夜の底は柔らかな幻 上 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2015年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167904845

作品紹介・あらすじ

恩田ワールド全開のスペクタクル巨編!



国家権力の及ばぬ〈途鎖国〉。特殊能力を持つ在色者たちがこの地の山深く集うとき、創造と破壊、歓喜と惨劇の幕が切って落とされる!

みんなの感想まとめ

特殊能力を持つ在色者たちが織り成す物語は、国家権力の及ばぬ途鎖国を舞台に、創造と破壊の緊張感に満ちています。魅力的な設定とキャラクターが次々と登場し、重苦しい空気とねっとりした闇が漂う中で、読者はソワ...

感想・レビュー・書評

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  • 在色者と呼ばれる特殊能力をもつ者たちによるバトルと彼らを追う警察。設定や登場人物はかなり魅力的。

    途中、だれるところがあったり、物語が入ってきづらいところがあったりもして、読むのにけっこう体力を使いました。ただ、結末は納得の着地をしています。お見事!

  • 最初は好みかどうか探り探りでしたが、どんどん読めました。設定は、話の中で自然と折り込まれているので、それも面白くてソワソワしながら引き込まれてた。ワクワクはしない。ソワソワ。終わりの方はだんだんヒヤヒヤしてきたので、下巻はずっとヒヤヒヤなら予感。ミステリアスな部分をずっと引っ張る世界観好きです。下巻にゆきます。

  • ザラついた重苦しい空気、ねっとりした闇、次から次へと現れる怪しい人物、殺気が入り混じった緊張感…

    途鎖国…在色者…ウラ…ソク…イロ…ウチ…均質化手術…アッパー系/ダウナー系…ヒトガタ…闇月…かなりのイロ…説明もほどほどに、当たり前のように飛び交う耳なれないコトバ

    〈常野物語〉シリーズ+〈神原恵弥〉シリーズmeet『AKIRA』な展開は、下巻に続く……

  • 面白い、ちょっと登場人物がごっちゃになってますww
    引き続き、下巻読みます

  • 途鎖国を舞台に繰り広げられるSFファンタジー。
    架空の土地や設定はあるものの、登場人物や時代背景が現代なので、もしや実は本当に世の中にはこんな場所や人が存在するのかも!?と思わされる。
    まだ上巻で、登場人物が大方揃い動き出したばかり。下巻がどういう流れになるのか楽しみ。

  • 読んでいて楽しいという感じ。しかし作中でもあったように、新人と旧人みたいに人類の進化の過程で似た世界になるのかもしれない。

  • 世界観、物語の独創性。恩田陸ワールドに引き込まれ気づけば上下巻読破というような作品。日本国内に存在する途鎖国に警察官の実邦がとある目的のために潜入する。この世界では在色者という分類の人間がイロという個別の特色能力を使うことができるが厳しく取り締まられている為、ヌキと呼ばれる技術や外科手術によりそれを隠し日常生活を送っている。実邦、悲劇となった在色者研究の対象となった生き残りの生徒、最近ソクとなった神山の支配者の子がそれぞれの目的のためにソクを目指す。

  • 途鎖が地名であることに気付いたのは、数ページ進んでからだった。ヌキ、イロ・・聴き慣れぬ言葉が意味することが分からず読み進めて漸く現実的な話でないことに気づいた自分の鈍感さに恥ずかしさを覚えながら読み進めた。
    超能力を持つ人達が互いに牽制し合いある場所を目指している事が分かった。その過程でどんな事態が待っているのか?続きを読んでみる。

  • この作品のスピンオフが発売になるので、手に取った1冊。何とも、最初から不思議な世界で「恩田ワールド」全開な感じ。特殊能力を持つ「在色者」、国家権力が及ばない「途鎖国」…こういう世界を描く才能って、ただただ凄いと感じる作品。ただ現実離れし過ぎているので、この世界観に慣れるまでは、少し時間がかかった。

  • 「蜜蜂と遠雷」で、大感動した後に読む作品なので
    色々と躊躇してましたが、読み友さんのレビューを読んで購入。


    上巻は、妖しい存在の外側のイメージをニオワセルだけで
    メインは〈途鎖国〉に入国するまでと、入国直後の行動と
    絡んでくる主要キャラの描写と背景説明ですね。
    それでも、独特の世界への吸引力が素晴らしい。

