夜の底は柔らかな幻 下 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2015年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167904852

みんなの感想まとめ

物語は、不思議な能力を持つ人々が集まる異能力エンタメの世界で、主人公・実邦が里帰りをするところから始まります。彼女が関わる人々の目的や葛藤が描かれ、特に神山チルドレンの登場や、彼らの成長が印象的です。...

感想・レビュー・書評

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  • 以下ネタバレ含み、、、いや、ネタバレというほどの真相がそもそも書かれていな、、、。
    まあ、ストーリー的に結末まで追っているので、読む方はご注意ください(笑)




    先に読んでいたものでは『常野物語』とか『月の裏側』に近い感じの異能力エンタメ。
    主人公・実邦ちゃんのイヤイヤ里帰り。
    イロと呼ばれる不思議な能力を持つ人々が、闇月という山に登ることが可能な期間に集まって、それぞれの目的を元に暴れまくると、まあそういう話なのですが。
    なんか、ここだけ取ると、どんな少年漫画やねん、と思いますよね。

    上巻はタミさぁぁーん!の巻。
    下巻になって、神山チルドレンが登場と思いきや、なんかもう対等に闘える人じゃない姿になってしまってたり。
    結局、彼は一体何がしたかったんだ。
    在色者アッパー系代表の黒塚に至っては、当初の仕事どころか神山息子に引きずられてしまう始末。
    で、結局この話どうなるの?って思ったら、御来迎エンド⁉︎(ある意味デウスエクスマキナ的な)
    っていうか、ソクになっても意識があって、おじいちゃんに手紙書かれても、どうしたらいいんだ。

    上巻で、実邦と関わったというそれだけでタミさんを無残な姿にした葛城だけは許さない、と誓ったのに、下巻で実邦ちゃんが葛城を助け、(実邦)実はゴメンね、(葛城)ハッ!っていう唯一のラブシーン?に星を一つ加えてしまった私です。
    ごめん、タミさん、ごめん。

    訳のわからないレビューで申し訳ないのですが、多分、読んだら分かると思います(笑)

  • 最後の最後の最後でいいシーンきちゃって、でも、実邦まだタミさんの事知らないよね、って思いながら、涙ほろり。ずっと、死の気配が漂っていた中で、最後のシーンはかろうじて生が感じられたように思います。
    謎だらけのまま終わったけど、不思議と不完全燃焼感はない。なぜなら、最初から最後まで不思議だったから。

  • この小説の中の『世界の真実』のグロさに圧倒された。
    ラストの決戦シーンも想像が追いつかないくらい。(笑)
    自分の想像力のなさにがっかり。

    • さてさてさん
      5552さん、こんにちは。
      「夜の底」のコメントに書くのは違うのですが、恩田さんの「恐怖の報酬 日記」の感想を繋げて読んでいただきありがとう...
      5552さん、こんにちは。
      「夜の底」のコメントに書くのは違うのですが、恩田さんの「恐怖の報酬 日記」の感想を繋げて読んでいただきありがとうございました!御礼申し上げます。
      「夜の底」は表紙にとても魅かれました。「終わりなき」と関連しますがどちらも素敵です。もちろん恩田さんらしい独特な世界観が楽しめるのが何よりたまらなく好きです。
      今後ともよろしくお願いします!
      2020/05/07
  • 面白くて、先を、先をと急くように読んでしまいました。でも最後の最後、え?これで終わり?という唐突な終了感。
    あれだけ憎悪し合っていた二人のその後は?あれだけの傷を負って、生きて山から下りられた?先生は結局死にに行ったの?そもそもどういう意図で山に入った?子供を山に呼んだのは何のため?など、謎が多すぎます。
    途中で放り出された感が強く、読者の想像に任せると言っても、もうちょっと書いてくれればよいのに・・・ということで、星3つ。面白くないわけではありません。

  • 上巻からずっと、わからないことがいっぱいありながらも、そのわからないところがわかる場面を期待しながら読み進めるのが楽しかったのに、終わり方これか~って感じ。
    終わりまでの引っ張り方はさすが恩田陸さん!ぐんぐん惹きつけられた。
    敢えてのあの終わり方なんだろうけど、私的にはもうちょっと、推理小説で言うところの謎解き編みたいな部分が欲しかったな。期待通りの終わり方が用意されてたら間違いなく星5つけてたのにと思うとちょっと残念。

  • 頑張って読みました。
    設定されている世界独特の言葉や単語が多く、それを理解するのに時間がかかりました。
    上巻は理解するために我慢して読み、下巻に期待していましたが、そこまで話がスリリングに進むことはありませんでした。

    疲れた…。

  • そういうことかぁ
    これは恩田版『地獄の黙示録』であり、
    『闇の奥』なんだ

    もちろん、それらに匹敵するオモシロさ

    ひたすらダークでホラー
    鬱蒼としているけれど、鳥も動物も身を潜める
    暗い森の中で繰り広げられるサイキックバトル

    実写はキツそうなんでアニメで観たい!

  • 結末、どうなったのか全然わからなかった…。
    葛城と実邦は最後、どうなったんだろう…?神山の子供と屋島先生は生きてるっぽいけど、神山は…?生きてたとしても既に取り込まれてるよね…?
    軍と淳一は死んでそうな気がするが…。
    最後に触れられてなかったけど、黒塚は本当に何だったんだ…。

    勢いもあっておもしろいお話だったけど、最後の数十ページの理解が追いつかない。本当にどういうこと…?

  • 読み終わりました、最後は怒涛の展開でした。
    でも、、えー、どういうこと???
    ジュン、黒塚、勇司、生きてるのかな??

