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Amazon.co.jp ・本 (640ページ) / ISBN・EAN: 9784167903800
作品紹介・あらすじ
ベストセラー作家はなぜ筆を折ったのか?
突然筆を折ったベストセラー作家・咲良怜花。その理由は、一人の男との煉獄のような恋愛関係だった。甘く残酷で痛ましい恋愛物語。
みんなの感想まとめ
一人の女性作家の苦悩と恋愛を深く掘り下げた物語が展開されます。主人公・咲良怜花は、突如として筆を折った理由を語り始め、その背景には甘美でありながらも残酷な恋愛が存在します。男性作家が女性の心理を見事に...
感想・レビュー・書評
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さすがだ、、!
久しぶりに貫井徳郎作品を読んだら、圧倒された〜。
ほんまにそういうコンプレックスがある女性が書いているかのような没入感だった。
さすがです。
初めから結末がどうなるかわかっているつもりだったけど、ほんまのラストはまさかの、ではあった。そこも貫井徳郎作品らしい展開で、おもしろかった。
とはいえ、これ以外の貫井徳郎作品とは一線を画す、女性主人公で、ほぼ一人の視点で描かれる。性別はともかくとしても、貫井徳郎が1人の人間の視点で物語を描くと、こうも描写が深くなるか、、、、と納得した。
ちょい役ではあったものの、天才小説家・鴻池のセリフが印象的だった。
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すごく良かった、鬼気迫る感触。男性作家が女性の心理描写に挑むってすごく勇気がいると思うのやけど、改めて見事だった。蛇口の話もすごく凄みがある。小説家として何かを表現することが蛇口だと、そして自分は情念の蛇口になるのだ、と。
貫井徳郎は慟哭とプリズム以来だと思うが、ほぼ一人称で心理描写していく、こういう描き方もできるのかと新鮮。引き込まれて夢中で読んだ。ミステリーとホラーな感覚もある。 -
作者も書いてた気がするけど別にミステリではないけど、話が純粋に面白いので引き込まれます。で、最後まで読んでました。恋愛モノになるのかな?
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『乱反射』のような多人数視点とは対極で一人の女性の生を丹念に描いたメロドラマ的作品。個人的には、こういう人の持つ資本や価値に引っ張られてしまう感覚は自分にも身に覚えがある(大して資本や価値がないだけに)。実際、その相手と価値が釣り合うかどうかは恋愛の大きな要素の一つであるし生殖本能として人類にプリセットされたものであろう。その虚飾をも剥がした部分を認めてくれる人がいるとなれば一層どハマりしちゃうんでしょうな。大河ドラマ的な入れ子になっており最後の数ページで時が経ち、怜花が和子であった頃の重ね合わせには響くものがありました。
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これは恋愛小説
貫井さんには珍しい作品
普段 恋愛関係は映画もドラマも見ないので 勉強になった
興味ないし 長い割にはスラスラ読んでしまった -
かつては一世を風靡した女流作家・咲良怜花は卓越した文才と美貌で長年、文学界の華として存在していたがある日突然、断筆してしまった。編集者である渡部敏明は咲良怜花の一ファンと共に断筆の理由を訊く為に咲良怜花の元を訪れる。そこで聞かされたのは木之内という男との出会いと彼に翻弄された”後藤和子”という女性の話だった。貫井徳郎さん=ミステリーというのを期待される方は肩透かしをくらってしまう作品です。文庫では600頁程ありますので御注意を!
