烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ 2 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1675
レビュー : 201
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903831

作品紹介・あらすじ

若宮と少年が挑む朝廷権力争い。人気シリーズ第二弾!優秀な兄宮を退け日嗣の御子の座に就いた若宮に仕えることになった雪哉。だが周囲は敵だらけ、若宮の命を狙う輩も次々に現れ……。

感想・レビュー・書評

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  • いいねー。いい感じにクロイ!

    一作目「烏に単は似合わない」を偶然にも手に取った幸運が続いている。
    あの、ゾクッと感。続編を今か今かと待っていたのでした。

    宮廷ファンタジーと言ってしまえば簡単なんだけど、八咫烏(ニンゲン)の設定、四家と宗家の為す山内の世界観。
    きっちりと組み上げられた舞台の中で、黒々と某略思い巡らす感じ、異常に面白い。
    今作は若宮側。まあ、男ばっかりが残念。白珠ちゃんほとんど出番なしだし。←仕方ない。

    まだまだ、文章からは若い感じも受けるのだけど、次作も絶対読むだろうな。
    一作目とは表裏一体な内容なのだが、どちらから読んでもネタバレは殆どない所も、素敵。(わかって読んでニヤリとはするけれど)

    烏は主を選ばない。
    なるほどね。
    さてまた、しばらく待ちますかー。

  • 1巻と対になる話だというので、「このシリーズを読み進めるかどうか、とりあえず2巻まで読んでから決めよう」と読んでみました。
    そしたらちゃんと完結してるのに3巻以降がめちゃくちゃ気になる引きで終わったので、悩む余地もなく続刊を手にしていました。
    1巻で生死をかける勢いで凌ぎを削っていた四姫たちが、まるで箱庭の人形劇に感じるほどの「こっちはそれどころじゃないんで」感。

  • おもしろかった。
    あまりに複雑過ぎてしっかり理解しながら読み進めないとこんがらがってしまう。
    雪哉が若宮に対して「あんた」と呼んでいるのが結構好き。
    前作と繋がっている部分があるので、また読み返してみたいと思った。

  • 前作は若宮の妃選びの約1年間の話で4人の妃候補を中心に物語は描かれていたのですが、今回は同時期の若宮の動きを追った物語。
    「ここは裏ではこうなっていたのか〜」と考えながら読むのも楽しかったです。
    主人公は理不尽にも若宮に仕える事になってしまった雪哉という少年。
    1作目とは雰囲気がガラリと変わり、若宮と雪哉のやり取りでは笑ってしまう場面も多かったです。

  • 引き続きドロドロ政争劇。各勢力が互いに裏をかきながら知略を戦わせる、そのリアルさは圧倒的。
    前作含めた2作は、著者の構想する世界観・勢力図の「説明」に終始しているよう(これが整理できなくて苦しみました......)。「本編まだ?」という印象が残り、ここまで読んだ時点では評価がしづらいです。若宮や雪哉のキャラが立ち、コミカルなやりとりが増えた分、前作より読みやすくなっているかな?
    終盤のチャンバラは、次巻からファンタジーらしい活劇が繰り広げられる予兆? 評判もいいので、期待だけは高まるなあ......。

  • 1作目の 『烏に単衣は似合わない』、表紙と説明書きに惹かれて期待して読んでみてがっかりした人、多いと思います。
    でも!でも!『烏に単衣』で落胆した方こそ、絶対に、シリーズ2作目、この『烏は主を選ばない』を読んでください!!
    「え?え?若宮ろくに作中に登場してこなかったくせに何でラストで突然出て来て突然謎解きし始めて説教し始めるの?え?何でそんな偉そうなの?なんでなんで???」ってなるのが、『烏に単衣』。「うおおおおお!?!?姫たちが泥試合してるあいだ若宮そんなことになってたのか?!うおおおおお若宮好き!!好き!!!!」ってなるのが『烏は主』。
    シリーズ2作目にしてやっと、物語の趣旨がわかった!騙されたぜ、こんちくしょう!そしてやっぱり、最後はまた騙される!騙されるとわかっててまた次も読んでしまうんだ!悔しい!
    そして!お気づきでしょうか?『烏は主』の表紙が、そう!表紙の挿絵が金柑!なんですよ!! "くせが強くて、むしろあまり好きではない。だがおかしな事に、決して嫌いではないのだから困る。" 雪哉がそう評した金柑。それは若宮のことを言っていたんですね。中は酸っぱくて苦いけど、噛めば噛むほどちゃんと甘い。雪の結晶を模した浅葱色の狩衣を纏った小さな背中。山内へ向かって、一心に断崖の橋を駆けていく彼は、紛れもなくこの物語の主人公、北家領垂氷郷のわんぱく次男坊。最後まで読んで、表紙を見返して気づくこと、いっぱいあるんです、このシリーズ。
    本作で若宮がことあるごとに連呼していた、「だって私は金烏だもの」。考えなしの根拠のない自信に思えたり答えたくない質問をはぐらかすための適当な文言に聞こえてしまうこの言葉が、実は次作の本旨になっていくんではないかと勝手に思ってる。だって次作、タイトルが『黄金の烏』なんだもの!そもそも、何故金烏が生まれるのか。何故金烏とそうでない烏がいるのか。金烏とは。八咫烏とは。山内とは。それが早く、知りたい!

  • シリーズ前作『烏に単は似合わない』では、あまり出番のなかった若宮の物語。大忙しに大活躍していたのねとわかる、前作の裏側。…というか、本作からシリーズ始動という感じで、前作が裏側とも言える。
    世界の詳細が少しずつ具体化していくことのおもしろさ、若宮や雪哉の人柄が見えてくることのおもしろさ。何かが始まろうとする勢い。今後も楽しみだなと思わせる1冊だった。

  • 前作『烏に単は似合わない』からさらにパワーアップ!!4人の姫たちが若宮の后の座を巡って争っていた裏で、若宮がいったいなにをしていたのかが描かれた今作は前作と対になっている。
    ぼんくら息子として有名だった雪哉が実は馬鹿を演じているだけだったり、若宮は相変わらず全く愛想がなかったり人物描写も素晴らしいが、ファンタジーという枠組みを超えて様々な人物の思惑が絡み合う権力闘争の図が非常に面白い。
    前作も想像していた結末と全く異なるものになって驚いたが、今作もその驚きは健在。大団円的ラストは訪れず、あくまでも自分のために動く人間が描かれる。そんな中ひたすら家族のために行動する雪哉が今後どのように成長していくのかが気になる。1作目を超えた面白さでこれからの展開がとても楽しみ。

  • 第1作を読み終わったあと、すぐに買いに走りました(笑)それくらい面白いです、八咫烏シリーズ。今回は1作目を反対側から見た物語。あれだけ動いていたら、桜花宮には来れない。ほんとに。メインのキャラクター、雪哉がなんだか可愛くて切なくて。最後は泣いてしまいました。

  • 一冊目を読んだとき、素晴らしいファンタジーを読んでいたのに段々とミステリになって、面白かったけどなんとなく落ち着きが悪かったのに対し、こちらもミステリ要素はあるけど遺憾なく宮廷ファンタジーで大変満足できました。
    なんといっても今回のメインであるところの雪哉がいい。
    若宮は、まあ、うん。
    「単は似合わない」の裏側ともいうべき内容だし、セットで一気に読んでしまうのがいいかと思う。

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