    あっという間に、架空の世界に入り込んでしまった(;^_^A
    同時に嫌な予感もヒシヒシと・・・
    覚悟を決めて下巻を読みます。

  • 恩田陸によるダークファンタジー。
    日本ではあるが、分断され国家権力の及ばぬ隔絶された地『途鎖国』を舞台に
    『在色者』と呼ばれる特殊能力を持った者たちが暗躍するという
    どちらかと言えばAKIRAの様なサイキック路線のような物語。

    在色者である実邦は身分を隠して途鎖国に入国。
    闇月といわれる時期、途鎖では多くの者がある目的をもって山深くを目指す。
    実邦も山を目指すが、実邦を追う入国管理局の葛城、
    謎の男・黒塚の登場など、周囲に不穏な空気が満ちる。
    更に謎の殺人者、恩師が残したメッセージ、隠された過去の悲劇など
    何重にも要素が重なり始めてきたとこで上巻が終わる。

    息を呑む展開の連続で非常に楽しめる内容なのだが、
    兎にも角にも専門用語が多い。
    在色者、イロ、ヌキ、ソク、タマゲ、闇月などなど。
    この辺の専門用語と設定を理解できないと挫折しそうな内容。
    さて、これが下巻でどう収束するのか。
    まさに作者の腕の見せ所と言ったところであろう。

  • 「終わりなき夜に生れつく」を読んで読み始めた。
    この人たちは一体何者でどんな関係があってどこへ向かっているんだろう?
    こんがらがった結び目が少しずつほどけていくように分かっていく一方で、すごい力を持った人によって繰り広げられる戦いと殺戮、破壊。おそろしい…。

  • 架空の日本、土佐ではなく途鎖国には多くの在色者がいて戸惑いながらも生活していた
    イロをコントロールするべく研究に挑む世代、コントロールされた世代、イロのコントロールは嗜虐性を呼び起こすのか

    読み始め、常野物語の続編?と気分が上がる
    謎めいた言葉や流れに身を任せて自分も闇月に引きづられていく

  • 2024.07.29

  • 恩田さんの作品はそれなりに読んできましたが、傑作の1つだと思う。恩田ワールドの精度の高さがこれでもかと冒頭から繰り広げられ、読みながら声が出た。かなり残酷な描写もあるので苦手な人は避けた方がいいけれど、設定の厚み、細部の作り込み、日常からごく自然につながっていく異世界と異能者。これぞ、という作品だと思います。

  • 限りなく現実に近いSF高知
    なぜこんなにもオネエは信頼できるのか

  • シンプルに大好きなタイプの恩田陸作品。感想は下巻のあとで。

  • 在色者とか出てくるところを見ると、常野物語系の(常野物語シリーズでは無いのですが)特別な能力のある人が出てくる話。

    途鎖国を、土佐国と思ってしまった。(発音が似ているし、本の中にも、そっちの方の地方の名前が出ていたので)

  • 2017.10.9 読了
    ソク、フチ、在色者、イロ、タマゲ などなどこの小説オリジナルの単語が目白押しだが、その説明が一切無く、想像して読み続けなければならない。最初はそれが苦痛だった。人間関係もやや説明が薄い。
    黒塚 弦の正体がわかるところから面白くなってくる。そこからは一気読み。

  • 国家権力の及ばない「途鎖国」。特殊能力を持つ人間を在色者と呼び、彼らが目指す場所がそこにあります。一年で闇月と呼ばれる時期だけに、入ることが許される山の奥深くに。
    在色者たちそれぞれの過去と現在が因縁となり思惑となり、野望と復讐が重なります。

    冒頭の鉄道の描写が好きだ。今から自分の知っている世界と違う場所へ侵入していく。列車に乗っている以上、否応なく侵入してしまうことに、躊躇してしまう。けれど、状況は進んでいく。
    それを束の間忘れさせてくれる絶景。

    実邦の感情とは違うかもしれないけど、自分が感じたのはそんな気分でした。

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著者プロフィール

恩田 陸(おんだ・りく):1964年、宮城県出身。小説家。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞、06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞を受賞。ほかの著書に『spring』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』『夜果つるところ』『夜明けの花園』『珈琲怪談』『酒亭DARKNESS』、エッセイ集『土曜日は灰色の馬』『日曜日は青い蜥蜴』『月曜日は水玉の犬』など多数。

「2025年 『spring another season』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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