夜の底は柔らかな幻 上 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1433
感想 : 81
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167904845

作品紹介・あらすじ

恩田ワールド全開のスペクタクル巨編!国家権力の及ばぬ〈途鎖国〉。特殊能力を持つ在色者たちがこの地の山深く集うとき、創造と破壊、歓喜と惨劇の幕が切って落とされる!

感想・レビュー・書評

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  • ザラついた重苦しい空気、ねっとりした闇、次から次へと現れる怪しい人物、殺気が入り混じった緊張感…

    途鎖国…在色者…ウラ…ソク…イロ…ウチ…均質化手術…アッパー系/ダウナー系…ヒトガタ…闇月…かなりのイロ…説明もほどほどに、当たり前のように飛び交う耳なれないコトバ

    〈常野物語〉シリーズ+〈神原恵弥〉シリーズmeet『AKIRA』な展開は、下巻に続く……

  • 途鎖国を舞台に繰り広げられるSFファンタジー。
    架空の土地や設定はあるものの、登場人物や時代背景が現代なので、もしや実は本当に世の中にはこんな場所や人が存在するのかも!?と思わされる。
    まだ上巻で、登場人物が大方揃い動き出したばかり。下巻がどういう流れになるのか楽しみ。

  • 最初は好みかどうか探り探りでしたが、どんどん読めました。設定は、話の中で自然と折り込まれているので、それも面白くてソワソワしながら引き込まれてた。ワクワクはしない。ソワソワ。終わりの方はだんだんヒヤヒヤしてきたので、下巻はずっとヒヤヒヤなら予感。ミステリアスな部分をずっと引っ張る世界観好きです。下巻にゆきます。

  • 途鎖が地名であることに気付いたのは、数ページ進んでからだった。ヌキ、イロ・・聴き慣れぬ言葉が意味することが分からず読み進めて漸く現実的な話でないことに気づいた自分の鈍感さに恥ずかしさを覚えながら読み進めた。
    超能力を持つ人達が互いに牽制し合いある場所を目指している事が分かった。その過程でどんな事態が待っているのか?続きを読んでみる。

  • この作品のスピンオフが発売になるので、手に取った1冊。何とも、最初から不思議な世界で「恩田ワールド」全開な感じ。特殊能力を持つ「在色者」、国家権力が及ばない「途鎖国」…こういう世界を描く才能って、ただただ凄いと感じる作品。ただ現実離れし過ぎているので、この世界観に慣れるまでは、少し時間がかかった。

  • 世界観、物語の独創性。恩田陸ワールドに引き込まれ気づけば上下巻読破というような作品。日本国内に存在する途鎖国に警察官の実邦がとある目的のために潜入する。この世界では在色者という分類の人間がイロという個別の特色能力を使うことができるが厳しく取り締まられている為、ヌキと呼ばれる技術や外科手術によりそれを隠し日常生活を送っている。実邦、悲劇となった在色者研究の対象となった生き残りの生徒、最近ソクとなった神山の支配者の子がそれぞれの目的のためにソクを目指す。

  • 在色者とか出てくるところを見ると、常野物語系の(常野物語シリーズでは無いのですが)特別な能力のある人が出てくる話。

    途鎖国を、土佐国と思ってしまった。(発音が似ているし、本の中にも、そっちの方の地方の名前が出ていたので)

  • 2017.10.9 読了
    ソク、フチ、在色者、イロ、タマゲ などなどこの小説オリジナルの単語が目白押しだが、その説明が一切無く、想像して読み続けなければならない。最初はそれが苦痛だった。人間関係もやや説明が薄い。
    黒塚 弦の正体がわかるところから面白くなってくる。そこからは一気読み。

  • 国家権力の及ばない「途鎖国」。特殊能力を持つ人間を在色者と呼び、彼らが目指す場所がそこにあります。一年で闇月と呼ばれる時期だけに、入ることが許される山の奥深くに。
    在色者たちそれぞれの過去と現在が因縁となり思惑となり、野望と復讐が重なります。

    冒頭の鉄道の描写が好きだ。今から自分の知っている世界と違う場所へ侵入していく。列車に乗っている以上、否応なく侵入してしまうことに、躊躇してしまう。けれど、状況は進んでいく。
    それを束の間忘れさせてくれる絶景。

    実邦の感情とは違うかもしれないけど、自分が感じたのはそんな気分でした。

  • 特異な人達の闘争。超能力者と地に潜む何か……人知を超えた力の行きつくところはどこ?

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著者プロフィール

1964年、宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞を受賞。06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞を受賞。07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞を受賞。17年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞を受賞する。

「2023年 『ドミノin上海』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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