  • 凶悪犯を追って、「途鎖国」に入った「在色者」の実邦。しかし、同じ目的を持った者や実邦自体を追う葛城の存在など、「在色者」同士の殺し合いが下巻のメインに感じる。ラストは私には理解し難く、物語に引き込まれていただけに残念。

  • 小説としてはいつもの恩田さんの異能ワールドなんですが、なんとなくすっきりしない読後感……。

  • 主要キャラたちは独自に山へ入り、偶然鉢合わせしたりしながら、
    ソクの居るフチを目指します。

    ソクがいるはずの湖の向こう側の建物の中で見たものは?
    水晶筋とは?ホトケとは?地下から出てくるものとは?

    色々と謎を残しますが、いわゆる得体のしれないものが
    大昔から世界には点在していて、人を呼び寄せ取り込み
    静かに生き続け成長している?
    よくある読者におまかせぇ~ってやつでしたね(;^_^A

    まぁ~恩田さんだから、これはこれでOKって感じです(^◇^;)
    ただ、実邦と葛城の行動が驚愕でした(〇o〇;)
    今、スピンオフを読み始めたところです。

  • 作者の恩田陸曰く、
    始めは地獄の黙示録をやろうというとこから始まった小説らしい。
    そんなダークファンタジー・サイキック大長編の下巻。

    下巻は闇月を迎えた山へ、キーマン達が続々と入山していくとこから始まる。
    復讐を胸に忌まわしき途鎖国に戻って来た実邦。
    実邦に異常なまでに執着し、その後を追う隻眼の入国管理官・葛城。
    その葛城の旧友で快楽殺人者の青柳。
    屋島風塵を裁判の証言台に立たせる為に日本へやって来た黒塚などなど。
    山に君臨する『ソク』と呼ばれる存在。
    その現ソクである神山倖秀と山奥に隠された宝を巡って
    物語は血なまぐさく一気に加速していく。

    サイキック対決、頂上決戦といった感じで
    もうどこもかしこも能力者達がすさまじい力を見せていく。
    作者は違うが『新世界より』に似た雰囲気はある。

    恩田陸作品によくある、結末含め収束地点の曖昧さ。
    それがこの作品でも勿論垣間見える。
    余白ではない、モヤモヤした終わり方。
    中盤までは圧倒的な構成力と面白さに唸らされるんだが、
    終盤に入ってきて、いつもこの展開にドキドキさせられる。
    また、何もわからせずに終わってしまうのか、と。

    今回の作品は難解な専門用語と設定が、最後まで尾を引いている様な気がした。
    多分、少し気を緩めればすぐに離脱してしまう内容。
    個人的にこういったサイキック路線が好みではあるので
    けっこうラストまで楽しめたは楽しめたが、
    読む人を選ぶ作品であることは間違いないだろう。

  • “イロ”と呼ばれる超能力を持つ人間が存在する世界。主人公・実邦が日本国内の独立国である「途鎖国」に密入国しようとするところから話は始まる。
    彼女は実は警察官であり、ある極秘の任務を帯びて潜入してきたのだった。が、強い“イロ”を持ち、実邦と過去に関わりのある葛城、密入国する際に知り合う謎の男黒塚、世界中で人を殺しまくっているシリアルキラーの青柳等、実邦と同じく「途鎖国」で生まれ育ち今は別々の思惑を持った者たちが、神聖な山へと集結する。
    細かいところまで設定がよく練られていて、多数の登場人物たちのそれぞれの物語も破綻なくしっかり描かれていると思う。とにかく最後まで一気読みだった。さすが恩田陸だと思う。個人的には最後に実邦の見せた優しさには少しガッカリ。あそこは冷静に見捨てて欲しかったし、彼女の真の能力が発揮されるところが見たかった。

  • 2回目 お互いを意識しすぎて好きになってたのかな

  • 特殊能力を持つ在色者達が国家権力が及ばない途鎖国に集う話。恩田陸さんのファンタジー読む度世界観好きって悶えてる気がする。この薄暗い感じが好き。めちゃくちゃ好みど真ん中。この時のこの人達サイドの話知りたい、彼らの今後は?と気になるところ、余白を想像するのも楽しい。

  • 上巻に記載

  • 相変わらず上巻が素晴らしい。
    「常野物語」を思い出す異能力と謎の大行進。下巻の前半に訪れるクライマックス。そして盛大に広げた風呂敷を放り投げて、いつものオープンエンド!…と思ったら、え、そんな?と、ゆるーく包んで結ばずに…終わったー! 大好き。

  • 本作のタイトル「夜の底は柔らかな幻」はシンガーソングライター久保田早紀の最後のアルバムタイトルから引用したという。また、コッポラ監督の「地獄の黙示録」にインスパイアされて書かれたのだという。おどろおどろしい世界観はまさに地獄の黙示録の世界。救いようのない展開なのだが、最後になって救われる思いがしたのは私だけなのだろうか。また、土佐の国(高知)を舞台に書かれたわけだが、隣の伊予の国(愛媛)が故郷である私にはどこか腑に落ちるところがあった。

  • 最後まで読みましたが、?って感じで終わったような。

    続編もあるみたいですが、そっちを読めば分かるのか?と思ってしまった。

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著者プロフィール

恩田 陸(おんだ・りく):1964年、宮城県出身。小説家。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞、06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞を受賞。ほかの著書に『spring』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』『夜果つるところ』『夜明けの花園』『珈琲怪談』『酒亭DARKNESS』、エッセイ集『土曜日は灰色の馬』『日曜日は青い蜥蜴』『月曜日は水玉の犬』など多数。

「2025年 『spring another season』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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