孤独の絆 探偵・竹花 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2015年8月4日発売)
3.38
  • (0)
  • (3)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 38
感想 : 5
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167904180

作品紹介・あらすじ

孤高の私立探偵が活躍する傑作ミステリー集



窮屈な世の中で、恋人、夫婦、親子への幻想を抱きながら生きる現代人たち。還暦の私立探偵・竹花のもとに今日も救いを求める依頼が。

みんなの感想まとめ

孤独を抱えながらも人々の救いを求める還暦の私立探偵が描かれる連作ミステリー。主人公は、気取らずクールな性格で、年齢を重ねたからこその深い魅力を持っています。ハードボイルドな要素は控えめながら、地道に仕...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 探偵だけど気取ってなくて、クール。焦りや怒りや暴力的なことは一切ない。だけど年の厚み、年季といったものを感じ魅力的な人物に描かれている。竹花のシリーズは読んだことなかったけど、面白かったので他の竹花も読んでみたい。

  • 所謂ハードボイルドな私立探偵ものだが、探偵が還暦であるというのがミソだろうか。そのせいか、既にリタイアの年齢でありながら、社会と関わりになりたいという意欲を持った老人を、適度な距離を持ちながらだが、好意的に見たようなエピソードが多い。もうひとつ、例えば「等身大の恋」で、探偵本人が「人情ドラマ」の「定石」と語ってしまうような、定番的なお話の流れを最後のところで、ずらすような展開が続く。「サンライズ・サンセット」なんかを読むと、これも探偵が歳を取ったからだろうかと思ってしまう。

  •  天涯孤独で還暦過ぎの私立探偵が活躍する連作ミステリー小説。
     ハードボイルドと言えるほど派手な立ち回りはないが、クールで腕の確かな男が地道に仕事をこなす、渋い信頼感が作中に滲む。
     現代社会の閉塞感の中、幻想と諦念の狭間で、迷いながらも慎ましく生きる巷間の人々。
     都会の孤独を肯う主人公の達観と、老境にあっての哀愁、そして、ささやかな救いが、しっとりと描かれる佳作。

  • こういったものを「ハードボイルド」と呼ぶならこれからも読んでみたいっ! と思いましたねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    北方謙三? ですっけね、あれは合わない気がしたんですよねぇ…けれども、今回のは割と僕の趣味嗜好に合ったような気がします…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    なんかシリーズ物になっているみたいですねぇ…物語の所々の著者の思想みたいなのが織り込まれているような気がしますねぇ…。

    まあ、確かに孤独死を一方的に”悲惨なもの”と決めつけるのはよくないかと思いますねぇ…これからの世の中、一人で看取られずに死んでいく人が多数を占めるんじゃないかと…僕も予想していますので…。

    今はまだ珍しい現象だから悲惨なものとしているのかもしれませんけれども、数が増えて、普遍的なものになればそこまで孤独死に対する偏見、憐憫の情? みたいなものも無くなるのかも? しれないですねぇ…ええ、ごくごく一般的な現象になるんじゃないかと存じます…。

    さようなら…。

  • シリーズの途中から読んでしまった

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞受賞。17年には『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞を受賞した。その他『タフガイ』『わかって下さい』『彼女の恐喝』など著書多数。2020年逝去。

「2021年 『ブルーブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤田宜永の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×