未来の働き方を考えよう 人生はニ回、生きられる (文春文庫 ち 7-1)
- 文藝春秋 (2015年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167904951
感想・レビュー・書評
-
約10年前の本なのに、的確に今の時代が予想されていて、具体的な対策まで書いてあり、働き方を考える上でとても役立つ。
好きなこと・やりたいことが見つかった人は、もうそれだけで最強!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
働き方を大いに考えさせられた本。未来展望に納得。お金と人間関係はストックよりもフロー。
「長らくやってきたから自分にはこれしかできない、この道しかないのだ」と開き直り、他の選択肢を考えることもできないような人にはならない。
「もしも自分の人生があと10年だとわかったら、その10年を自分はどう過ごすだろう?」と。そこで思い浮かんだ生活をふたつめの生き方として実現できないでしょうか?はツボ。背中を大きく押された気がします。 -
約10年前の「未来」は一部は現実になっており、一部はまだまだ未来のままだ。変化をダイレクトに感じるのは、民間企業は大企業であっても「転職が当たり前」という認識になっていること。今はどんな企業でも中途採用の募集がある。一部の例外として挙げることができるのは、少子化が進み予算が削減されていく大学のポストだろう。私は著者の「人生を二回生きる」という提案に大いに賛成。一度目の就職でパッケージワークをしたのちに、40代で自分オリジナルワークスタイルを確立することを当初から計画しておけばより人生を楽しめるように思う。独身の著者が提唱する、たまたま長生きした者同士の同世代での保険制度の発想はとても面白く、既婚者であっても夫婦のどちらかが先に亡くなれば魅力的な仕組みだ。また、老後のお金はいくら備えていても長生きさえしてしまえば十分な額の保証はないこと、そうであれば老後も緩やかに働き続けられる生活体制を整え、市場で稼ぐ力をつけ、あるいはたまたま長生きした者同士で支え合うコミュニケーション能力を身につけることを優先し、働き方も含めて自分の人生のコントロールを自分に取り戻すという発想は変化の中でしなやかに強く生きることを可能にする。これからの社会の変化の中ではストックよりもフローを意識し、得た知識や常識が急速に陳腐化する中でも生き残るため、手放しながら掴み取る生き方を模索していく必要がありそうだ。私も、筆者や解説の柳川先生同様、最近の私自身の環境や心境の変化を経験したおかげで、大きな変化があまり怖く思わなくなった。人生のリセットも転職も価値観の大転換も、やってみれば意外となんとかなるものだし、失敗しても次の選択に活かしていけばいい。そこで悩むよりも、自分が望むものは何か、大半の人にとってはそれこそが人生最大の難問だろうと思う。
-
とても面白かった。
人生は2回生きられる。
40代からは自分のオリジナルの人生、という考え方が良かった。
2013年の出版だが現在読んでも違和感なし。
むしろ現在の働き方の風潮を予言しているよう。 -
40歳からのキャリアの再設計がなぜ必要なのか?
これまでのキャリアに対する考え方をなぜ改めねばならないのか?
時代背景やデータをもとに、その理由含めて明確に記されており、納得感のある内容です。
大企業で働く40代未満の人たちや、就活を控える学生にぜひ読んでもらいたい一冊。 -
約10年前の自分がこの本を読み、なにか大きな衝撃を受けていたら……とタラレバを過去の自分に期待したくなるほど1日でも早く読んでよかったと思える一冊。ちきりんさんの文章は難しい言葉が一切なく本当に頭のいい人の書く文章。
-
時代は変わった。しかし人は変わらない。変えられるのは自分の意識だけ。40代でジョブチェンジ。できるだろうか?できると問いかけてくれるのが本書。しかし、前提はかなり多い。今からでも遅くない。この本を読んで現実を直視し、心の囚われから解放されよう。
-
現在の世界の状況を、産業革命に匹敵する社会の変化が起きていると、統計を使いながらきちんと分析しているので納得できた。
1.大組織から個人へ(IT革命)
2.先進国から新興国へ(グローバリゼーション)
3.ストックからフローへ(人生の長期化)
その上で、40代で働き方を選び直すという提言をしている。これは、「人生の有限感」を意識して生きるというのがベースになっているからだろう。
そして、「自分がやりたいことが明確になれば、人生がものすごく楽になる」、「社会に何ら貢献できていなくても、自分の存在意義を不安に思うことがない」という言葉にハッとした。 -
ITの発展、グローバル化、人生の長期化がさらに進む大変革の時代の中、どう働き、どう生きていけば良いのか。未来の働き方を考えるヒントにしたい本です。
-
ちきりんさんの本はこれ以外にも数冊読んでいます、変化の激しい未来を自分で読み解き、将来幸せに生きるために働き方を考える
私自身、まさに今その時だと気付かされました
一歩踏み出す勇気‥ですね -
20代からの20年間と、40代から先の働き方を分けて考えようという視点が目から鱗でした。
社会のことをよくわからないまま就活し就職先を決めた学生時代。でも40代になれば自分にどんなことが向いてるかわかった上で仕事を選ぶことができる!
