ペテロの葬列 上 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2016年4月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167905842

作品紹介・あらすじ

待ち受ける驚愕の展開。ドラマ化もされた話題作、待望の文庫化

杉村三郎が巻き込まれたバスジャック事件。実は、それが本当の謎の始まりだった――。『誰か』『名もなき毒』に続くシリーズ第三弾。

みんなの感想まとめ

物語は、バスジャック事件から始まる複雑なミステリーで、主人公杉村三郎が人間関係や社会の暗部に迫る姿が描かれています。一見単純な事件が、実は深い悔恨や人間の本質に繋がっていることに驚かされます。登場人物...

感想・レビュー・書評

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  • ■サマリー
    ・上下巻869頁の長編ミステリー
    ・バスジャック犯の老人と彼が過去に犯した
     罪への悔恨
    ・主人公の杉村三郎と家族の行方

    ■所感
    聖ペテロは、主イエスの一番弟子である。
    にもかかわらず、イエスを裏切った。
    ペテロは、イエスの予言通りに動いた。
    イエスはペテロに言った。
    「あなたは、鶏が鳴く前に3度私のことを知らないと言うだろう。」
    ペテロは、決してそのようなことはないとイエスに言ったが、その通りになった。
    ペテロは処刑されるその時、自分から逆さ十字架に磔にされることを望んだ。
    自分のような人間が、イエスと同じ処刑方法ではいけないと感じたそうである。
    ペテロは大変真面目な人だったのだろう。
    本書は、実は人間の根っこの部分が、とても真面目な人が起こした事件を扱っている。
    様々な人間関係が入り組むため、やや複雑な相関図にはなるものの、大変面白いミステリー作品であった。
    ペテロの葬列とは言い得て妙なタイトルだなと感じた。
    とても驚くべきは最後の最後である。
    杉村三郎は、悲しい男だなと感じた。
    事件の真相は鮮やかに見出せたのに、妻の心の変化には気付かなかったのだろうか。

    ■心に残った部分
    「人は、自分で生きなくちゃいけないって教えてくれた。誰かにおんぶされたままでは、どんなに恵まれていても、幸せにはなれないってことも」
    私は何か呟いた。自分では聞き取れなかったのに、妻はうなずいて「そうね」と言った。
    ****
    君が菜穂子を育ててくれた。
    「桃子の力もあるかもしれない。親になると、子供を育てながら、親も育つ。子供によって育てられるんだ」
    私は何度もうなずいた。
    ****
    帰る場所がどこであろうと、私は帰る。
    そのころには、桃子はどんな娘になるだろう。
    私の夕星姫は。
    私は見守るのだ。私の姫の成長を。菜穂子の言葉は正しい。私たち二人で見守るのだ。
    離れていても。共にはいなくても。

  • 『ペテロの葬列 上』―杉村三郎が開く、社会の暗部への扉

    杉村三郎シリーズ第3弾の『ペテロの葬列 上』を読み終えた今、心は複雑な感情で満たされています。物語は、老人によるバスジャック事件から始まります。この一見単純な事件が、実は日本社会と人間の心に潜む深い闇へと続く入口だったなんて、誰が想像できたでしょうか。

    杉村三郎は、ミステリの主人公として、またしても事件に巻き込まれます。しかし、彼のこの事件への関わり方は、ただ巻き込まれたというだけではありません。事件に足を踏み入れる彼の姿勢は、時に深い思索を促されます。園田編集長の過去と事件との繋がりは、さらに物語に複雑な層を加えています。

    下巻への期待は膨らむばかりです。この上巻が描き出した、社会の裏側と人間の心理の奥深さは、下巻でどのように展開されるのか。杉村三郎としては、これまでにも多くの事件に巻き込まれてきましたが、この『ペテロの葬列』は彼にとっても、また読者にとっても、特別な意味を持つ物語になりそうです。

    杉村三郎シリーズを追い続けてきた私としては、この物語がどのように紐解かれていくのか、その先にある「真実」が何なのかを知ることが待ち遠しいです。『ペテロの葬列 上』は、ただのミステリー作品を超えて、社会と人間の本質に迫る問いを投げかけています。

