- Amazon.co.jp ・本 (625ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167903800
作品紹介・あらすじ
ベストセラー作家はなぜ筆を折ったのか?突然筆を折ったベストセラー作家・咲良怜花。その理由は、一人の男との煉獄のような恋愛関係だった。甘く残酷で痛ましい恋愛物語。
感想・レビュー・書評
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すごく良かった、鬼気迫る感触。男性作家が女性の心理描写に挑むってすごく勇気がいると思うのやけど、改めて見事だった。蛇口の話もすごく凄みがある。小説家として何かを表現することが蛇口だと、そして自分は情念の蛇口になるのだ、と。
貫井徳郎は慟哭とプリズム以来だと思うが、ほぼ一人称で心理描写していく、こういう描き方もできるのかと新鮮。引き込まれて夢中で読んだ。ミステリーとホラーな感覚もある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作者も書いてた気がするけど別にミステリではないけど、話が純粋に面白いので引き込まれます。で、最後まで読んでました。恋愛モノになるのかな?
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これは恋愛小説
貫井さんには珍しい作品
普段 恋愛関係は映画もドラマも見ないので 勉強になった
興味ないし 長い割にはスラスラ読んでしまった -
かつては一世を風靡した女流作家・咲良怜花は卓越した文才と美貌で長年、文学界の華として存在していたがある日突然、断筆してしまった。編集者である渡部敏明は咲良怜花の一ファンと共に断筆の理由を訊く為に咲良怜花の元を訪れる。そこで聞かされたのは木之内という男との出会いと彼に翻弄された”後藤和子”という女性の話だった。貫井徳郎さん=ミステリーというのを期待される方は肩透かしをくらってしまう作品です。文庫では600頁程ありますので御注意を!
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貫井徳郎は微笑む人に続き2冊目。整形をしてそれまでの人生を捨て、女流作家になっていく主人公。執筆に掛ける作者の気持ちを代弁している感じ。ボリュームがあり、読み応えはあった。一人称で進んでいくので、これだけの量を読むと主人公と同化していく。結末はほの悲しく、主人公への共感が増して幕が閉じます。
普段使わない漢字を多用するので、アプリで読み方を調べる回数が今までで一番多かった本です(笑) -
2017.5.15-44
女性に対して不誠実である木之内の為に小説を書きまた筆を折る怜花の半生。ミステリーとは違う方向性であり重みもあるが一気読み。