たまさか人形堂それから (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2016年2月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167905484

作品紹介・あらすじ

OLをリストラされたことをきっかけに、祖父母から譲り受けた「玉阪人形堂」店主となった澪。人形制作に関しては素人だったが、押しかけアルバイトの人形マニア・冨永と

高い技量の訳あり職人・師村の助けもあって、人形堂はそこそこにぎわいを見せていた。

いっとき店は閉店の危機に見舞われたが、資産家の坊(ぼん)でもあった冨永が共同経営者の立場になることで、その危機は去った―ー。

今日もこの小さな店には人形に関する様々な難題が持ち込まれる。赤いマーカーの汚れがついてしまったリカちゃん人形、グループ展でなぜか壊されてしまう人形作家の「ある作品」、髪が伸びる市松人形の謎、盲目のコレクターが持ち込んだ小田巻姫の真贋――。

人形と人間の不思議で親密な関係を円熟の筆で描く、「たまさか人形堂」シリーズ第二弾。

みんなの感想まとめ

人形と人間の不思議な関係を描いた物語が、さらなる深みを増して帰ってきました。主人公の澪は、祖父母から受け継いだ人形堂を運営しながら、様々な人形の修復や持ち主の思いに向き合います。リカちゃん人形や市松人...

感想・レビュー・書評

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  • たまさか人形堂の続きです。
    ここでは人形修復の話だけではなく、持ち主の人形への思いと
    修復師の思いと拘りと、関わる人たちの思いが混じりあう。
    今回も、リカちゃん人形や創作人形、髪が伸びる市松人形、
    小田巻姫にチェコのマリオネット、金属のボルトとナットのみで出来た人形や、
    マネキンも登場して、しつこくない蘊蓄に溜息ですよぉ。
    一番興奮したのは小田巻姫。
    北森鴻さんの陶子堂シリーズばりに、狸の化かしあいが勃発!
    こういう変な緊張感はたまりませんね♪
    冨永さんの帰りを待ちながら、続きを待ちます。

  • 「たまさか人形堂」の続編。
    今回はより束前さんの出番がふえ、
    澪とのやりとりもおもしろかった。
    また、『小田巻姫』にも進展が・・・
    続きが読みたいなあ。

  • 束前さんが良い。

  •  人形堂の主になった元OLと、店にもちこまれる人形たちの話の第2弾。

     まぁ、ほかの面々が個性的すぎるので、主人公はこうじゃないとダメなんだろうけど、彼女にはいらっとさせられることが多くてww

     彼女の成長記でもあると読めば、さもありなん、ではあるのだけど、でもなぁ。

     今回は、束前氏が素敵でした。
     あまり人にいえない類の人形を作っているのだけど、仕事に対するプロ意識がすごい。
     職業に貴賤はない、っていうのを体現している。

     個々のエピソードはよかったし、全体的に面白いんだけど、なんかもやっとした感じになるのは…。
     単に主人公が好きじゃないから、ってだけか??

  • ゆるやかにつながりを持つ連作短編集。長編とも呼べる。

    物語の含む柔らかさ・温かさ・厳しさも勿論だが、特筆すべきは「会話」の緩やかさ・鋭さ。
    こいつらの丁々発止をいつまでも聞いていたいと思える。
    個人的には漱石→奥泉光→津原泰水の水脈が見えた。

    「香山リカと申します」
    「髪が伸びる」
    「小田巻姫」
    「ピロシキ日和」
    「雲を超えて」

    エピローグ「雲を越えて」。
    かつて自分が書こうとして挫折した小説のことを思い出して、心地よく敗北宣言を胸に刻む。
    2冊の中に2冊以上のボリュームが篭っているからこそ、この章の深みが味わえる。
    (カラックス「ホーリー・モーターズ」の結末が取ってつけたものでないのも思い出させてくれた)

  • ミステリーかな?

     続編であるが気軽に読むことができた。人形屋さんが舞台のショートストーリー。少し不思議なお話がいくつかあるのだけれど、新幹線車中で集中読破したつもりなのにどうやら気合い不足だったようだ。

     どのお話にも乗り切れないまま読了。寝不足が効いているかな? 機会があればほかも読んでみようかな。

  • 面白かった。人形を通して、いろんな「ひと」が見えてくる。三者三様の人形堂。ひとはみんな、もがきながら生きてるんだなぁ。

  • うーん題材は興味あるし面白い
    読んでいてもそれなりに面白い
    なんだけれど…
    話の飛び方やら細々したところが
    私には合わないよう(^_^;)
    前作在庫なく二作目から読んでるから?

  • シリーズ2作目。人形と言っても、いろいろな用途や種類があるものだなと、改めて思いました。前作よりも、登場人物を掘り下げて描かれていてよかったです。次作があるとすれば、今度は束前さんのことがもっと知りたいなと思いました。

  • 人間関係がより深まりつつあるので楽しく読めました。
    澪の恋愛がどうなるのかとか、富永君の葛藤はどう決着が付くのかとか、色々読みどころが多い。

  • 「たまさか人形堂物語」の続編。おなじみの人形堂のメンバーに久しぶりに再会できてとても嬉しい。読んでいる間ずっと「たまさか人形堂を読む」ではなく「たまさか人形堂に遊びに行く」ような感覚だった。

    今回もリカちゃん人形から創作人形、髪が伸びる日本人形にチェコのマリオネットにマネキン、冨永くんの新作ぬいぐるみ「八っつぁん」まで、登場する人形は色々。リカちゃん人形のうんちくは、女子なら誰しも会話に参加したくなると思う。ちなみに私はリエ姉さん持ってました(笑)あとマイナーだけどパットちゃんとはるみちゃんというリカちゃんのお友達。リカちゃんハウスよりもリカちゃんスーパーが好きだったな~

    お気に入りは「髪が伸びる」一見チャラそうなバンドマン青年が実はおばあちゃん想いで微笑ましい。香山リカと、創作人形作家の五十埜さんともども、準レギュラーとして定着しそう。「小田巻姫」は、やっとシムさんのトラウマともいうべき案件が解決して良かった。しかし冨永くんのほうのトラウマはまだ解決していないし、束前さんと澪さんと香山リカの三角関係(!?)もまだ決着ついてないから、あと1冊はシリーズ続くことを期待して待ってます。

    「香山リカと申します」「髪が伸びる」「小田巻姫」「ピロシキ日和」「雲を越えて」

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著者プロフィール

1964年広島市生まれ。青山学院大学卒業。“津原やすみ”名義での活動を経て、97年“津原泰水”名義で『妖都』を発表。著書に『蘆屋家の崩壊』『ブラバン』『バレエ・メカニック』『11』(Twitter文学賞)他多数。

「2023年 『五色の舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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