働く男 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 215
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167904524

作品紹介・あらすじ

働きすぎのあなたへ。働かなさすぎのあなたへ。音楽家、俳優、文筆家とさまざまな顔を持つ星野源が、過剰に働いていた時期の自らの仕事を解説した一冊。映画連載エッセイ、自作曲解説、手書きコード付き歌詞、出演作の裏側ほか、「ものづくり=仕事」への想いをぶちまける。文庫化にあたり、「働く」ことについて現在の気持ちをつづった書き下ろしのまえがき、芥川賞作家となったピース・又吉直樹との「働く男」同士対談を特別収録。

感想・レビュー・書評

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  • わたしも本を読んでいて、
    登場人物や作者が自分に似ているとき、共感したとき、
    彼らのことを親友のように感じたり
    彼らの中に自分を見たりする

    直接会話を交わしたわけでもないのに
    人間は心で誰かと「つながる」ことができると思う
    そのときは、孤独感が解消され
    満たされて幸せな気分になれる

    そんなことを考えてると
    どんなに物理的に誰かと繋がっても、
    本当の意味でつながることはできてないことに
    気づいてさみしくなった…

    この本の前半は星野源先生が
    映画作品の紹介を通して自身を綴っている
    又吉直樹先生の『第2図書係補佐』に似てるなと思ったら、
    最後に対談が載っていた
    又吉さんの優しさがとても温かくて、また好きになった

    「漢字使ったり長い文章書いて、お母さん、あんなん書かれへんわ」なんで自分で書かれへんからすごいのか、長さよりも重要なのは面白さやろとか、間違いがいっぱい。でもそれはあくまで僕らの基準。母親の世界ではそうやないから、そこは合わせて「1日で書けるもん、ちゃうからな。何日かに分けて書くから、長くなんねんな」と言います。


    星野源さんの音楽についてもよく書かれてる
    それに手書きの経歴年表も
    ギターのコードまで
    オブジェと化したギターを取り戻して
    弾いてみたくなった

  • 星野源、どんだけ多才やねん、、、という事が、シミジミ解る一冊です。この人、凄いよ。

    星野源、銀杏BOYZの峯田和伸、劇団大人計画の宮藤官九郎、彼らを見ていると、思うのは、すんげえサブカルな、アングラな地点からスタートして、日本のポップカルチャーのど真ん中に行く人がいる!という事をシミジミ理解することの凄さ、でしょうか。

    星野源でいうならば、ドラマ「 逃げるは恥だが役に立つ」で、あの超絶美人、新垣結衣と共演し、源さんが歌う主題歌「恋」と、その曲からの「恋ダンス」が、とんでもねえ社会現象になった事。

    峯田さんでいうならば、そらまあゴイステ、銀杏の、ロック界での伝説的存在感はそらもう勿論ですが、やっぱこれまた、ドラマ「高嶺の花」で、あの超絶美人の石原さとみとW主演って!ちょっと、それ、とんでもなさすぎて、ビビった。あの、童貞童貞、一発ヤるまで死ねるかゆうてた、あの峯田さんが、石原さとみと共演!?あれはもう、ちょっとした、泣きそうなくらい嬉しい出来事だったね。

    クドカンでいうならば、やっぱ大河ドラマの「いだてん」でしょうか。あの、北野武の「キッズ・リターン」で、ピョンピョン跳ねてカツアゲされてたクドカンが、大河ドラマって!そんなことが、この世の中にありえるのかね?という。世の中、素敵やで。

    という、そんな、すげえサブカルな存在が、世の中のメインストリームに躍り出る痛快さ。それをシミジミ有り難い事だと思う今日この頃ですが、ちょっとこの本の感想からズレまくっててゴメン、って感じですが、

    いやもうこの「働く男」を読みますとね、そんな星野源の、源さんの、なんつーか、とても素晴らしい立ち位置が、シミジミ解る。こりゃもう、すっげえな、ってね。

    単純に、映画評論してる映画、一個も観たこと無いのに、その映画評論の文章が、既に面白い。こんなに的確に面白さ、言っちゃえるものなんかね?って思う。

    すげえ短い、いわば超短編、って感じの「急須」っていう小説がおさめられているんですが、この小説が、ちょっと、凄い。一切冗談ではなく、マジで、めちゃくちゃ良い。すっげえ何でもない話なんだけど、すっげえどうでも良い話なんですけど、それが源さんの手によると、魔法のように美しい家族愛の物語になる、という途轍もないマジックがありますよ、この話の中には。ホンマに、ふっつーの話なのに。なんなんだこの語り口の凄さは。マジで凄い。いっちゃん好きなのは、帰宅した時に息子が玄関で待ちくたびれて寝てるのを、「家に帰るとアホが玄関で~」と表現したところ。アホ、って!!その言い方に、最上級の家族愛を感じたんだよ俺は。本当に素晴らしい。

    あと、又吉直樹さんとの対談が、めちゃくちゃ、良い。これは、お互いの、いわばサブカル路線からスタートして、世の中のポップさ、文化的な何かのメインストリームの潮流に間違いなく接するようになった二人の、それでもなお、譲ることのないできないマイナーさの矜持、みたいなんがビンビンに感じられて、素晴らしい。いやもう、良いんですよコレ。又吉さんの小説、また、色々と読んでみたいなあ。

    まあ、とにかく、星野源。とてつもなく多才ですね。素晴らしいですよこの人は。今の時点では、でも、源さんの生み出す音楽には、全然ピンと来ないんですが、きっと何処かで、好きになるんだろうなあ?と思っている次第です。うん。いやあ、エエ本ですよこれは。

