打男のアリバイ
     ■解説 魔法使いになりたかった! 中江有里

    本格ミステリと魔法使いのまさかの融合! 殺人現場に現れる謎の少女は魔法使い!?  ドM刑事とタッグで事件を解決……ユーモアミステリの旗手が贈るシリーズ第1弾、、、

    若手刑事・小山田聡介は『八王子署の椿姫』こと椿木綾乃警部(39歳独身)に蹴られることをこの上ない楽しみとするドMの(実は)キレ者……彼がおもむく殺人現場にたびたび現れる謎の「家政婦」美少女の正体は、実は魔法使い「マリィ」―。

    本格ミステリと魔法がまさかの融合を遂げた、驚愕の新シリーズ第1弾! ミステリ界に新たに生まれた名コンビが、読者を本格ミステリの世界にご案内します。

    倒叙ミステリと魔法が融合した、独特の魅力を持ったユーモアミステリでしたね……面白かったです、、、

    読む前には、魔法とか、魔女とか……ファンタジー色が強くて、ミステリ色が弱いとイヤだなぁ と思っていたのですが、その心配は杞憂でしたねー 東川篤哉作品らしい、テンポの良い展開とユーモアと本格のバランスも絶妙で、クセになる面白さでした。

    個人的には、、、

    パトリシア・ハイスミス原作で、ルネ・クレマン監督がアラン・ドロン主演で映画化した『太陽がいっぱい』のあのシーンを思い起こさせる『魔法使いと二つの署名』、

    プロ野球を題材にした作品で、スポーツ新聞が事件解決の鍵となる『魔法使いと代打男のアリバイ』、

    が印象に残りましたね……どの作品も面白かったですけどね。

    最終話で魔法使いのマリィが小山田刑事の自宅でお手伝いとして雇われることになったので、本シリーズは益々面白くなりそうです……次作以降もぜひぜひ読んでみたいですね。

  • 読みやすい。
    けど、いや、いやいやいや、そんなんで解決はないでしょ。というのは、かなりあると言うかそれしかないと言うか。

  • 東川敦也の推理小説。

    魔法使いがヒントを教えてくれるという画期的な内容で面白かった。

  • オムニバス4本。いずれも、犯人がはっきりした事件から始まり、刑事が事件を解き明かして行くストーリー。ひとつ他のミステリーと違うのは、そこに何故かどこから来たのかすら分からない魔法使いが絡んでくる事。事件の解決こそには魔法の力は使わないが、犯人の炙り出しに魔法が使われて、犯人はなんでこんな事になんで思いながら逮捕されて行く。いずれの犯人もアリバイ作りをきっちり行なっていて、その抜け道を探して行くのが面白い。

  • ドМで熟女好きの変態刑事・小山田聡介と家政婦兼魔法使いのマリィの事件簿。四つの事件。犯人もその動機も既に明かされている倒叙モノ。そりゃあどうせ魔法で誰が犯人かすぐ分かるからね。問題なのはその犯行を証明すること。魔法を使って事件解決とはならない。魔法は万能じゃないけど、ちょっとした日常に変化を与え、面白くしてくれる。それだけでいいんじゃない?

  • 先に犯人や動機が分かる展開で、どうやって犯人逮捕へと進んでいくのかが読んでいて面白かったです。
    マリィと聡介のコンビも好きです。

  • 東川篤哉さんの作品を初めて読みました。
    ジャンルとしてはユーモアミステリです。
    八王子署の美脚かつ美人の女性警部に蹴られることに喜びを覚えるドMの小山田刑事と、事件現場で住み込みの家政婦をしていた謎の魔法使いの美少女マリィ。
    事件が起きた状況は冒頭に描写され、読者には犯人が分かりますが、犯人の用意したトリックやアリバイをいかにして見破るかという倒叙ミステリ。
    中編4編が収録されています。

    魔法使いが出てきても、魔法は犯人逮捕にほとんど役に立たない、そこからどうやって犯人逮捕の決め手を見つけ出すのかというところが、面白かったです。
    登場人物のキャラが立ちすぎているところが、好みが分かれるかもしれませんが、気楽に読めて楽しかったです。
    文庫本の中江有里さんの解説も面白かったです。
    シリーズがあと2冊出ているので、続きも読みたいです。