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貫井徳郎は微笑む人に続き2冊目。整形をしてそれまでの人生を捨て、女流作家になっていく主人公。執筆に掛ける作者の気持ちを代弁している感じ。ボリュームがあり、読み応えはあった。一人称で進んでいくので、これだけの量を読むと主人公と同化していく。結末はほの悲しく、主人公への共感が増して幕が閉じます。
普段使わない漢字を多用するので、アプリで読み方を調べる回数が今までで一番多かった本です(笑) -
2017.5.15-44
女性に対して不誠実である木之内の為に小説を書きまた筆を折る怜花の半生。ミステリーとは違う方向性であり重みもあるが一気読み。 -
【内容紹介】
美貌と壮絶な作品世界で一世を風靡した作家、咲良怜花。だが彼女は突如として筆を折った。なぜ彼女は執筆をやめたのか。彼女が隠し続けてきた秘密とは何か。沈黙を破り、彼女は語り始める―目立たない娘だった彼女を変貌させた、ある男との恋の顛末を。恋愛の陶酔と地獄を活写し、読む者の呼吸を奪う大作。 -
恋愛小説というのはもっと上手くいくものではなかったか。もっと安心して読めるものではなかったか。読みながらそんなことが頭をよぎった。容姿に自信のない女性が恋を経て、整形をし華やかな美貌を手に入れ、持て余し、翻弄される…。どこか既視感があったような気もしたが、そんなものは一瞬にして吹き飛んでしまった。理屈に反するような行動ばかりする主人公。しかし、その狂気や陶酔、諦め、迷いといった心理描写が、読者にその理詰めでは説明しようのない人間の感情を、直に分からせてくれる。必死に生きる主人公に、心から共感できる作品。
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咲良怜花が語る自分史から目が離せなく、一気読みしてしまった。貫井徳郎さんの本は元より好きだが、本書はこれまでの貫井さんの本のどれとも似ていない新境地のように感じた(作中作の『薄明の彼方』のようだ)。まず、男性でありながら女の気持ちをここまで書けるのがすごい。木之内のような男に惹かれてしまう気持ちも、咲良怜花がこういう生き方しかできない女性であることも、彼らの心理描写を読んでいると痛いほどわかる。木之内への思いだけで一生を終えた彼女が幸せだったのかどうか。それもまた、本人にしかわからないことなのだと思う。
【追記】
なぜ、彼女は木ノ内のことをここまで思うのか、さっぱりわからないという人もいるだろう。しかし私にはなんとなくわかる。彼女自身の特別な価値を見出し、評価してくれた人だからだろう。「誰よりも自分をわかってくれている」という同志にも似た気持ちを抱いていたのではないか。 -
小説家が小説家を描くこと。これだけでリアリティ溢れる作品になっていると思います。主人公の心の動きがこれでもかと表現されており感情移入して読みました。更に、昭和時代の事務所の風景等も丁寧に描かれており映像を見ているような楽しさにありました。
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全然ね、共感できないの、主人公に共感できない、けどね、狂ってる愛がね、切ないね、何これ、ええん、泣きます
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ベストセラー作家はなぜ筆を折ったのか?
突然筆を折ったベストセラー作家・咲良怜花。その理由は、一人の男との煉獄のような恋愛関係だった。甘く残酷で痛ましい恋愛物語。 -
他人から見えてる自分てほんのほんの一部でしかないな。
理解し難い経歴も、人生を辿れば見えてくる何かがある。
こう生きるしかなかった和子の気持ちにとても共感した。
貫井徳郎ならではの小説家がえがく小説家。
貫井さんてこうやって小説書いてるんや〜(違うか)ってワクワクした。 -
辞書並みに分厚い文庫本だった。
ヒット作を飛ばしていた、女流作家が筆を折った訳を知りたい編集者が女流作家に半生を聞く話。
作家になるまで、ずーっと愚痴めいた話が続いて、なんで半生の話になったんだっけと何度も見失いそうになった。
結局、この女流作家は恋人とどういう関係になりたかったのか。
認められたいと努力した結果が女流作家で、何度も不毛な関係を終わらせることができたのに、自分で墓穴に入り込んで執着しての負のループにハマっただけだったのではないだろうか。
コンプレックスは誰にでもあるもので、たぶん周りはそんなに気にしていなくても当事者はすごく気になって、すべての原因がそこにあると錯覚してしまう。
ある程度年齢がいってしまえば受け入れることもできてくるのだろうけど、今は簡単にそのコンプレックスの対処法があるために陥ってしまったのかと。
ある一人の女性の半生の物語であって、でもそこまで重厚な内容でもなく、よくある話、という印象だった。
著者プロフィール
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