新装版 海王伝 (文春文庫) (文春文庫 し 5-30)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (558ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167905521

感想・レビュー・書評

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  • 歴史背景などの説明がうだうだ続くようなことがなく、ストーリー展開のスピードがちょうどよくて、あっという間に引き込まれた。続きが読みたかったな。

  • 夏に相応しい歴史冒険小説。村上海軍の流れを持つまじめな海賊、つまり盗みはしないが戦いを挑まれたら徹底的に相手を粉砕する。日本を出国して明(中国)を目指すがシャム(タイ)のアユタヤに行き着く。そこで戦いを挑まれながらら次はシャムとビルマ(ミャンマー)の争いに巻き込まれる。そして最後の大勝負は元村上海賊でシャムを根城にする明の海賊(つまり日本人)の大物。主人公とこの大物海賊は浅からぬ縁があり…その息子に挑まれた一対一の決闘で殺してしまう。そこから大海賊の攻撃が始まり。
    となんとも壮大で夏向きの小説。読後も爽やかに終わった。

著者プロフィール

白石一郎(しらいし いちろう)
1931年11月9日 - 2004年9月20日
釜山の生まれの作家。終戦までは釜山、戦後は佐世保市で育った。長崎県立佐世保北高等学校、早稲田大学政治経済学部卒業。双子の息子がおり、白石一文・白石文郎両名ともに作家となった。
1987年『海狼伝』で第97回直木賞、1992年『戦鬼たちの海—織田水軍の将・九鬼嘉隆』で第5回柴田錬三郎賞、1999年『怒濤のごとく』で第33回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。

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