  • 杉村三郎さんの刑事モノ?と、勝手に思ってましたが、刑事さんではなかったのね。
    奥さんはご令嬢で、義理の父の下で働く平社員の杉本さんが、バス乗っ取り事件に巻き込まれるお話。人質解放後のお話が、面白くなっていきます。どうしてー?謎解きが面白くなってきました。冷静に、物事を見る、杉本さんの目線で、物語が進んでいきます。宮部みゆき作品は、それぞれの関係性とか細かいところを、じっくり聞けば(オーディブル)、最後にはいろんなことが繋がっていくので、ちょっと退屈と感じるところも、ワクワクしながらゆったりと読んでいます。Huluで、ドラマが見れるので、読んだところまで、見て楽しんでいます。

  • シリーズ3作目、今回も杉村さんは事件に巻き込まれる展開。
    ただのサラリーマンではなく、少し特別な家庭環境にある彼。
    一見すると恵まれているようで、その分バランスを取るために苦労が絶えない。
    そんな姿を見るたびに「頑張って!」と応援したくなります。
    序章と思っていた出来事がさらに深い闇へと続いていく上巻の終わり…。
    続きが気になって仕方ないし、杉村さんの人間味にますます惹かれました。

  • とてつもなく大きな何かに巻き込まれているということは伝わってくる。バスジャックを起こす老人、巻き込まれた人質、会社内のごたごた、家庭に起こった過去の事件と新聞屋の事件、そして義父。これらが綺麗に一本の線で繋がってくるんだろうなあと想像しながら読み進める。主人公が何故にそこまで張り切るのかは分かりませんが、夫婦仲にはちょっとした清涼を感じる。後半に色々期待したい。大好き度❤️❤️

  • めっちゃつまらん…と思っていたら後半なってめっちゃ面白くなってきた。やっぱり引き込まれる杉村三郎シリーズ。

  • 杉村三郎シリーズ、第3作。
    バスジャック、職場でのパワハラ疑惑、殺人事件と、相変わらず巻き込まれ体質の杉村。
    昔から続く悪徳詐欺商法。騙される人間の裏には、必ず騙す人間がいる。誰もが持っている人としての弱さが悲しい。

  • (感想は下巻まとめて)

  • 杉村三郎シリーズ第3作目。2作目の「名もなき毒」から2年後の事件という設定らしい。今度はバスジャック事件に遭遇し、その時死亡した犯人の謎を追っていく物語。どうも過去の極悪詐欺事件が絡んでいそう。
    何十年も前のテレビの生中継で顛末を見たことのある恐ろしい豊田商事事件もリアルに話に出てきたり、バスに同乗していた前作でも登場している女編集長の謎も今回明らかになっていきそうでそれも興味津々。
    1作目の「誰かsomebody 」の杉村三郎がシリーズ化されるとは思っていませんでしたが、こうしてシリーズ化されると次への展開に期待が高まっていくのが止まりません。
    上巻ではまだ何も解き明かされておらず、これからの展開にワクワクします。読み終えると同時に下巻を買いに走りました。

  • 杉村三郎シリーズ③
    「名もなき毒」から2年経過した設定。

    バスジャックに巻き込まれた三郎と編集長の園田瑛子。事件としては、本書の半分で解決したかのようにも見えたが。
    そこから拡がる波紋とナゾが読者を掴んで離さない。

    金銭目的ではない犯人の要求の違和感。編集者の秘密。犯人、人質たち、バス運転手もひと癖感じる。

    セクハラ、パワハラ、詐欺、自己啓発セミナー、洗脳と散りばめられた社会問題がどう終着するのかも見ものだ。

    題名「ペテロの葬列」所以にはまだ想像もつかない。下巻へ!

  • インスタ見てて、
    あー久々に宮部みゆき読みたい!
    と、思って借りた本!
    杉村三郎シリーズで、あーこれシリーズだったのか!?
    と思って調べたら、四作出ててこの3作目だけ読んでなかった。
    ただ、前回読んだのが平成24年。
    20年近く前だから、イマイチ記憶が、、、、

    それでも面白かったなぁ。
    このマスオさん的主人公がなかなか淡々としてていい。
    上下巻なのでまだ半分だけど、
    即引き込まれてつるりと読み終わりました。
    バスジャック事件を起こした犯人の謎。
    とてもとても気になります。
    バスジャック事件の犯人自体が、どーにも魅力的で、一瞬しかでてこないのに、気になって仕方ないおじいさん。

    早く下巻が読みたい!!!!