  • ★「どれ、どれ!? どの魔法が役に立った!?」(p.312)

     倒叙系ミステリ。魔女のマリィさんは家政婦としてあちこちで雇われ事件に遭遇し魔法で解決のきっかけをつくり刑事の聡介くんに手柄をもたらす。ぼくらの世界では魔法で事件解決までもってけず作品の愛嬌って感じです。が、それこそが読む楽しみでもあるでしょう。マリィさんを除いたらけっこう普通かも。

     なんとなく筒井康隆さんの『家族八景』を思い出しましたけどシリーズ化しても魔法バトルや神との対決はなさそう?

    【一行目】「殺しなら撲殺がいちばんだ。それが最も簡単だし、時間も掛からない」

    ▼魔女の家政婦さんについての簡単なメモ

    【泉田健三/いずみだ・けんぞう】ビリーズブートキャンプのパチもんで稼いでいる。
    【小山田聡介/おやまだ・そうすけ】→聡介
    【神山瑞穂/かみやま・みずほ】村瀬修一とつきあっていたが捨てられ自殺した。のかもしれない。
    【木崎俊夫/きざき・としお】菅原武彦とよく似ている。
    【紺野俊之/こんの・としゆき】脚本家のようだ。南源次郎のスタッフのひとり。佐和子の不倫相手。
    【脂肪熱】《それは、ダイエットに励む女性が無駄な脂肪を燃焼させようとして、無駄な努力を重ねる際に身体全体から発する、じっとりと生暖かく殺気立った熱の俗称である。》p.89
    【白坂昭雄/しらさか・あきお】関東スポーツのベテラン記者。
    【菅原武彦/すがわら・たけひこ】多摩川ホームズの代打男。プロ入り十八年目のベテラン。
    【聡介】小山田聡介。八王寺署の若手刑事。上司の椿木綾乃警部になじられたりするのが好き。目立たず冴えず、すぐ他者から存在を忘れられる。愛車は白い年代物のカローラ。自宅は丘の上の広大なお屋敷。「幽霊屋敷」とか「魔女の館」とか呼ばれてる。特に金持ちというわけではないようだ。
    【立川良子/たちかわ・りょうこ】南家のお手伝いさん。濃紺のワンピースに白いエプロン。キキがエプロンつけた感じか。栗色の髪は綺麗な三つ編み。敬語がうまく使えない。《立川市役所の住民票交付願いの記入例にあるような名前だな》と小山田聡介は思った。上から82・58・84。ある人物の仮の姿。
    【椿木綾乃/つばき・あやの】警部。通称「八王寺署の椿姫」。三十九歳のメガネ美女。結婚願望あり。単純なタイプで「簡単な難事件」向きだが「ちょっと手強い難事件」向きではない。
    【広川理恵/ひろかわ・りえ】村瀬修一の恋人で同棲中。
    【槙原浩次/まきはら・こうじ】泉田健三の妻の兄。父の遺産である不動産で悠々自適。
    【松浦宏一/まつうら・こういち】物まね芸人。
    【マリィ】マリーではない。魔女。デカは嫌い。キュートなルックスにわりとナイスバディに辛辣な物言い。触れようとすると自動的に発現する魔法がなにをするかわからない。
    【南源次郎/みなみ・げんじろう】映画監督。殺人は撲殺が一番いいとの持論。
    【三原慶子/みはら・けいこ】貸ビル業を営む女。豹柄の服を好む。なにより稼ぐのが大事。矢川照彦の愛人と思われる。
    【南佐和子/みなみ・さわこ】南源次郎の妻。旧姓岡島。その頃は人気女優だった。父は名匠岡島光之助(おかじま・こうのすけ)。
    【村瀬修一/むらせ・しゅういち】元プロ野球選手でイケメン。「球界の渡り鳥」とか「永遠の一軍半」とか「夜の四番打者」とか「顔だけ一流選手」とか言われていた。
    【矢川照彦/やがわ・てるひこ】松浦宏一が所属する芸能事務所「スターライト・プロモーション」社長。毒が入ってるかもと疑いつつ、ついうっかりグラスのウイスキーを飲んでしまった男。
    【若杉】若い刑事。椿木警部に引きずっていかれるドナドナ。

