甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺 (文春文庫 た 98-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167906146

作品紹介・あらすじ

菓子職人の兄と番頭の弟。上菓子屋兄弟の繁盛記菓子職人の兄と商才に長けた弟が、知恵と工夫で和菓子屋を切り盛りする繁盛記。色鮮やかな和菓子を通じて、江戸の四季と人情を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 9年ぶりに再読。
    心がじんわり暖かくなった。

  • 久しぶりの時代小説

    時代小説の良いところは
    言葉使いが丁寧なため
    優しい気持ちになれること

    和菓子が生き生きと美味しそうに表現されていて
    目に浮かぶよう

    登場人物たちの行方が気になり
    続巻が楽しみ

  • イイですね、好みです。
    江戸の人情もの。
    ふんわりやさしい。

    続編もあるようで、
    読むのが楽しみです。

  • 本当に美味しそうな和菓子を軸に展開する話。

    次回を期待してしまうでき。

  • 温かい兄弟愛。山場は少ないけれど,読んでいて心落ち着く物語。
    あらすじ(背表紙より)
    両親亡き後、叔父に実家を追われた晴太郎と幸次郎。兄弟は、かつて父の許で修業していた職人の茂市と一緒に、菓子司「藍千堂」を開く。優しい職人肌の晴太郎と、しっかり者で商才に長けた幸次郎は、亡き父の教えを守りながら、叔父の嫌がらせにも負けず、知恵と工夫を凝らした季節の菓子で店を切り盛りする。

  • 出てくる和菓子がどれも美味しそうで、イメージが膨らみます。しかし晴太郎よ、優しいのは良いが優柔不断が過ぎないか。君が言えないことを全部弟に言わせて幸次郎はますます憎まれ役になってしまうよ。これでは兄と弟が逆ではないか。 ああ、味噌餡が食べたい。

  • 両親亡き後、叔父に実家である菓子司「百瀬屋」を追われた晴太郎と幸次郎。兄弟は、かつて父の許で修行していた職人・茂市と共に菓子屋「藍千堂」を開いた。
    優しく職人肌の晴太郎と、しっかり者で商才に長けた幸次郎は、亡き父の教えを守りながら、叔父の嫌がらせにも負けず、知恵と工夫を凝らした季節菓子で店を切り盛りする日々。
    兄弟を追い出した叔父の真意とは…

    四文の柏餅(柏餅2種)
    氷柱姫(白大角豆の巾飩)
    弥生のかの女(桜の上菓子9種と有平糖)
    父の名と祝い菓子(青柚子の葛切)
    迷子騒動(柿入りういろう餅)
    百代桜(創作菓子・百代桜)

    突然の叔父の変貌・兄弟追放の謎
    従妹・お糸の恋心と総領娘の立場
    幸次郎の想い人再び
    の大きな騒動にお菓子に関わって知り合った人々と、季節にちなんだお菓子のお話。

    曾祖父はどんな大恩を受けたの?家業廃業してまでって…凄い献身ぶりだよ!
    叔父さんも兄への憧れ尊敬が大きかったからこその反動なのね…でも、その息子たちへの仕打ちは拗らせすぎじゃないか?
    簡単に和解とならずに、商売敵の立場に収まったのが良いよね-
    季節が一回りして、ひとまず落着。
    切りのよいところで終わってるけど、続きもあるのね。
    いつか読みたい-

    本当に和菓子、特に餡ものが食べたくなる-
    作中に出てくるような、季節を感じる、ちょっとひと手間ひと工夫された見た目も素敵な甘いもん(求める基準が凄い高いな!)が食べたいよ-

  • 2024.3.3 読了。
    両親が亡くなり叔父に実家を追われた晴太郎と幸次郎は、父の元で働いていた菓子職人の茂市と共に「藍千堂」という和菓子屋を立ち上げる。叔父の嫌がらせにも対処しながら季節感溢れる、食べる人達のことを想い作られる和菓子たち。
    連作短編集6話収録。

    最近お菓子屋や料理屋が舞台になる小説を続けて読んでいるけれど、この作品は勿論和菓子ひとつひとつ丁寧に描かれ季節感も感じられるが読み終わって心に残ったのは叔父と晴太郎兄弟の確執や叔父の商う和菓子屋「百瀬屋」からの嫌がらせに巧く対処するために協力してくれる人々の心の動きや関係性が一番かもしれない。
    穏やかな性格の馬鹿の付くほどの菓子職人の兄晴太郎が大将で、細やかで商才のある弟幸次郎は影なる軍師というイメージがあるが、そんなふたりも人間味溢れる怒りや戸惑い、優しさや気遣いが時に顔をみせるところも良かった。

  • 神田の小さな菓子屋藍千堂。晴太郎、幸次郎の兄弟と亡き父の許で修行していた職人の茂市とともに営んでいる。父が亡くなったあと、父の店である百瀬屋から兄弟は追い出され、父の店は叔父に奪われた形となった。
    叔父の嫌がらせに負けず、前向きに生きていく兄弟の物語。江戸を舞台にした人情話で、ついつい続きが読みたくなります。

  • 葛切り食べたい

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著者プロフィール

作家

「2022年 『鯖猫長屋ふしぎ草紙(十) 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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