ごはんぐるり (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2016年2月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784167905545

作品紹介・あらすじ

食べて飲んで出して、今日もやっぱり生きている。
カイロ&大阪育ち、幸せな食オンチがつづる「グルメ」じゃない「ごはん」のこと。
西加奈子が綴る、かめばかむほど味が出る「食エッセイ」。

まかないの肉じゃがバター・カイロの卵かけごはん・大阪のアメちゃん・
ほうれんそうのおしたし・誕生日にはホールケーキにイチゴ・夢は男子校の寮母・
おばあちゃんのお好み焼き…


ごはんにまつわる子供時代の思い出、失敗談・笑い話が満載。
文庫版特別付録として、敬愛する料理人・竹花いち子氏との対談を収録。

みんなの感想まとめ

食にまつわるエッセイは、著者の豊かな食への愛情と独自の視点が光ります。特に「活字のごはん」という表現が印象的で、知らない食べ物の描写に想像を膨らませる楽しさが詰まっています。著者の思い出や失敗談を通じ...

感想・レビュー・書評

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  • 食にまつわることなら、どんどん話題が出てきそうな、そんな勢いのあるエッセイ。西加奈子さん、食べること、飲むことがとても好きなんだな。

    “活字のごはん”という項が良かった。
    見たことも食べたこともない食べ物の、文中の描写に想像をめぐらす楽しさ!に共感。

    お洒落なカフェで食べたパンプディング…
    「当然のように美味しかったが、私の脳内のパンプディングの美味しさには遠く及ばなかった。パンプディングは、もっと大きくて、ふわふわしてて、口いっぱいほおばるもののはず。口に入れると、湯気がふわあっと出て、やわらかくて、とにかくこういうのではない。だって「パ」と「プ」とか、「ディ」とか「グ」とか!」
    想像の中で味わった美味しさといったら!
    いやぁこの気持ち、すごくわかります!

  • 食に関するエッセイ集。「幸せな食オンチ」というコピーにつられて読んだ。

  • ごはんに向けられる眼差しが好きだなぁと思った。何に対してもそうだけど、愛がある。どちらかと言えばネガティブなことにも関西人の「しゃ~ないやっちゃな~」を感じる。
    活字のごはんはとても共感した。
    なぜ、文字で見るごはんはあんなに輝いているんだろう。この「ごはんぐるり」もまさにそうだった。

  • カイロ&大阪育ちの西さん。
    読み終わって、ますます西さんのことが好きになりました。

    ぶっちゃけた話に大阪出身の私はかなり親近感がわいたし、読んでて「わかるー!」となる場面がたくさんでした。

    生まれて初めて1人だけで作った料理のこと。
    国によって異なる「食」への安全基準に衝撃を受けたこと。
    「アメちゃん」に見る大阪人と食べ物への「ちゃん」「さん」づけについて。
    トルコ、セネガル、ベネズエラ、フィンランドのはじめましてのごはんのこと。
    食べ物だけじゃなく作る過程もふくめて面白いなぁと思ったし、かかる手間も大らかに楽しく受け入れている様子が、効率重視の日本と対照的でそういうのも(たまには)いいなぁと感じました。

    活字で読む「ごはん」の描写については、激しく同意!
    私も、文字で表す料理というのは、特別な魔法を持っていると思う。文章だけで食欲を刺激できてしまうのは本当にすごいと常々感じてました。

    楽しい気分になる西さんのエッセイ。
    おもしろかったし、もっと読みたいと思いました。


    『文字には、色もにおいも、味もない。でも、それが描き出す食べ物たちは、なんとも言えない滋味と栄養に溢れ、素晴らしいにおいを放って、私たちの胃袋をからかう。現実のものより、ずっと強く。』

  • 食べる幸せについて。
    西節を炸裂させながら、「食べたいなぁ」「料理したいなぁ」と思わされる。
    世界各地の料理を考える時、人は、その土地の食べ物に育てられ、大きくなるんだよな、と改めて面白いなと。
    好きな人と好きな美味しい食べ物を食べる。
    こんな嬉しいことはない。
    毎日、もっと楽しむ時間として、より感じたい。

  • 食にまつわるエッセイ。毎日の何気ないご飯を大切にしたいと思う気取らない文章に好感を覚える。

  • ぐんぐん引き込まれたエッセイ

    海外生活だった著者の子供時代が
    「食」に影響を与えている

    自分はひとと一緒に食べるのは
    実はちょっと苦手なんだけれど
    楽しそうにひとと食べている話を読むのは
    楽しい

  • とっっっっっても良かった!!!!!
    「でも、恥ずかしい。大好きな夫の隣で、何かの脳みそを、すすりたくない。」この文章を読むだけでもこの本を買う価値があるよ…!!!!
    独身アラサーを嘆きながら開き直っていた西さんが、こんなにも衒いなく「大好きな夫」とさらっと書いている、うれしい、かわいい!!!
    本から伝わる食べることは幸せというゆるぎない哲学、すき。ダイエットしてるのアホらしくなるねw読み終わって、「ごちそうさまでした」と言いたくなるような美味しい本でした。

  • 力強い文章で書かれたご飯エッセイ
    口から食べ物を入れる、呑み込んで身体に取り込むって、すごいこと
    身体は食べた物で出来ている
    そして胃袋は思い出で出来ている

  • 西加奈子さんのご飯ものエッセイ。一言で言うと、面白いし美味しそうだった!