  • 設定が斬新。
    魔法とミステリーは相容れないものだと思っていたが、案外すんなり受け入れられた。
    犯人がわかった上で物語が進む作品をあまり読んだことが無かったので、いつもと違うという点が楽しく読める要因の1つであったと感じる。

  • 〇 総合評価  ★★★☆☆
    〇 サプライズ ☆☆☆☆☆
    〇 熱中度   ★★★☆☆
    〇 インパクト ★★☆☆☆
    〇 キャラクター★★★☆☆
    〇 読後感   ★★★★☆
    〇 希少価値  ★☆☆☆☆
     倒叙ミステリ。「魔法少女」であるマリィが魔法で犯人をあぶりだし,その犯人の犯行を小山田刑事が暴くという構成になっている。キャラクターは警察の小山田刑事と椿木警部などそれなりに立っている。ただし,「こんなキャラクターが読者に受けるんだろう」と思って作っている印象がある。キャラクターが勝手に動いているというよりは,読者受けを狙って動かしているという印象。椿木警部の39歳独身。Sっけがある眼鏡をかけた気の強い女性という設定がいかにもあざとい。また,魔法少女のマリィの存在が,ミステリのトリックと関係が薄いという点も問題。せっかく魔法少女を存在させているのだから,それをミステリに生かしてほしかった。現状としては,話を面白くする小道具止まりで,ミステリのトリックは魔法も魔法少女もあまり活かされていない。東川篤哉らしく話の作り方は上手い。短編でも「起承転結」がしっかりしていて読みやすい。それだけに「魔法少女」という設定が生かし切れていない点が惜しい。
     倒叙モノなのでサプライズはない。話の進め方は上手いので,ほどよく熱中して読める。読むのが辞められないというほど熱中できるわけではないので,通勤のお供やなる前の読書に最適。魔法少女が出るミステリという点ではインパクトがある。しかしトリックなどにその設定を生かせていないのでそこまでのインパクトはない。キャラクターはそれなりに生き生きしている。しかしステレオタイプに見えてしまうので★3どまり。読後感はさわやか。東川篤哉は今や人気作家(ちょっと陰りもあるか)。現時点では希少価値はそれほどない。
     総合評価は★3程度。面白くないわけではないし,読みやすく軽いミステリだが,もっと練り込んでいれば傑作になり得た設定だと思うだけにちょっと惜しい。
    〇 メモ
    〇 シリーズのプロット
     倒叙ミステリ。魔法使いの「メリィ」が魔法で犯人を見付け,犯人のミスを小山田が暴くという形のミステリ。犯人は犯行を暴かれたら小山田に危害を加え逃走を図るというのがテンプレートになっている。
    〇 シリーズキャラクター
    〇 小山田聡介
     主人公的存在の刑事
    〇 椿木綾乃
     小山田の上司。39歳独身の女性警部。
    〇 メリィ
     魔法使い。「立川良子」という偽名で家政婦をしている。魔法を使って犯人を暴く。
    〇 魔法使いといかさまの部屋 ★★★☆☆
    犯人:南源次郎
    被害者:南佐和子
    トリック・プロット
     殺人現場の家具などが,エラリィ・クイーンのミステリ「チャイナ橙の謎」のように,さかさまになっている。凶器は花瓶。容疑者である南源次郎は左手が不自由でさかさまの部屋を短時間で作ることは不可能だと思われた。トリックは「任侠映画」という映画を上下さかさまで再生されるように録画しておき,犯行前にテレビなどの家具がさかさまになっていたにもかかわらず,さかさまになっていないと誤信させ,容疑の外に出ようとした。リアリティがあまりないトリック。推理クイズみたいなバカミスチックなトリックだが,全体的に軽い雰囲気なので違和感はない。キャラクターのステレオタイプだが馴染みやすい。軽いデキ。しかし,実際の捜査では,動機もあって殺害についてのアリバイがない南源次郎が,テレビなどをさかさまにできなくても十分疑われそうではあるのだが。★3

