侠飯2 ホット&スパイシー篇 (文春文庫 ふ 35-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 622
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167905088

作品紹介・あらすじ

大反響のグルメサスペンス。お待ちどお!頬に傷、どう見てもその筋の男だが、彼のつくる料理は絶品! グルメサスペンスという新ジャンル? を切り拓いたシリーズ第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 第2弾
    柳刃さんと火野さんは今回も格好いいわ~。料理も間違いなく美味しそう。
    実はランチワゴンで食事を買ったことないのだけれど、「スパイシーギャング」みたいに仕事場の近くで美味しいランチが日替わりで手軽に食べられるのはいいなぁ〜。

    柳刃さんは「どんな仕事にも必要なのは意志と想像力」と説く。それを人財支援部ヘ異動した3人がランチワゴンでの練習販売を通して実感するのが良かった。何気に働くことや会社との距離感についても考えさせられた。

  • 前作を読んでいたため張られた伏線には気づきやすくなっていたが、新たな登場人物のキャラクター性でカバーされていた。
    今回出てくる料理は少し真似しづらそう。

  • 1.牛筋カレー、
    「牛スジを煮込んだベースに、ターメリック、クミン、クローブ、コリアンダー、ブラックペッパーといったスパイスを足した。ほかに入れたのは、飴色になるまで炒めた玉ネギとビンダルーペーストだな」 「ビンダルーペースト?」
    2.タイ料理、
    「ナムプリックパオ。チリインオイルともいうが、唐辛子やニンニク、玉ネギや干しエビを大豆油で揚げてペースト状にしたタイの調味料だ」
    3.ガーリック炒飯、「老抽王」
    「スライスした大量のニンニクを、フライパンで炒める。ラードがなければサラダ油でもいい。ニンニクに軽く火が通ったら、いったんフライパンからだして、べつの器に入れておく。そのあと刻んだ豚バラ肉と白ネギ、飯を炒める。火力は常に最大だ。味付けは塩か、味覇という中華スープの素を使う」
    4.辛子明太子うどん、稲庭
    柳刃はうどんをザルに入れ、水ですすいでからガラスのボウルに入れた。続いてボウルに、ほぐした辛子明太子を入れ、ゴマ油をすこし垂らした。
    5.ケイジャンスパイス
    「ケイジャン料理は、アメリカのルイジアナ州が起源だ。ケイジャンスパイスはカイエンペッパー、ブラックペッパー、パプリカ、ガーリックパウダー、オレガノ、タイム、塩を混ぜあわせてある。このフライドチキンの衣には塩が入っているから塩味は濃いめだが、海で食べるにはちょうどいい。汗をかくから、塩分が欲しくなる」

    真鍋順平、28歳、独身、情報サービス企業勤務。突然の“追い出し部屋”への配置転換にうろたえる順平は、ある日、ランチワゴンで実に旨い昼飯に出会う。店主は、頬に傷を持つ、どう見てもカタギではない男、柳刃―。任侠×グルメという新ジャンルを切り拓き、大好評を博したシリーズ第2弾、登場!文庫書き下ろし作品。

  • 真鍋順平、28歳、独身、情報サービス企業勤務。突然の“追い出し部屋”への配置転換にうろたえる順平は、ある日、ランチワゴンで実に旨い昼飯に出会う。店主は、頬に傷を持つ、どう見てもカタギではない男、柳刃…。任侠×グルメという新ジャンルを切り拓き、大好評を博したシリーズ第2弾、登場!文庫書き下ろし作品。

  • シリーズ第二弾。主人公?が一新された。今回はブラック企業でリストラにあう会社員を主役に話が進む。実際の主人公、柳刃と火野は初めは名前無く傷男と髭男として登場。途中で前作主人公の良太が出てきて、以降は柳刃・火野で活躍。移動キッチンで提供されるのはエスニック料理で、ビールが進みそう。

  • 一作目が就活に苦戦するFラン学生の話なら、こちらはリストラ間際の若手サラリーマンの話。
    世代や環境が近い分、一作目より柳刃さんの言葉が一層響いた。
    料理小説だけど、お仕事小説でもある。

    一作目よりもアクション多めだしストーリー仕立てになっているので、よりエンタメが増した感じ。面白かったです。

  • 前の話で主人公とお別れしたので、今回はどんな始まりなのかと思ったら、主人公変わってた。
    驚きだけど、新主人公を取り巻く会社の人事に再び驚き。どう考えてもブラック!と、そこまで思ったものの、作中で柳刃さんに主人公と一緒に諭されてしまった。
    相変わらず柳刃さんて、すごいえぐることゆうー。
    まだ2巻なんだけど、作中に出てくる女の子がどれもびみょーーーなのはなんかあるのかな?
    いつか女の子主人公で描かれる回があるのかも。
    ラストのバイオレンスも楽しかったです。

  • 侠飯1.2読みました〜 どれも自分で作りたくなる飯ばかり。おかげでスパイス関係多量入手^_^;

  • 怪しい2人組、リストラ、ブラック企業、料理・・・と、内容はあるんだけど、大事な料理に余り繋がらないかな。それでも出てくるレシピは、どれも美味しそうなんだけどね!サラ~と読んだけど何気にラストに感動してしまった(笑)ニンニク黒チャーハン食べたい♪

  • 美味しそうな料理の数々で、読んでいると食欲が湧いてくる。

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著者プロフィール

福澤 徹三(ふくざわ・てつぞう):1962年、 福岡県生まれ。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルの作品を手がける。2008年、『すじぼり』で第10回大藪春彦賞受賞。著書に『黒い百物語』『忌談』『怖の日常』『怪談熱』『S霊園』『廃屋の幽霊』『しにんあそび』『灰色の犬』『群青の魚』『羊の国の「イリヤ」』『そのひと皿にめぐりあうとき』ほか多数。『東京難民』は映画化、『白日の鴉』はテレビドラマ化、『Iターン』『俠(★正字)飯』はテレビドラマ化・コミック化された。

「2023年 『怪を訊く日々 怪談随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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