    #杉村三郎シリーズ
    #面白いなぁ
    #宮部みゆき
    #間違いはない
    #平成24年に読んだ続き
    #すごいなぁ
    #いつ読んでも古くかんじないのもすごい
    #上下巻
    #しっかり長編
    #宮部みゆきの長編大好き
    #入り込む
    #図書館

  • 読書の秋だ(爆)←これを書いた時はまだ秋だったのだ(^^ゞ

    そんなアホなこと書いたのも、今年の夏が心底クソ暑かったからだ。
    どのくらいクソ暑かったかというと、本を読む気が失せるくらい。
    かといって、エアコンが効いた部屋だとすぐ寝ちゃうw
    なのに、読みたい本は次から次へと現れて……。
    積読本が増える(爆)
    いやもぉ、地球温暖化って、こんなにもサスティナブルじゃないものか!と驚愕したぜ(^^ゞ
    (失礼。今や地球温暖化じゃなくて、地球沸騰化だよね)


    というわけで、久々の宮部みゆき。
    この前、宮部みゆきを読んだのっていつだろ?ってブクログの本棚を見てみたら、2020年12月の『ほのぼのお徒歩日記』だった。
    宮部みゆきなのに小説じゃないw
    その前読んだ、宮部みゆきの小説って何だろ?
    あ、三島屋百物語?
    てことは、おそらく2015年くらい?
    へー、ずいぶん読んでないんだなぁー、宮部みゆき。
    前は新刊が出ると、よく読んでたのになぁー。

    宮部みゆきというと、仕事場で回ってくる本というイメージがある。
    初めて読んだ宮部みゆきもそうだった。
    外出から戻ってくると、机の上に本が置いてある。
    作家名を見ると、宮部みゆき。
    宮部みゆきっていえば、アイツ(辞めちゃった同僚)とメシ食った時、好きで読んでるって言ってたなぁー。
    文学部卒で文学談義するのが好きなくせに、近頃は宮部みゆきとか読むのか、なぁ〜んて思っちゃったけど……。
    なんて思いながら、なんとなくページをペラペラめくった。
    確か、『返事はいらない』じゃなかったかな?
    そしたら、本を回したのは上司だったようで。
    斜め向こうから「面白いよ、それ」と言うので。
    「感想はいらないでいいですか?」とタイトルにかけて言ったら。
    返事しやがらねぇ(爆)
    ていうか、宮部みゆきを読んだことないくせして、“宮部みゆきとか読むのか…”もないもんだ(^^ゞ

    宮部みゆきの名前を知ったのは、『魔術はささやく』(文庫の最初の版)の表紙の絵がその頃何かのポスター(CM?)で使われていて。
    その絵と同じものを本屋で見かけて、手に取って知ったんだと思う。
    ただ、読もうという気は起きなかった。
    その頃は海外ミステリー一辺倒だったからだ。
    だから、元同僚が「最近読んでいる」と言ったのを聴いた時、宮部みゆきとか読むのか…と思ったんだし。
    外出から戻った机にあったその本を見た時は、他に読みたい本があるのになぁーと思ったくらいだ(^^ゞ

    そんな宮部みゆきだけど、読んでみたら、面白いのなんの。
    それは本を回してきた上司も同じだったらしくて、自分が『返事はいらない』を読み終わるより早く『レベル7』と『魔術はささやく』が回ってきた(^_^;)

    ウィキペディアで宮部みゆきを見ると、“最初に、人目を引く謎を提出して、それから多視点で光を当てて謎と全体像を浮かび上がらせる手法をよく使用する。”とあるが。
    宮部みゆきにハマったのはまさにそれで、最初に出てくる、後の展開が皆目検討つかない意味不明なエピソードが進むにつれて様々なエピソードへとつながることで、最後に「あー、そういうこと」となるストーリーに、それまでの小説にない面白さを感じたんだと思う。
    (ていうか、80年代の終わり〜90年代の初めって、それまでとどこか違う小説を書く作家が次から次へと現れてきて。あれは、80年代のアホバカカルチャーのいい面の置土産だったんだろうなw)