    〇 魔法使いと失くしたボタン
    犯人:泉田健三
    被害者:槇原浩次
    トリック・プロット
     泉田はアリバイ工作のために,エクササイズ・スタジオの近くで殺害した槇原を自宅で殺害させたように見せかける。トリックとしては自宅にあるイスと同じようなイスに座らせて殺害するというもの(しょぼい)。どこかでボタンを落としてしまったので,第1発見者を装う。マリィは泉田の家で家政婦をしている。イスを運ぶためにワゴンで槇原宅に行き,ハッチから出ていたが,クライスラーで被害者宅に行って死体を発見したと発言。しかしクライスラーだと駐車場から出ることができなかったので嘘とばれる。トリック・プロットは非常にしょぼい。キャラクターの魅力だけで読ませる軽いミステリとなっている。★3

    〇 魔法使いと二つの署名 ★★☆☆☆
    犯人:松浦宏一
    被害者:矢川照彦,三原慶子
    トリック・プロット
     物まね芸人である犯人が自分が所属している芸能プロダクションの社長である被害者を毒殺。得意の物まねの一環として遺書の署名を偽造して自殺に見せかける。なんともチープなプロット。犯行がばれたために,矢川照彦の愛人で芸能プロダクションの経営に口を出していた三原慶子。倒叙ミステリなので犯人の失敗を暴くのだが,その失敗は三原慶子の遺書を書く際に使った万年筆を見分けてしまったからというもの。これで三原慶子だけでなく矢川照彦の殺害まで認めるだろうか。疑問が残る。倒叙ミステリは犯人が犯行を認める探偵役が見つけた犯行の失敗がどれだけ説得力あるかがポイントになる。この短編は説得力に欠ける。★2か。

    〇 魔法使いと代打男のアリバイ ★★★☆☆
    犯人:菅原武夫
    被害者:村瀬修一
    トリック・プロット
     プロ野球選手,菅原武彦が,自分にそっくりの木崎俊夫という人物を利用してアリバイ工作をする。目的は自分の妹である神山瑞穂の自殺の原因を作った村瀬修一という元プロ野球選手を殺害する。犯行がばれた原因はスポーツ新聞。菅原が八王子で購入したスポーツ新聞と都内で売っていたスポーツ新聞では一面の記事が差し替わっていたこと。これは倒叙モノとして犯人の犯行がばれる原因に説得力があり面白い。ただ,マリィという魔法使いが登場するという設定が事件のプロット・トリックにかかわっていない点が物足りない。★3止まりか。

  • 若手刑事・小山田聡介は『八王子署の椿姫』こと椿木綾乃警部(39歳独身)に蹴られることをこの上ない楽しみとするドMの(実は)キレ者。彼がおもむく殺人現場にたびたび現れる謎の「家政婦」美少女の正体は、実は魔法使い「マリィ」-。

  • Mッ気のある捜査一課の男性刑事が魔法を使うマリィと出会い殺人事件に挑む話。ほとんどはマリィが魔法で事件を解決してしまい、犯人もあらかじめ分かった状態で登場するのでミステリーというよりはコメディとして読んでいった方が面白く読めるかもしれない。その点では自分も魔法使いがどう完全犯罪に立ち向かうかという点に興味を持って手に取ったのでちょっと肩透かしを食った気分。その辺はマイナスかなあ。コメディとしては面白く読めたので、シリーズの次があるなら頭を切り替えて読んでいきたい。

  • 警察

  • 面白かった。  
    ユーモア倒叙ミステリー。  
    リアクションがなんか現実の人間っぽいのが東川の特徴のような気がしなくもない。  
    倒叙されたなかで魔法はメインではなくサポート役として役に立ってるのか立ってないのかよく分からない存在として上手い具合に登場している。  
    やっぱり面白い。

  • ミステリーの世界に魔法使いを登場させるというぶっ飛んだ設定なのですが、結構面白かったです。

    魔法があるから簡単に解決しない、というところがなかなかおもしろいですね。

  • 数々の難事件を解決していく"年増で美人な鬼上司の麗しいふくらはぎに蹴られるのが趣味"な新米刑事 小山田くん。
    どんくさく見えて実は優秀な彼の活躍の影にはいつも魔法少女の姿があった。

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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