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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784167905965
みんなの感想まとめ
歴史の過渡期に生きた清少納言と中宮定子の物語は、権力の変遷と個々の人間模様を描き出しています。中宮定子の厳しい状況にもかかわらず、その気高さや美しさは輝きを放ち、清少納言の強いプライドや愛情が彼女の魅...
感想・レビュー・書評
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権力が道隆から道長ヘ移っていく過渡期。中宮・定子には厳しい状況となるが、そんなときでも輝きを失わない、定子の凛とした佇まいよ。清少納言(海松子)じゃなくとも推したくなる神々しい存在だ。
相変わらずの、海松子と則光の、犬も食わない(元)夫婦喧嘩であるが…。馴れ合った仲故の甘えや見くびり、馴れ合ったと思っていたからこそのわかり合えなさや譲れなさがすごくリアル!さすが田辺さんである。そして、上巻では箸にも棒にもかからないと(私が)思い込んでた男性が、下巻でまさかこんなに存在感増してくるなんて!心憎い大人の男の包容力、これまた田辺キャラお馴染みイケオジじゃないか~。
清少納言のプライドの高さや負けん気の強さ、一歩間違えれば感じ悪くなりそうなところをうまくたしなめるエピソードも巧い。そんなところも人間味があって、海松子かわいいなと思えるのだ。
今回どうしても文春文庫版が欲しかったのは、いのまたむつみさんの美麗な装画に惹かれたから。聡明で生き生きした海松子、雅だけど混沌とした平安時代…その魅力が余すことなく描かれていると思うのだ。山内直美さんの解説もまた素晴らしかった!
上下なかなかのボリュームだったけど、田辺平安ワールドを堪能できました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
田辺聖子さんの王朝シリーズ、大トリは清少納言です。彼女は一条天皇の中宮定子に仕えました。史実では、藤原氏の権力をめぐる陰謀、闘争に巻き込まれて歴史的には敗者だったのかも知れません。父親や兄弟たちの不祥事に心を痛めるなど、しなくてもいい苦労も多くされたようです。でも、中宮様のなんと気高いことでしょう。「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という言葉がありますが、悲しみの中で美しい大輪の花を咲かせたのです。
枕草子には日常の小さな喜びや素敵だと思うことが書かれています。きっと中宮様と楽しく語り合ったのでしょう。不運を嘆くのではなく、目の前の幸せをふたりで喜んで笑い合った日々を清少納言はどうしても残したかったのだと思います。人生の苦労や悲しみなんて誰もが経験しています。だからこそ辛かったことなんて書かなかった。ふたりにとって人生は美しくて生きるに値したから。千年続く友情を築いた中宮様の人生は幸せだったと思います。清少納言はちょっと鼻っぱしが強くて生意気だけど、誰より中宮様のことが大好きで、今でも中宮様の側にいるような気がします。 -
1000年も昔に生きていた人も、人生があり、異性と愛を育み、そして推し(定子様)を愛する
清少納言さんのことがとても身近な女性に感じられた
枕草子とは、何気なく些細な日常の美しさが集まっている作品であることを初めて知る
そして、彼女と推しとの思い出の作品であることを…
物語の中で彼女は少し傲慢な所や気位の高い部分があって時折イラッとしたけれど、同時に彼女の気持ちに同調したりもして憎めない -
強気で少し傲慢な所もある清少納言が人間味があって親近感が、湧く。
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学生時代に角川文庫の上下巻を読んで、なんだかぶっ飛んだ人だったのかなあと思っていた清少納言。自分がそれなりの歳になり?改めて読むと鼻につくところもあるけれど「あー気持ちわかるなあ」なんて箇所がたくさん。ところで、今回たまたま文春文庫で表紙絵がものすごく可愛かったため「内容とのとのギャップありすぎでない?」とこ密かに思っていたら、いのまたむつみさんでした。『宇宙皇子』読んでた身としては前言撤回。久しぶりによみたいなー。
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清少納言の生き様と彼女が生み出した草紙が、寄り合わされたような物語。
人生の大先輩2人から、女性の生き方を伝授されるという側面もあり、すばらしい読書になりました。
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著者プロフィール
田辺聖子の作品
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