  • ここに出てくる映画、音楽をすべて体験したくなる。

  • バナナマンのラジオから始まり星野源も聞き始めて1年くらい。今は大抵朝の準備に流しています。私は好きの理由を言葉にするのが苦手です。星野源の自分の曲を意図して組み立ててるところに触れると、あーだから好きなんだなーと理由を代弁してくれているような気持ちになる。

  • 前半に掲載されている星野さんによる映画評が
    めちゃめちゃ面白い。
    映画を見る時間があるならば、つい本を読んでしまうワタクシだけれど
    星野さんが解説してくれた映画は、ほぼ全部
    観てみなくては!と思ってしまいました。
    これって、作品を紹介する文章としては
    もう百点満点なのではないだろうか。
    文章に歌に芝居にコメディに・・・とマルチな才能をお持ちの方とお見受けしておりましたが
    器用貧乏的なマルチではなく、もしかして
    全ての分野で超一流になりうる人なのかも。
    あんな顔して(笑)、やるなぁ~星野源!

  • 文筆家、音楽家、俳優である星野源の2012年末までの仕事の系譜。
    いろんなことをやっている人だなぁとは思っていたけれど、こういうことだったのね。
    ところどころに書かれている自由な校風の中高一貫校での様子はとても興味深く読めた。人見知りでオタク⁉︎文才も演技の才能もないと言われたかつての青年は、日本中の誰もが知る多才な好感度抜群の男性スターになりました。
    映画評、面白かったな。
    「俺を支える55の○○」は、うわぁ〜Wilcoとかあげちゃう⁉︎とテンション上がった。
    「主な出演作、その裏では」の年表に手書きで注釈書いてあったり。
    いいなぁ星野源。
    いい具合に力が抜けて楽しんでるとこが好き。

  • 最近売れっ子の星野源さんというスターをよく知らなくて、ミーハー路線には興味のない僕のはずなのに、なぜか彼のことは気になってしまい読んだ一冊。随分前に友人に紹介してもらったSAKE ROCKというバンドの中心人物だと知ってえらく驚いた。彼の音楽はとても個性的で「変わってるな〜よくこんなメロディ思いつくな〜こんな展開を繰り広げるな〜?」と思っていた。文章も独特で人懐っこくてオリジナリティに溢れててもっともっと読みたいと思わせてくれる。演技はあまり知らないけどきっと良い演技するんだろうな〜。本当にマルチに才能のあるすごい人物なんだな!と知らされてすっかり感心。ファンになってしまった。なんでもできる器用さと聡明さと気取らない実直なところが魅力的すぎる、生まれ変わったらこんな男になりたい。
    【追記】
    その後、ブログで書評を書かせて頂きました。
    【書評】働く男/そして生活は続く/星野源【注意喚起】読んではいけない!星野源は狡猾なテクニックで読む者を魅了する恐ろしい敵!
    http://studio-kamix.com/2019/10/17/book-hoshinogen/

  • 星野源がやっていた仕事のこと(映画のコラム、音楽、文章)などを
    まとめた一冊。

    色んなことをやっている人なんだな~と
    改めて感じさせてくれます。

    独特なマニアックな感覚と庶民的な感覚が混じっているのが
    彼の良いところかもしれません。

    なんでも苦しくてもやり切りたいというスタンスは
    非常に好感がもてました。

  • 元々好きだったけれど、星野源という人と作品にさらに興味が湧いた。音楽や演劇や執筆活動、すなわち仕事に真剣に向き合っていることや、求める自分に向かって努力を惜しまないことがわかり、とても好感が持てる。内向的な少年時代のエピソードを読むと、ユニークで愛情あふれるご両親の元で育ったんだなぁと感じさせられた。これまでの音楽作品を振り返る章は、ファンじゃないとちょっと飽きるかも。

  • 音楽家、俳優、文筆家とさまざまな顔を持つ星野源が、
    過剰に働いていた時期の自らの仕事を解説した一冊。

    映画連載エッセイ、自作曲解説、手書きレコード付き歌詞、出演作の裏側ほか、「ものづくり=仕事」への想いをぶちまける。

    文庫化にあたり、書き下ろしのまえがき、ピース又吉直樹との「働く男」同士対談を特別収録。

    **************************************

    この本のはじめから半分ぐらいまでは、映画連載エッセイで、いろんな映画の紹介をしてる。

    驚いたのが、すごいその紹介の説明が面白い。
    紹介文を読んでるだけでも、別ものの小説を読んでいるかのように、自分の話や例えからはじまり、その後に映画の本題につなげてる。

    この書き方が、すごいなと思った。
    しかも、メジャーどころの映画が少なく、どれも新たな発見で、この紹介と同じように自分の感性も楽しめるのか、試したいと思った。

    多才すぎる、星野源。

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著者プロフィール

星野源(ほしの げん)
1981年、埼玉県生まれ。音楽家・俳優・文筆家。アルバム『YELLOW DANCER』(2015年)、シングル「SUN」(2015年)、「恋」(2016年)が大ヒットを記録。第66回・67回『NHK紅白歌合戦』にも連続出場。俳優としても第37回日本アカデミー賞新人俳優賞などを多数受賞。2016年ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で大人気を決定付ける。著書に『蘇える変態』、『働く男』、『そして生活はつづく』、『星野源雑談集1』。『いのちの車窓から』 で第5回ブクログ大賞エッセイ・ノンフィクション部門大賞を受賞。2019年9月3日、『よみがえる変態』文庫を刊行。

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