    海外文学に出てくる料理に「それってどんなやつ!?」ってなる経験は私もよくある。『ジェイン・エア』に出てくるミンスパイ、文字で読んだときは「ミンス=ひき肉だから、お肉のパイなのかな?」と思ってたけど、実物はフルーツを使ったパイだったのが衝撃だったのを覚えている。

    初デートで完璧すぎる店を選んでくる人、私も苦手というか、遊び慣れてるのかな?ってちょっと警戒するし気後れしてしまうのだけど、それを文字化させてしかもこんなに面白く書いてくれる西さん、ありがとうって思った笑

  • 東京出張の帰り、室町コレド?で購入。
    ご飯モノの映画は好きだけど、本を読みたいなと
    ふと思って探していたら気になって手に取った。
    結果、大正解。美味しそうすぎる。
    西さんの育った環境とか全く知らなかったので
    びっくりしたけど。

    西さんの作品ももっと読みたいし
    食エッセイ、どんどん読みたいなと思った。
    今度は酒好きの酒にフォーカスしたものもいいな。

  • 着飾ることではない、みせびらかすことではない、自分の心地よいことを、貫くということ、それがお洒落なのだと、私達だって実は、知っているのだ。

    胃袋は思い出で出来ている!

    食べるときは黙ってて、あとからすごくいいメールでお礼を言われたり、フェイスブックでぜっさんされるより、ちょっとでもその場で感想を言ってくれたら、つぎの料理がもっともっとおいしくなったって思うのね。

    楽しかったー!読んでて単純に良かった。西さんのことめっちゃ好きになる一冊やな。クセありそうやけどこの人(笑)

  • おいしかった!
    みたいな、読後感。

    いっしょに食事に行った時に、「正解」すぎるチョイスをして絶対外さない人、何となく気が許せない。分かるー!分かりすぎるーーー・・、共感し過ぎて首モゲそう。
    それにしてもカイロの食生活。壮絶。お母さん凄いなあ。

  • めっちゃ面白かった!西さんのありのままの優しい言葉に、ほっこりしたり声を出して笑いそうになったり。食のエッセイ大好きなんだけど、丁寧な暮らし系だと憧れるけど自分が雑だからちょっと後ろめたくなったりしちゃうんだけど、西さんはちょうど良い〜!共感できる雑さがあって安心する。もっともっと色々な話が読みたくなった。あとお酒好きなところも共感ポイント高かった。巻末に載ってた小説もとても良かった。

  • フィンランド人に「おしゃれ」と言う言葉がない、と言う話が印象的だった。

  • カイロでの食事情や、ショートストーリー的なものなどから、ご飯のありがたみを感じる一冊でした。
    1つのエッセイが2.3ページくらいだったので読みやすくて、通学時間にちょこちょこ読んでいました。
    私も西さんのようにいつかビールの美味しさがわかる日が来るのかなぁと思いを馳せていました。

  • ブクログでレビューしている方を見て、ずーっと読みたかった本。
    結果、最高でした。

    自分自身、文章に出てくる美味しそうな料理が大好きだ。
    角田光代さんの彼女の献立帖は繰り返し読んだし(ラムチョップの話がお気に入り)、柚木麻子さんのBUTTERを読んでからはバターを大量摂取したし、江國香織さんの本に登場する優雅な食事シーンにはいつもうっとりしていた。

    私が女性作家を好む理由のひとつに、"料理を美味しそうに描いているから"というのがある、と気付いたときがあった。
    西さん自身も"活字のごはん"は、実際のそれよりも魅力的であったりする、などと述べていて激しく頷き、またファンとしては好きな作家さんの心のうちに触れられたような気がして嬉しくなった。
    (西加奈子さんの本 サラバ! などを読了してから、こちらを読むと面白さ・嬉しさ何倍!)


    "初デートの正解"という章では、お店選びから注文に至るまで"いびつさが垣間見える完璧な正解"について大まじめに考察されている。
    "語る"という言葉は、ムダに暑苦しいだけの空っぽなひとが多用している印象で個人的にはあまり好きではないけれど、これについては友人らと語らいたいなぁとにやにやしながら読んだ。


    好きな作家さんの食に対する感じ方・考え方に触れられて、読んでいてとっても楽しかった!

  • 「サラバ」などの作品で知られる小説家の
    西加奈子氏の食べものに関するエッセイ集
    です。

    好きな料理は「肉じゃが」と答える男性や
    初デートで常連客風に振る舞える店に連れ
    ていく男性について、など女性目線での食
    の好みなどを、女子は「こう分析するのか」
    とその洞察力に感心してしまう一冊です。

    ちなみに肉じゃがイコール家庭の味、そし
    てそれを欲しがる男性、というのは「大き
    な何か」が作ったイメージではないか、と
    著者は分析しています。

    つまり「俺って庶民派だよ」「意外と質素
    でしょ」というイメージに乗っかろうとし
    ている意図が透けて見えるとか・・・・。

  • やっぱり面白い人だなー。
    声がリアルに聞こえてくるようだった。
    ラジオで喋ってるのも凄く好きだから
    若さんのとこでも今年喋ってほしいわー。

  • この本の隅々から西さんの「食べること」への深い愛と執着が感じられてとっても良かった!

    ごはんをたべることでぐるぐるいのちはまわっているんだな〜、ひとつが短いからサクッと読めちゃう、そこもまたつまみ食いみたいで良いな〜って思った!スキ!

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著者プロフィール

1977年、テヘラン生まれ。2004年、『あおい』でデビュー。07年、『通天閣』で織田作之助賞を、13年、『ふくわらい』で河合隼雄賞を、15年、『サラバ! 』で直木賞をそれぞれ受賞。その他の作品に『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』など多数。

「2018年 『おまじない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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