    ただ、この「杉村三郎シリーズ」はあまり好きではない。
    最初の『誰か Somebody』は文庫が出て、すぐ読んだんだけどイマイチで。
    2作目が出ても読もうとは思わなかったくらいだ。
    この『ペテロの葬列』上巻が★3つなのも、やっぱりイマイチ好きじゃないんだよなぁーと思ったからだ。

    『誰か Somebody』をイマイチ好きじゃないと思ったのがなぜなのかは憶えていない。
    そういえば、ウィキペディアに「杉村三郎シリーズ」は、“マイクル・Z・リューインの「アルバート・サムスンシリーズ」からイメージされている”とあるが。
    マイクル・Z・リューインも結構読んでいるわりに、イマイチはまれない作家だった^^ゞ


    ただ、久しぶりに宮部みゆきを読んで感じたのは、その読みやすさ(もちろんいい意味でw)。
    なんとなく読み初めたら、気づけば100ページ過ぎているし。
    もう寝ようかなと思っても、なかなか止められない。
    その辺りはやっぱりスゴイ。

    一方で、久しぶりに読んでいて、宮部みゆきって(どこかの時点で)意外なくらいガラッと変わったよなぁーとも思った。
    いや、味わいや風味は昔と一緒なのだ。
    ガラッと変わったのはテクスチャー?
    噛みごたえを感じるようになったって言ったらいいのかなぁー。
    そういう意味では、宮部みゆきは篠田節子と並んで、読ませるために読者の気持ちにすり寄ってきたりはせず、我々一般庶民が耳の痛いことをキチンと指摘してくれる作家になったなぁーと思う。
    ただ、それはもしかしたら初期の頃もあって。
    自分がストーリの面白さにばかり気を取られてただけなのかもしれない。


    注:以下、内容にちょっと触れています

    あぁ、それ、わかる…って思ったのは、暮木のことを「教師だったのでは?」と思った主人公に、義父が「60年代から70年代半ばに流行った企業研修のトレーナーだろう」と推察。さらに「(あの連中はみんな)同じ目をしているんだ」と言う場面。

    95年のオウムのあの騒動の頃、テレビ番組に次々と出てきたオウムの女性幹部たちを見ていると、自分はなんとも言い難い違和感を覚えていた。
    すると、職場の先輩が「どれも同じ顔をしているからだろ」と言ったので、やっと腑に落ちたということがあったのだが。
    そんな風に宗教や特定の主義主張にとらわれている人というのは、目だったり、表情だったりがみんな同じに見える。
    例えば、今なら極右の政治家の顔がわかりやすいかもしれない。
    極右の政治家って、目(視線)が強いようでいて、不思議と泳いでいるように見えるのだ。
    そういう意味ではトランプさんは極右ではなく、たんなる身勝手で強欲なリバタリアンなんだろうw

    ただ、「同じ目をしているんだ」というのは小説の登場人物である義父のセリフだ。
    義父にそれを言わせた宮部みゆきは、ある種の人たちがみんな「同じ目をしている」ということを取材で聞いたのか、それとも自らの経験で知ったのか。
    やっぱり、宮部みゆきは面白い(^^)/

  • 「杉村三郎シリーズ」3作目突入。まさかのバスジャックに巻き込まれて「さすがに巻き込まれすぎやろ」とは思った。人質たちの身代金をどうするかの会話などがリアルでそれだけでハラハラする。宮部みゆきは日常的な会話劇だけでサスペンスを描くのが本当に上手い。

  • Audible読了
    僭越ながら、みゆきさんはホームのような感じ。
    他のミステリーだと「この先の展開は…」と頭の20%くらいを使えるが、宮部作品は細やかな人物描写に心を奪われて、それを忘れる。人のコミュニケーションは、言語と非言語で4:6ともいわれるが、まさに言外のコミュニケーションの方が雄弁で、それを推し量れる登場人物たちもまた魅力的だ。

