下町の女 新装版 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2015年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167903497

作品紹介・あらすじ

かつては「新橋」「柳橋」に次ぐ格式と規模を誇っていた下谷の花柳界だが、昭和40年代に入り、人手不足と不景気で寂れゆく一方であった。そんな下谷の芸者屋「福乃家」の女主人・野崎こうは、母の代からの芸者暮らし。こうの芸者名は寿福といい、下谷一の踊りの名手の上に、ぼつぼつ50になろうというのに、どうみても40代前半の色も香も女盛りである。24歳になる娘の桐子は踊りの筋がよく、玄人筋からも将来を期待されていたが「芸者も、芸事も一切、やらない」の一点ばりであった。母娘二人暮らしの日常に、芸者をめざし新潟から出てきた田中市子という25歳の娘が住込みで見習いに入る。こうのパトロンは長年、造船会社の社長・井藤であるが、いまは妻に先立たれ、お手伝いと暮らしている。ある日、井藤は桐子に縁談を持ってくる。桐子の父は井藤なのか? こう・桐子・市子の女三人三様、日々を精一杯生きる姿が胸を打つ、平岩弓枝の花柳小説ここにあり。

感想・レビュー・書評

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  • 御宿かわせみシリーズもそうだけど、平岩弓枝さんの描く女の人のお話はぐっとくるというか涙ぐんでしまう。
    現在と時代がちがうし土地も状況もちがうところで生きているのに、なんでこんなに心を揺さぶるんでしょうね。すごいわ。

  • 昭和40年代、下谷の芸者屋福乃屋を営みながら現役の芸妓を続けるこうと、娘の桐子。
    ぶつかりながらも互いを労り気遣い合う二人の人生の岐路を描く。
    やっぱり面白いな~が素直な感想。一気に読んでしまった。下町の花柳界特有の歯切れのいい台詞の応酬や、感情のぶつかり合い、悪者のいない人物設定がとても清々しい。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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