他にも間欠泉型の働き方や、高齢者のシェアハウス等なるほど!と思える発見がいっぱいありました。
もうすぐ40代になる前に、これからどう働いていくか、どんな人生を過ごしたいか、考える大きなキッカケになる本でした。 -
私にとっては想像しづらかった40〜50代の人たちの考え方やその背景がリアルに語られていてすっきりしました。
20代で何かしら前向きで仕事につながるようなやりたいことを見極めるのは簡単ではない、というのにとても納得しましたが、就活は改めて不思議な仕組みだと実感しました。本当にやりたいことがない大人が素晴らしい目標をもっている新人を求める、不思議な話ですね。
終身雇用は何をやりたいのか思考することを奪っているというデメリットも印象的でした。
子どものときから今まで自分の頭で思考せずに親に求められていること、周囲に胸を張れること、平均的な人生を送ることに重きを置いてしまっていたことを今になって気付かされました。なんとなく違和感はあったはずなのに。これからは自分の人生の長さに目を向けて、自分の進む道に自信を持ちたいです。子どもにも、常にやりたいことを意識するようサポートしてあげたいです。 -
ちきりんが言うように、40歳で再就活するなら、大企業に入って安泰を目指してた大学時代の就活とは絶対に違う視点で就活するなあ。フローとストックの話も、寿命が伸びてる時代で、且つ年収が良ければその分支出も増えるわけで、いくら必要かわからない中でビクビクと貯め続ける選択をするより、何時でも稼げまっせというフローの力が重要であることに超納得。それにしてもちきりんの本は面白すぎる。なんとなーくこのままでいいのかなと不安に思うサラリーマンの心を鷲掴みにされます。
-
7年前の本だけど、2021年でも十分役に立つ
-
非常に心に刺さる内容だった。 40代で新しい仕事を始められる、新しいキャリアを始めれる、というのは非常に新しくて勇気をもらいました
-
40代から第二の就職をする、常に自分をアップデートする
ということで、まだ30代前半の自分はもう少し成長機会を求めて転職活動しようと思います。 -
両親(50代前半)と自分の、働き方に対する考えの違いに何となく戸惑いがあったのですが、なるほど‼︎
自分の選択肢が広がる一冊でした。 -
どちらかと言えば、定年に近い自分。
人生は2回生きられる、本の内容には納得できるし、やりたいことをやりたいとは思うけど、就職氷河期世代真っ只中の自分には、やってみたいことがあるけど、もう少し準備が必要(笑
ストックからフローへ、既存の資産、不動産、お金や人も含めて、新しい考え方にシフトしていく。
多様な生き方が選択でき、認め合い、不安を煽らない社会、家族、人が増えると、少なくとも閉塞感がなくなり、生きやすくなるだろうなと思います。
セーフティネットをしっかりしておくことも大事かな。
-
2017年最初の読書にふさわしい夢のある本。
私の場合、40代半ばで子どもたちが大学生になるので、そのころには思う存分好きな働き方ができるはず。
でも後先を考えて今を我慢するのはもったいない。
つまりは、日々楽しみ精進しながら、そのときどきに合った生き方したいよねってことだと理解しました。
再読のはずなのに、気付きが沢山ありました。