    さて本シリーズは比較的レビュー点が控えめながら、私にはとことん刺さる。主人公の内観が理想的だからだ。一言でいえば思慮深い。こうありたいと願う目標みたいな人物だ。シリーズを長く続ける理由も、ひょっとすると作者自身が、杉村三郎という人物を特別に好きだからではないか、と邪推する。

    松本清張を読んだ直後に、この作品を手に取れたことは幸運だった。全く先の読めない上巻。ページをめくる気持ちが逸って仕方がない。


    が、Audible配信は9/29だと。久方ぶりに愕然とした。

  • シリーズ物だったから買った一冊。

    主人公が事件に巻き込まれる話しだった。

    バスジャックはしょうがないけど、その後の事は自ら首を突っ込んで事件に参加してる様に感じる。

    丁寧過ぎる行動で、謎や疑問が湧きそれを解決しようとして事件に巻き込まれている。

    性格なのか?

    上巻では謎ばかりで、壮大な前振りを読まされたように感じスッキリしない。
    下巻で全ての謎が解決しスッキリしたいと思った小説でした。


  • 杉村シリーズ初の上下巻
    宮部みゆきでこれはもう長編とは思わない( ̄∀ ̄)

    ついにデッカい事件に巻き込まれました。
    どんどん引き込まれるこの感じ…
    やっぱり上手いなぁとm(_ _)m

    一気に下巻に突入しますε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

  • コナンばりに事件に巻き込まれる杉村三郎ですがそれを極力違和感なく書いてるところが流石だと感じました。
    前作の名も無き毒と同様に今回もおそらく2つの事件、バスジャック事件と新聞会社の殺人事件が複雑に絡み合ってきそうな予感がします。割と、後半にいろいろな展開があったので下巻が楽しみ!暮木老人怪しいな。

  • 杉村三郎シリーズ第3弾
    事件に巻き込まれる体質なのか今回はバスジャックに巻き込まれた杉村
    しかし犯人は老人で物腰柔らかく次々と人質の心を掌握していく
    バスジャック犯のイメージと違う犯人像で一気にストーリーに引き込まれた
    どうなるのかとハラハラして読んでいたら意外と呆気なく事件は終わってしまった

    しかし老人が言っていた慰謝料が実際に送られてくるし、別の殺人事件の容疑者と関わることになるし、パワハラ疑惑をかけられるしでまだまだ謎と主人公の受難は続く

    下巻はこの様々な事件がどう解決していくのか楽しみだ

  • 宮部みゆきさんの小説を初めて読みました。
    何年も前にドラマでやってた記憶があったので、買って読むことに!!
    (ドラマはたぶん1話しか観てないと思う笑)


    都市郊外で老人が起こしたバスジャック事件。
    老人は身代金の要求も、犯罪者の釈放を求める訳でもなく、一般人3名の名前をあげて、ここに連れてくることと、人質に対し事件に巻き込んだお詫びに慰謝料を払います。
    とだけを示します。

    その後事件は警察の突入で、犯人は自殺というかたちで終結しました…が…

    後日、本当に人質の元に慰謝料が届いたのです。

    犯人死亡の中、なぜ人質の元に慰謝料が届いたのか?
    誰が慰謝料を送ったのか?
    あの老人は何者なのか?
    連れてくるように示した3名とはどういう関係なのか?

    宮部みゆきさんの上下巻による長編ミステリーです!

  • 杉村さんシリーズはあまりにも面白くて地に手をついて愕然とした思い出がある。それは前作「名もなき毒」しかり、本作も圧倒的な人間の業を見せつけられるからだ。杉村さんはいつも間に合わない。バスジャックに隠された謎、家族との関係。いつもラストは静謐さを感じる。シリーズの一つの区切りとなる本作は是非多くの方に読んでもらいたい。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ・みゆき):一九六〇年東京都生まれ。八七年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。『火車』で山本周五郎賞、『理由』で直木三十五賞、『名もなき毒』で吉川英治文学賞、ほか多数の文学賞を受賞。『霊験お初捕物控』『ぼんくら』『三島屋変調百物語』シリーズ、『きたきた捕物帖』シリーズなど著書多数。


「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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