しょうがの味は熱い (文春文庫)

著者 : 綿矢りさ
  • 文藝春秋 (2015年5月8日発売)
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  • レビュー :61
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903602

作品紹介・あらすじ

同棲=結婚じゃないの?!煮え切らない男・絃と煮詰まった女・奈世が繰り広げる現代の同棲物語。トホホ笑いの果てに何かが吹っ切れる、迷える男女に贈る一冊。

しょうがの味は熱い (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 書き出しの一文があざとく思えて先へ読み進むことをふとためらった。心象描写の多い文章は作中人物の思考を無理やり押し付けられているようで窮屈だ。どこかだらしない女性の生活感が上手く出ているが、単調で起伏の少ないストーリーは退屈だ。

  • 『ひらいて』から引き続きはまってる綿矢りさ作品を読んだ。同棲カップルのすれちがい(と一言でまとめてしまうとなんか違う気がする)を、女性と男性それぞれの目線から書いてるんだけど、それが絶妙に食い違ってていい。どっちにも共感しつつ、どっちにも違和感を持つ。ええーどうかなー?っていう、自分が出てくる瞬間がある。
    同棲したからって必ずしも結婚するわけじゃない。家族っぽいからって、家族なわけではない。っていうことが、じんわり分かる。いい作品でした。

  • 絃に対しての奈世の気持ちがすごい。
    重いと思うが、自分もはたから見たらそうなのかもと怖くなるわ。
    自然に、とてもスムーズに、という奈世の父の言葉に考えさせられる。
    この二人がこの後どうなったのだろうか…

  • 「しょうがの味は熱い」、「自然に、とてもスムーズに」の連作2編の話。後半の「自然に、とてもスムーズに」の方が面白く感じた。奈世視点と絃視点の話が交互に語られる。結婚に煮詰まった女と、煮え切らない男。駆け引き面白かった。

  • 途方に暮れた。
    恋とか愛とか結婚とか、わたしには一生理解できないかもしれない。

    眠りの解釈が好きだったかも。
    明日へのパワーを蓄えるために眠ることと。
    今日を終わらせるために眠らせること。
    わたしは後者かな。

  • 同棲と結婚の話。恋愛小説なのだけど甘くもないし酸っぱくもないし苦くもない。
    綿矢りさの心情の書き方すき。

  • しょうがの味は、あつい
    自然に、とてもスムーズに
    の2作収録している。
    解説にもあったようにこの2作が書かれた間に2年ほど間があいている。この空白が二つの作品を緩く結びつけているような印象を持った。
    メーカー会社務めの弦と同棲している奈世の話。
    弦と奈世の愛し合っている感覚とずれている感覚と、それが絶妙に描かれている。
    綿矢りさ特有のあのなんとも言えない比喩表現が心地よい。
    盲目的すぎる奈世の考えにも共感できるようで恐ろしい。
    弦の感覚もまた少し違う気がする。
    ずっと違和感の抜けないカップルだった。

  • 同棲するカップルの話。

    お家まで迎えにきた弦の、バスの中の一言がぞわって来た。
    このカップルは結局結婚しない気がするなぁ

    iloveyouの訳し方っていう本に、
    わたしあなたのカルシウムになりたい
    って言葉があってそれが印象的で読んだ
    綿矢りささん初読みだけど、言葉のセンスが唸るほどいい。

    2017.07.03

  • 同棲関係にある若い男女の気持ちのすれ違い。煮え切らない男と煮詰まった女の迷える日々を描く二編。
    結婚の準備段階が同棲と考える女。結婚しないから同棲すると考える男。気持ちがすれ違って当たり前だし、そもそも何故この二人が付き合うことになったのかも不思議だ。ドロドロ感がないせいか、感情移入することなくあっさりと他人事のように読み終わる。

  • 真っ直ぐ過ぎてピンと張り詰めてしまうくらいの女の子の愛情と、丸みとぬくもりを帯びたような表現が読んでて心地よくて
    でもひやっともして、そんなにぐんぐん突き進んでしまわないでなんて思ったり。
    力強い綿矢さんの言葉。
    ちっとも重ならない二人の夜の思考。
    自分の領域をどれだけ相手に明け渡せるだろう。

    うまくいきそうだから結婚する、ではない真っ直ぐな挑戦。
    挑戦だ。全てを覆せ。愛情を賭け金にして。

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